【学生向け起業講話】元高校教師が12の新規事業を作りAI事業に至るまでと起業家マインドが身に着く5つの視点

こんにちは!AIキャンプ®の中村です。今回は、学生向けの起業講話の様子を紹介します!高校教師からAI事業に至るまでの生々しい話がありますので、学生さんや、起業やビジネスに興味のある方はもちろん、AIに興味のある方にも、参考にしていただければ幸いです。
★「AIに関する部分だけ見たい」という方は、下の★マークの部分だけご視聴ください。
▼目次
0:00 はじめに
0:57 導入
2:14★ 事業紹介「AIキャンプ」
4:11 ★ChatGPTで作ったオリジナルAI「AIあおいさん」シリーズ
5:40 ★AIあおいさんと話してみよう
7:31 自己紹介と起業ストーリー
11:10 絶望①教育に自信が持てない…
12:20 絶望②いざ教師を辞めたが何もできない…
13:16 絶望③全身全霊で作った商品が全く売れない…
14:25 ビジネスで一番大事なことは?
18:21 絶望④事業を捨てる
19:02 ★AIへ事業転換
20:00 1ミリもブレなかった自分の軸
22:08 起業家マインドが身に着く視点①仕事は6個くらい選ぶ時代
24:55 起業家マインドが身に着く視点②起業は意外と簡単
27:00 起業家マインドが身に着く視点③提供価値に目を向けよう
31:04 ★起業家マインドが身に着く視点④勇気を出して逆張りしよう
32:48 ★超AI時代にマスよりオタク性が重要になる
34:07 起業家マインドが身に着く視点⑤で、あなたはどうするの?
35:33 まとめ&おススメ書籍
▼文字起こし
こんにちは、AIキャンプの中村です。今回は「学生向け起業講話:元高校教師が12の新規事業を作りAI事業に至るまで」と「起業家マインドが身につく5つの視点」についてお届けします。普段このチャンネルでは生成AIの活用についてお話していますが、今日は自己紹介も兼ねてお話をしていきたいと思います。今日の話を聞いていただくと、知識ゼロ・実績ゼロからどのようにAI事業を立ち上げたかを理解していただけます。また、ビジネスや起業で必要な考え方についてもご紹介しますので、起業に興味がある方や、自分でビジネスを作りたい方にとって参考になる内容かなと思います。2024年9月17日、静岡市立高校の1年生の皆様にお話をさせていただきます。それでは行ってまいります。今日はですね、ひよっこ起業家の私中村が、まず自分自身の起業体験などを紹介させていただきながら、起業やビジネスについて5つの視点をお届けしようかなと思います。ちょっと皆さん、この後手を上げてもらいたいなと思います。自分でビジネスをやることに興味がありますか?はい、どうぞお願いします。あ、結構多いですね。恥ずかしがらなくていいですよ、全然。ありがとうございます。今ぱっと見、6割7割、もしくは半分以上が手を上げてくれたかなと思いますが、ちょっとびっくりしました。ちなみに僕は高校生の時、全く起業に興味がなくて、なんなら30歳手前ぐらいでようやく起業してもいいかなと思い始めたくらいです。なので今手を上げなかった人も、これから自分がそうなる可能性も全然あると思います。20年、30年前ならこの質問で手を上げる人なんてほとんどいなかったと思いますが、最近はビジネスが身近になってきているんじゃないかなと思います。ではそんなところでお話を進めていきます。まず、事業の紹介をさせていただきます。私たちAIキャンプという団体で活動しています。最近話題の生成AI、そしてChatGPTに関する研修や、企業や金融機関、教育機関への導入支援を行っています。昨年から依頼が急増し、これまでに200団体、受講者も3万人以上に達しています。実は静岡県ではナンバーワンのAI講座を私たちが開催しておりまして、メディアにも取り上げていただいています。ちなみに、3日前の新聞にも載りました。9月14日の静岡新聞にトヨタと静岡の自動車ディーラーさんと一緒にAIを使って革命を起こそうというプロジェクトが紹介されました。良かったら見てください。