子供に教えたい「お金の教育」ベスト7【①幼少期~小学生編】

娘に勉強を教える母 親子

子どもにできるお金の教育って何だろう?幼少期~小学生くらいの子どもに、何を教えるべきなの?

なんて疑問に答えます。

本記事では、幼少期~小学生までで必要な「お金の教育」ベスト7を紹介します!

この記事を書いている私は、若者に「お金の勉強」を教える専門家です。

  • お金がない貧乏学生だったため、「お金の管理」を徹底した
  • ムダな保険で100万円を失ってから、「お金の守り方」をマスターした
  • 「貯金+こつこつ投資」で、30歳で資産1000万円を達成!
  • 子育て中で、子どものお金教育を実践中!

「正しいお金の知識を広めたい」という想いで記事を書いてます。

こんな私が、解説していきます。

第7位、お金の危険性を教える【危険性】

第7位は、「お金の危険性」を教えること。

お金の危険性を教えることは大切ですよね?

※小さい子どもはまだ詐欺や犯罪に巻きこまれることが少ないため、優先順位は低めです。

詐欺や犯罪に巻きこまれることよりも、「善悪の判断」や「お金に関するトラブル」を理解することが大切ですね

例えば、悪い友達に誘われて「万引き」をしたり、

「お金の貸し借りでトラブル」になったりするなど、お金に関してやってはいけないことはちゃんと教えておきたいものです。

特に、最近ではスマホだけで買い物ができますから、

小学生がネットショップで高額商品を買ってしまった!」なんて危険もあります。

判断力が未熟な子どものうちは、このあたりのフォローが必要ですね。

第6位、貯蓄と管理方法を知る【貯蓄とキャッシュフロー】

第6位は、「貯蓄と管理方法を知る」こと。

もう少し詳しく言うと、①我慢を覚える、②管理方法を知る、③キャッシュフローを覚えることの3つです。

まずは我慢を覚えて、貯蓄の概念を知ること。

子どもは基本的にわがままなものですが、時には「我慢が必要だ」と学ぶことも大切です。

与えたお金をやみくもに使うのでなく、

「今度〇〇を買えるように貯めておこうね」なんて感じで、お金を貯める(=貯蓄)の考え方があることを教えていきましょう。

お金を貯める時のポイントは、目的に応じてお金の管理方法を変えることです。

※大人でもできていない人がいますが、子どものうちから当たり前にしておくと良いですね。

  1. 「すぐに使うお金」は財布へ → 生活に必要なお金
  2. 「すぐに使わないお金」は銀行口座へ → 生活用の口座
  3. 「貯めるお金」は貯金箱(または銀行口座)へ → 貯蓄用の口座

貯蓄を教える時は、財布に貯めておく方法の他に、「銀行口座で管理する方法」があると教えましょう。早くからこうした社会の仕組みに触れておくことはとても良いことです。

また、「生活用のお金」と「貯める用のお金」は、別々に管理することが基本

お金にルーズな人ほど貯金が貯まらないものです。ですから、「貯める仕組みを作る第一歩として、管理場所を分ける」ことが大事で、こうした考え方は子どものうちからしっかりと身につけることができます。