そして改めまして、私、中村俊也と申します。私のキャリアは少し不思議かもしれませんが、まず高校の先生になり、その後大学職員になりました。そしてそこから起業し、最初はキャリア教育やお金の教育を届けたいということで起業したのですが、その後なぜか就職しました。ちょっと不思議ですよね。起業してから就職するという謎のムーブをしました。その後、事業転換をし、企業教育を行い、さらに事業転換をして今はAIの事業を行っています。公務員から民間企業、フリーランス、経営者まで様々な立場を経験してきたので、皆さんの人生にも参考になるかもしれません。さて、AIの話を少しします。これを見せると気持ち悪いと言われるんですが、私たちが今一番ハマっているのはAI社員を作ろうということです。これがAI社員の蒼井さんです。仕事の仕方が変わっていて、自分がどれだけ働くかではなく、いかにAI社員に働いてもらうかという感じです。例えば、大量のメールを書くのが大変なので蒼井さんに頼んでメールを書いてもらう、会議の議事録を取ってもらう、という風にして、彼女が仕事をしてくれるんです。本当に革命的な変化で、これから5年後、10年後には皆さんもスマートフォンやパソコンに自分専用のAI秘書ができる時代が来ると思います。ではせっかくなので、このAI蒼井さんと少し話してみたいと思います。これはChatGPTの画面ですが、見たことありますか?ここに蒼井さんがたくさんいます。蒼井さんに「こんにちは」と話しかけると、「中村さん、こんにちは、どうしてました?」という感じで、パートナーのように会話ができます。では、僕のことを簡単に紹介してってお願いしてみますね。すると、「中村俊也さんは妻と二人の子供と暮らしています。株式会社ラーニングライト代表取締役を務め、AIキャンプの代表として生成AIやChatGPTに関する研修を行っています。」といった具合に、自分のパートナーのように話すことができるんです。このようにAIと一緒に何かをやる世界が、もうすぐそこまで来ています。さて、ここからは私の自己紹介を兼ねて、私の起業のストーリーをお話しします。先ほどお伝えした通り、私は元々高校の教員でした。そこから12個の新規事業を作り、AI事業に至るまでの道のりを紹介します。僕は中学時代までは平凡で自分に自信がなかったのですが、高校時代に大きく変わりました。ちょっと映像をご覧ください。これは20年前の静岡東高校の応援団リーダー部です。とても厳しい部活で、これが私の一つのターニングポイントでした。この応援団の練習がとにかく厳しかったんです。5時間目の授業が終わる頃には、練習が始まる恐怖で足が震えるくらいでした。でも、自分が選んだ道なので楽しくて仕方がなかったんです。先輩たちの姿がかっこよくて、僕も全力で頑張りたいと思っていました。この経験がきっかけで、教師を目指すことになりました。大学受験についても話しておきますが、僕は本気で受験勉強をしました。1日平均13時間、少なくても10時間、時には16時間勉強して、頭が糖分不足で働かなくなるくらいでした。最初は成績が悪かったですが、最後には学年1位になり、名古屋大学にも合格しました。これは自慢ではなく、自分がやると決めたことに全力で向き合うことの楽しさを伝えたいんです。
その後、夢だった高校教師になりました。教師としては非常に充実した時間を過ごしましたが、20代後半に天気が訪れます。そして「絶望その一」です。今日は5つの絶望が出てきますので楽しみにしていてください。最初の絶望は、自分がやっている教育に自信が持てなくなってしまったことです。社会やテクノロジーがどんどん進化しているのに、学校教育がなかなか変わらない。このままでいいのかという悩みが大きくなり、もっと自分の力で時代に合った学びを届けたいという思いから、教師を辞める決断をしました。今の学校教育が悪いわけではなく、むしろ先生たちは非常に忙しい中で頑張っています。私は、学校を外部から支える役割があってもいいんじゃないかと考え、公務員を辞めて、外から学びを届ける人になりたいと思いました。そこからがまた絶望です。