そしてできれば、おこづかい帳をつけてみましょう。

大人の言葉で言えば、「収入と支出の計算(=キャッシュフロー)」を学ぶことに該当します。

小学生になれば簡単な計算ができるようになると思いますので、

おこづかい帳を使って「収入と支出」を管理・計算させてみると良いでしょう。

学校で学んでいる「算数」と生活を結びつけることができるので、学びのモチベーションもアップしますしね。

おこづかい帳をつけることは、大人になれば家計簿をつけることと同じです。

収入と支出のお金(キャッシュ)の流れ(フロー)の基本を身につけておくことは、会社では会計・簿記の学びに発展していきます。

第5位、仕事とお金の関係を知る【お金の流れ】

第5位は、「仕事とお金の関係を知る」こと。

お金と仕事は切っても切れません。

世の中にたくさんの仕事があり、たくさんの人たちが働いているおかげで今の自分たちの生活があることを学んでいきましょう。

この時のポイントが2つあります。

1つ目は、稼ぎ方やお金の動きを意識すること。

ラーメンを売って稼ぐ人もいれば、お笑いで稼ぐ人もいます。

中には、仕事ではなく土地や建物、株式などで収入を得ている人も。

こうした「お金の稼ぎ方」や「お金の動き」は意識しないとなかなか身に着きません。

「私たちが買い物をするように、会社と会社でも買い物をしてるし、国と銀行でも取引してるんだよ」ということは、ぜひ小さいうちに知っておきたいお金の教養です。

2つ目は、お金は汚くないこと。

「たくさんお金を稼ぐ=汚い」と考える人がいますが、これは全くの逆。

たくさん稼ぐということは、

  • それだけたくさんの価値ある商品やサービスを提供している
  • それだけたくさんの人を喜ばせている
  • それだけたくさんの従業員や家族の生活を守っている
  • それだけたくさんの税金を納め、社会に貢献している

稼ぐことにポジティブな人ほど、稼げる確率が上がります。

お金=汚いと思っている人は、稼げる人になれません。

こんな感じで、稼ぐことについてしっかりとポジティブな考え方を持てるようにしたいものですね。

ただし、詐欺や犯罪のように、誰かを不幸にして稼ぐことは絶対にダメですし、ギャンブルもみんなが幸せになれないからダメです。

これは押さえておきましょう。

第4位、買い物やおこづかいのやりくり【商取引と消費】

第4位は「買い物やおこづかいのやりくり」を学ぶこと。

大人の言葉で言えば、「商取引」と「消費」について学ぶことに該当します。

買い物に子供を連れていき、買い物の仕方やお金の仕組みを少しずつ教えていきましょう。

「旬の野菜は安いね」とか、「国産のお肉は高い」など、ものによって価格が異なることを学んでおくと、経済的な感覚が身に着きます。

初めてのおつかい」で、自分で買い物をさせるのも子育ての楽しみですね♪

また最近は、現金だけでなく「電子マネー」を使うことが当たり前になりました。親世代では考えられなかったことが、もう当たり前の時代ですねぇ…。

「『現金の100円』と『電子マネーの100円』は同じなんだ」と理解できるように、説明してあげると良いでしょう。

そして、勉強になるのが「おこづかいのやりくり」

実は、こどもに「おこづかい」を与えることは、世界的に見ても珍しい日本独自の文化だそうです。

「日本はお金の教育が遅れている!」なんて言いますが、

実は日本の子供たちは、お金のやりくりを幼い頃からしっかり学んでいるんですね。

これは、日本が誇るべき文化の1つでしょう(^^)

子どもには、ただ与えたお金を使うのではなく、やりくりする方法を考えさせましょう。

家で誕生日パーティーをやるから、500円分のお菓子を選んでみて

なんて感じで、自分でお金のやりくりを考えさせると良いですね。

さて、「買い物や消費の仕組み」はお金の基本中の基本ですから、今回は4位としました。

ですが、ただ仕組みを覚えるだけでなく、「賢く使う」ことが必要です。次の3位を見ていきましょう。

第3位、賢く使う【浪費と投資、価格と価値】

第3位は、「賢く使う」こと。

大人の言葉で言えば、「浪費と投資の違い」、「価格と価値の違い」を理解することです。

※ここは学校でも教わることがなく、大人でも十分に理解していない人がいます。めっちゃ差がつくポイント!

まずは、消費・浪費・投資の違いです。

  • 消費・・・生活に必要な出費(食費・家賃・交通費など)
  • 浪費・・・ムダ使い・ぜいたくな出費(タバコ・コーヒーなどの嗜好品・高級な服や時計など)
  • 投資・・・将来の自分に利益をもたらす出費、資産(本・勉強・スポーツジム・資産運用・体験など)

自分の支出が、この3つのどれに該当するか、自然と考えられるのが理想です。

ポイントは、ムダな浪費を減らし、投資にはお金を惜しまないこと

例えば、「本」は投資です。子どもが「本が欲しい!」と言ったら、金額に関わらず、迷わず買ってあげましょう。

普段から、「本はいくらでも買ってあげるから欲しいものがあったら言いなさい」と言ってあげられるといいですね。

子ども自身が、「高級な服や時計は、見栄をはるための『ぜいたく品』だ。それよりもまず、自分にとって役立つことにお金を使おう」と考えられるようになれば、かなりお金のリテラシーが高いでしょう。

とは言っても、「何が浪費で何が投資に該当するか?」は、人によって違います。

大人でも、「飲み会はお金のムダ。浪費だ」と考える人もいれば、「飲み会は人脈を作る。投資だ」と考える人もいます。

これは、価格と価値の違いです。

例えば、20万円の英会話教室があったとしましょう。

Aさん

英語が全然身に着かなかった・・・。20万もったいなかったなぁ。

Aさんにとっては、「20万円の価格>英会話教室という価値」で、この出費は浪費です。

一方で、

Bさん

おかげで英語がペラペラ!20万円じゃ安過ぎるよ!