教師を辞めたものの、何もできないんです。教育はできるけど、それ以外に何ができるかと言われると、特に社会で通用するスキルがありませんでした。そこで、とりあえず民間企業に行くことにしました。東京の私立大学でキャリアセンターの職員を務め、キャリア支援やお金の教育など、学校で教わらないようなことを専門にしていくことにしました。この時点では、学校にキャリア教育やお金の教育を届けるエキスパートになろうと奮闘していました。そして、サラリーマンを辞めて起業することにしました。しかし、ここでまた絶望がやってきます。起業して最初に作った商品が全く売れなかったんです。チラシを200枚刷って営業に回ったり、SNSやYouTubeに毎日投稿しても、まったく反応がなく、初月の売上は3万円しかありませんでした。でも生活費などで赤字が30万円あって、もう生活が立ち行かなくなるという状態でした。さらに、一人で起業したので孤独で、モチベーションもどんどん下がっていきました。この時期は本当に辛かったです。今だから言えますが、この失敗が大きな転機になりました。この絶望の中で、ビジネスで最も大切なことに気づくことができたんです。ここで皆さんに質問です。ビジネスで一番大事なことは何だと思いますか?10秒ほど考えてみてください。お隣の方と少し話してみてもいいですよ。さて、ビジネスで一番大事なこと、それは「顧客視点」です。つまり、お客様の目線に立っているかどうかが重要なんです。僕は、起業する前は、自分が頑張れば結果が出ると思っていましたが、ビジネスは違います。いくら自分がやりたいことを頑張っても、顧客が求めていなければ一銭も稼げません。つまり、自分視点ではなく、いかにお客様を喜ばせるかが重要なんです。周りの人や社会、お客様を喜ばせることで初めてビジネスになるんだということに気づきました。この失敗を通じて、ビジネスの本質を学べたのは良い経験でした。この時は絶望の中でしたが、ここから大きな事業転換を2回経験しました。これを「ピボット」と言います。バスケットボールをやっている人ならわかると思いますが、片足を固定して軸を動かしながらプレーすることをピボットと言います。ビジネスでも同じで、事業の軸は変えずに方向を転換することができます。私も2回の事業転換を経験しました。最初の事業転換は、企業教育と創業支援という切り口でした。起業してから、縁があって静岡市山岳交流センターに就職することになり、ここで経営支援や創業支援を学ぶことができました。このセンターには起業家が多く集まっていて、そこで学んだことを活かして、ビジネスが少しずつうまくいくようになりました。そして、ここでビジネスチャンスを見つけました。「あれ?僕、企業教育できるかもしれない」と思ったんです。というのも、起業する人はみんなやり方がわからなくて困っているんですよね。日本の学校ではビジネスの作り方なんて教わらないので、誰もが手探り状態です。起業を教える経営コンサルタントのような人もいますが、そういう人たちは教えることが得意ではないことが多いんです。そこで、私は元教師という教えるスキルがあるし、実際に起業の経験もあるので、楽しく分かりやすく起業のやり方を教えられるのではないかと気づきました。そして、自分で起業のコミュニティを立ち上げてみたところ、これが予想以上に大ヒットしました。これで、ビジネスの手応えを感じることができました。その後、創業支援や学生向けの起業講座を行い、次々と仕事が舞い込むようになりました。ただ、ここでまた絶望がやってきます。自分が始めたキャリア教育やお金の教育を捨てることになったんです。元々、これをやりたくて起業したのに、企業教育や創業支援の方が大きくなりすぎて、キャリア教育の仕事を手放す決断をしなければなりませんでした。これは非常に辛い決断でした。そしてもう一度、大きな事業転換が訪れます。それが「AIの到来」です。2022年11月、ChatGPTが登場しました。皆さん、触ったことありますか?僕は触った瞬間に「これはすごい!これから世界が変わる!」と確信しました。試しにAIセミナーを開催したところ、驚くほど人が集まりました。そこからAIの研修や講演の依頼が次々と舞い込んできました。企業教育や創業支援の事業も順調でしたが、AI関連の事業の方が急成長し、これが大きな流れになると感じました。そこで、去年の12月に企業教育や創業支援の事業をきっぱりとやめて、AIの講座と研修に一本化することに決めました。このように振り返ると、私は多くのキャリアチェンジや事業転換を経験してきました。最初は高校教師からキャリア教育、お金の教育、そして企業教育、創業支援、さらにAIの研修へと移ってきました。こうした経験をして思うのは、自分の軸は1ミリもブレていなかったということです。教えることが好き、という自分の強みや特性はずっと変わらなかったんです。教える内容や教材は変わりましたが、根本的には教えることが私の武器であり、やりたいことだと気づきました。
教える内容が変わっても、教えることが自分の軸だということに気づいたことが大きな収穫でした。これは意図してやったわけではなく、結果的にそうなったのですが、今振り返ると、自分のやりたいことや強みをしっかりと把握していることが大事だと感じています。こうしたキャリアチェンジを経験してきたことで、私自身が起業家として最も重視していることについてもお話ししたいと思います。よく「なぜ起業したの?」とか「どうなりたいの?」と質問されることがあります。起業家にはいろんな人がいて、お金が欲しい、有名になりたい、会社をどんどん拡大したい、という目標を持つ人もいますが、僕の場合は1つだけです。それは「ワクワクする学びを届けたい」ということです。そのためにはできるだけ自由な立場でいることが大事で、「ワクワクする学びを自由な立場で届けたい」という信念が、私の起業の原動力になっています。実際に受講してくれたお客様との写真もありますが、こうしてAIの研修を楽しくやりながら、今では本当に楽しく働くことができています。以上が私の簡単な自己紹介です。少しでも皆さんの参考になれば幸いです。それでは、ここからは「起業家マインドが身につく5つの視点」というテーマでお話をしていきます。まず1つ目は、「これからは仕事を6個くらい選ぶ時代だ」ということです。終身雇用という言葉を聞いたことがありますか?昔は1つの会社で定年まで働くのが当たり前でした。皆さんの親御さんの世代や、私たちの世代でもそういう考え方が一般的でした。しかし、今は転職やキャリアチェンジが当たり前の時代になっています。仕事を1つではなく、5つ6つ選ぶのが普通になってきています。ここで皆さんに2つクイズを出します。今の日本企業の平均勤続年数は何年でしょうか?そして、平均引退年齢、つまり仕事を引退する年齢は何歳でしょうか?直感でいいので、隣の人と軽く話してみてください。はい、ありがとうございます。では答えです。ある統計データによると、平均勤続年数は約10年、そして平均引退年齢は約71歳です。意外と長く働くんですね。最近は60歳で定年を迎えても、そこからさらに働く人が増えています。週3日だけ働いたり、ボランティアのような形で社会に貢献する人も多いです。つまり、今後は75歳や80歳まで働く人が増えてくるでしょう。そう考えると、1つの会社にこだわらず、いくつかの仕事を経験することが当たり前の時代になります。仕事を6個選ぶ中で、自分でビジネスをやることや、副業をすることも不思議ではありません。おそらくここにいる半分以上の人が、人生で1度は起業や副業を経験するんじゃないかと思います。次に2つ目です。「起業は意外と簡単だ」という話をします。起業と聞くと「危ない」とか「難しい」とか「自分には無理」と思いがちですが、最近はその考え方が変わってきています。昔は従業員を雇い、オフィスを構えて、大きな借金をしてやっと起業できる、という時代でした。しかし今は、パソコン1つで起業することが可能ですし、初期投資もほとんど必要ありません。僕も実際にパソコン1台で起業しました。必要なのは10万円くらいあれば十分です。ですから、起業のハードルは非常に下がってきているんです。世の中の多くの人は、起業を難しく考えすぎているんですね。