Bさんにとっては、「20万円の価格<英会話教室という価値」で、この出費は投資です。

どうでしょうか?つまり、

「消費・浪費・投資」と、「価格・価値」の関係

  • 消費・・・価格=価値
  • 浪費・・・価格>価値
  • 投資・・・価格<価値

ということです。これは、お金について考える上でめちゃめちゃ大事な法則。

つまり、商品やサービスにお金を払う時は、価格ではなく、自分にとって価値があるかどうかで買うべきなのです。

このようなお金の賢い使い方を、しっかり理解しておきたいですね。

第2位、子どもの疑問をチャンスにする【タイミング】

第2位は、「子どもの疑問をチャンスにする」こと。

お金の教育をする上で、「どのタイミング(年齢)で何を教えたらいいの?」なんて疑問に思うはずです。

結論は、何歳で何を教えてもOKです。

実際に、

6歳の男の子

あ、コロナウイルスでNYダウ平均株価(アメリカの経済指標)が下がったね。景気が悪くなっちゃたんだ。

なんて言う6歳の子ども(!!)がいました。これには私もびっくり。

こんな小さい子どもでも、「景気が悪くなれば、株価(グラフ)が下がる」ことをちゃんと理解しているのです。

聞いたところ、親御さんが「ジュニアNISA」という制度を利用して、子どもの名義で投資を教えているそうなんですね~。

よく「小さいうちから投資を教えるのは早い」なんて言いますが、別にそんなことを気にせずどんどん教えちゃえばいいんです。

実際に、株価の見方なんてそんなに難しいことではないので、親が理解していればかいつまんで教えることだってできます。

この家庭の例は特殊でしたが、子どもが疑問を口にした時が学びのチャンスです。

スーパーで買い物をした時に、「なんでこっちのお肉は高いの?」

テレビCMを見ていた時に、「カードローンってなに?」

なんて口にしたら、その仕組みについて簡単に教えてあげるといいですね!

第1位、普段からお金の話をする【価値観と考え方】

最後に第1位は、「普段からお金の話をする」こと。

これが一番大切!!

一番大切なことは、お金に対する正しい考え方や価値観を持つことです。

日本には、「お金の話をすることは汚いことだ」という考え方の人がいますよね?

お金に、きれいも汚いもないんです。

お金はお金。それ以上でもそれ以下でもありません。

ですから、お金は生きていく上で大切なものであることをよく理解して、日常的に学んで付き合っていく方が良いに決まっています。

「お金=汚い」と考えていると、お金について学ぶチャンスを失ってしまいます。これはめちゃめちゃもったいないことです。

日本人は、お金に対するリテラシーがびっくりするほど低いですよね?

ですから、

「『社会保険』を理解していないのに『医療保険』に加入する」という謎の行動をしたり、

「自分で『火災保険』に加入せず、不動産業者が設定している『高額な火災保険』に加入」していたり、

「『投資』と『ギャンブル』をごちゃ混ぜに考えて、むやみに恐れたり」しちゃうわけです。

ですから、「お金の話は汚いことだ」という考え方を、大人自身がまず消すことが大切です。

家庭でも普段から日常的にお金の話ができるようにしておくのが良いでしょう。

まとめ

本記事では、幼少期~小学生の子どもに教えたい「お金の教育」ベスト7を紹介しました。

結論

  • 第1位、普段からお金の話をする【価値観】
  • 第2位、子どもの疑問をチャンスにする【タイミング】
  • 第3位、賢く使う【浪費と投資、価格と価値】
  • 第4位、買い物やおこづかいのやりくり【商取引と消費】
  • 第5位、仕事とお金の関係を知る【お金の流れ】
  • 第6位、貯蓄と管理方法を知る【貯蓄とキャッシュフロー】
  • 第7位、お金の危険性を教える【危険性】

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