ここで「プチ起業」という言葉を紹介します。例えば月に100万円稼ぐのは大変ですが、月に5000円稼ぐくらいならできそうじゃないですか?3000円でも5000円でも稼げるようなビジネスをやるのなら、多くの人にも可能だと思います。例えば、小学生でも今の時代、起業できる可能性があります。「どうやって起業するの?」という話ですが、実はこれが全てです。例えば、チラシのデザインを誰かが困っていたら「私がデザイン得意だからやるよ」と言って、商品を届けて「ありがとう」と言って報酬をもらう。これで終わりです。起業とはこれだけです。難しく考える必要はありません。ビジネスモデルや税金、書類の手続きなんてものは後でいいんです。まずは1000円でも2000円でも稼ぐことから始めて、小さなビジネスを作ってみてください。さて、ここで1つヒントを出します。「提供価値に目を向けよう」ということです。ここで難しい質問をします。ビジネスとは何だと思いますか?大人でもバシッと答えられる人は少ないですが、ビジネスとは一言で言うと「お客様の悩みを解決すること」です。もう少し広い言い方をすると、「お客様の悩みや欲求を満たすこと」です。つまり、ビジネスとは「問題解決」であり、同時に「幸福創造業」でもあるということです。誰かの悩みを解決し、誰かを幸せにすること、それがビジネスの本質です。ビジネスモデルや細かい仕組みは後で考えればよく、まずは「誰を幸せにするのか?」という顧客視点に目を向けてください。ビジネスとは、「どんな悩みを持ったお客様を、どんな商品やサービスで、どんな素敵な未来に変化させるか」というビフォーアフターを設計することです。簡単に覚えておいてほしいのは「提供価値」という言葉です。商品やサービスが提供している価値、それが提供価値です。この提供価値が何かをしっかりと考えることが重要です。少しピンとこないかもしれませんが、ここでワークをしてみましょう。これから世の中の様々な商品やサービスの提供価値に目を向けてみてください。例えばシップ、腰が痛い人に貼るシップは、痛みを和らげるという価値を提供しています。エアコンは涼しく快適な空間を提供しています。では、4つの項目について考えてみてください。「化粧品」「カフェ」「学習塾」「学童保育」それぞれの提供価値を隣の人と話してみてください。ありがとうございます。では簡単に紹介します。化粧品は「美しくなる」という価値や「自信を持てる」という価値を提供します。カフェは「くつろげる空間」や「勉強できる場所」などを提供します。学習塾は「志望校合格」や「成績アップ」「苦手科目克服」などの価値を提供します。学童保育は、保護者に代わって子供を安全に預かり、安心してもらえるという価値を提供しています。このように、世の中の商品やサービスがどんな価値を提供しているのかに目を向けてみてください。ビジネスの成功のカギは、この「提供価値」に気づくことです。皆さんが将来ビジネスパーソンや起業家として活躍するために、この提供価値を意識することが、他と圧倒的な差をつけるポイントになります。さて、次におすすめの教材として「がっちりマンデー」という番組があります。これは週に一度放送されているビジネス番組で、どういうビジネスが儲かっているのかを楽しく解説しているので、ぜひ週30分だけでも見て勉強してみてください。続いて、4つ目の視点に移ります。4つ目は「勇気を出して逆張りをしよう」ということです。まず、皆さんには2つのタイプの人がいるということを知ってほしいです。1つは、特に突出した強みがなく、平均的で欠点も少ない人。もう1つは、強い個性や強みを持っているけど、欠点も多いという人です。学校や会社で働く場合、1つ目のタイプ、つまり欠点が少ない人が求められることが多いかもしれません。欠点があると仕事がうまくいかないこともありますからね。でも、ビジネスや起業においては、むしろ2つ目のタイプが有利です。欠点があっても構わない、どれだけ強みや個性を持っているかが勝負になります。実際、みんなと違うことに価値があるんです。これを「希少性の法則」といいます。世の中の人が「これがいい」とか「こうするべきだ」と言っているなら、自分はあえてその逆を行く、つまり逆張りをすることが戦略として非常に有効なんです。特にこれからの「超AI時代」には、この逆張りの考え方がさらに重要になってきます。AIが正解を出してくれる時代になると、みんなと同じことができるということには、それほど価値がなくなってくるんです。つまり、正解や一般的な答えを提供することだけでは、これからの時代には価値が薄れていきます。では、どうすればいいのか?それは「自分だけの個性や強みを活かす」ことが重要になってくるんです。ここでちょっとした動画を紹介します。落合陽一さんが「みんなが知りたいことばかり追い求めても、そんなに価値にならない。自分が興味を持った誰も知らないことを知っていくことが重要」と話しているんですね。つまり、他人が興味を持たない、自分だけの興味に基づいた知識を深めていくことが、これからの時代には非常に重要なんです。今の世の中は、どうしても「大衆が何を知りたいか」にフォーカスしがちです。メディアも、どうしてもマスに向けた情報を発信します。でも、個人としては、マスに乗った瞬間に価値がなくなってしまうんですね。だからこそ、他人が買わない本を読んだり、みんなが持っていないものを探したりすることが重要なんです。もちろん、マスとのシンクロは必要ですが、シンクロしすぎても意味がありません。つまり、他人が興味を持たないこと、自分が自信を持って調べたことをどれだけ持っているかが大切になってくるんです。そうでないと、世の中に既に発見されたことしか発見できなくなってしまいます。だからこそ、「オタク性」が重要になってくるんですね。自分の興味に従って深掘りすることが、これからの時代にはますます重要になってくるというわけです。なので、勇気を出して「逆張りをする」という選択肢も、非常に有効な戦略だと思います。最後にもう一つ重要なメッセージをお伝えします。それは「で、あなたはどうするの?」ということです。実際に起業したいという人や、こういうアイデアがあるんだと言う人はたくさんいます。しかし、勇気を出して実行に移す人は本当に少ないんです。ほとんどいないと言ってもいいでしょう。起業の世界では、アイデアには価値はありません。全く価値がないんです。価値があるのは行動と決断です。どれだけ素晴らしいアイデアを持っていても、それを実行しなければ何の意味もないんです。だからこそ、自分が「何をするのか」という行動をぜひ考えてみてください。ここで、僕が高校時代に戻るんですが、人生や起業において正解なんて誰にもわかりません。勉強を一生懸命頑張るとか、部活を一生懸命やるとか、それが自分にとって正しいかどうかなんて誰にもわかりません。でも、僕は「正解は自分で決めるもの」だと思っています。他人は関係ありません。自分が「これをやるんだ」「こういうことをやりたいんだ」と感じたことがあれば、それに向き合っていくことがビジネスでも人生でも、非常に重要なエネルギーになってくると思います。最後のメッセージは「で、あなたはどうするの?」ということです。皆さんが日々の生活で、今どんな行動をするのかをぜひ考えてみてください。では、まとめに入ります。今日の5つの視点としては、まず1つ目、「これからは仕事を6個くらい選ぶ時代」。そして2つ目、「起業は意外と簡単」。3つ目、「提供価値に目を向けよう」。4つ目、「勇気を出して逆張り手法を試してみよう」。そして最後に、もう少し起業に踏み出したいという方には、ぜひおすすめの本があります。「マーケット感覚を身につけよう」という本と「どうすれば売れるのか」という本です。どちらも非常に役に立つので、ぜひ読んでみてください。また、私たちAIキャンプでは様々な勉強会を開催しています。高校生の皆さんも歓迎しておりますので、ぜひ遊びに来てください。本日は起業というテーマでお話をさせていただきました。あくまで私個人の意見で、まだまだひよっこ起業家ですが、少しでも皆さんの進路や考え方の参考になれば幸いです。それでは、私からは以上です。ご清聴ありがとうございました。