【AI×GAS】初心者でも大丈夫!はじめてのChatGPTプログラミング!(Google Apps Scriptで業務効率化プログラムを作ってみよう)

こんにちは!AIキャンプ®の中村です。今回は、初心者でも大丈夫!はじめてのChatGPTプログラミングということで、業務効率化アプリを作成していきましょう!使用する言語は「GAS:Google Apps Script」で、Googleフォームに届いた問合せの返信を、Gmailの下書きに作るプログラムを作成します。
ChatGPTなどの生成AIを使えば、日本語で指示するだけで簡単なプログラムを作成できる時代になりました!AIとプログラミングの両方を使いこなし、圧倒的な生産性を手にしてください!
▼目次
0:00 はじめに
1:42 全体概要
3:15 手順①Googleフォームを作成
5:22 手順②GoogleスプレッドシートとGASを開く
6:24 手順③ChatGPTでコードを書く
8:03 手順④GASにコードをはりつけて実行
9:52 動作確認
10:48 発展:プログラムの自動化
14:07 発展:GPT-APIを使用する
14:27 まとめ
▼文字起こし
こんにちは、AIキャンプの中村です。今回のテーマはこちら、初心者でも大丈夫!初めてのChatGPTプログラミングに挑戦します。超簡単、Google Apps Scriptで業務効率化プログラムを作ってみようというテーマでお届けします。今回はChatGPTを使って業務効率化プログラムを作成するお話をさせていただきます。皆さんの中には「プログラミングなんて難しくて無理だ」とか「自分には全然関係ない」と思っている人がいるかもしれませんが、実はそれってもったいない考え方です。なぜなら、生成AIの登場でプログラミングのハードルは下がっているからです。ChatGPTなどの生成AIを使えば、日本語で指示するだけで簡単なプログラムを作れる時代に突入しました。もちろん、複雑で高度なプログラムを作るのはまだまだ難しいとは思いますが、メールを自動返信するとかニュースを自動で取得するといった、これぐらいの簡単なプログラムならサクッと作れる時代に突入しています。そこで今回は、Googleフォームに来た問い合わせに対し自動でGmailの下書きを作成するプログラムを皆さんと一緒に作っていきたいと思います。AIとプログラミング、この両方を使いこなし、圧倒的な生産性を手に入れていただきたいと思います。ぜひ最後までご覧ください。このチャンネルではChatGPTや生成AIに関する役立つ情報をお届けしますので、よければチャンネル登録もお願いします。それでは全体の概要についてまず説明していきます。必要なものは、ChatGPTとGoogleアカウント。この2つがあればもうオッケーです。ChatGPTは無料版でOKですし、GoogleのGeminiや他のAIでも大丈夫です。Googleアカウントは自分でメインで使っているものとは別に、練習用にアカウントを1つ作っておくといいかなと思います。今回使用するプログラムはGoogle Apps Script、通称GASと呼ばれるものです。こちらは、GmailやGoogleカレンダーなどGoogleのサービスで簡単に使えるプログラムだと思っていただければ大丈夫です。心構えと注意点についてお話しします。分からないことはChatGPTにどんどん聞いて、コードも書いてもらってください。プログラムにはエラーがつきものなので、エラーが出てくるかもしれませんが、負けずにAIに聞きながら作業してください。実際には、詳しい専門家の方と一緒にやるとさらに面白いと思います。今回はあくまで個人利用を想定していますので、法人での運用についてはもっといろいろ考えなければいけないと思いますので、専門家にご相談いただければと思います。それではプログラムの概要を説明させていただきます。まずお客様から問い合わせが来ます。そしたらGoogleフォームに入力され、その情報は自動でGoogleスプレッドシートに転送されます。Google Apps Scriptを起動し、この問い合わせに対して返信をGmailに作るというところまでプログラムを作っていきたいと思います。それでは実際にプログラムを作成していきましょう。まずGoogleフォームを作っていきたいと思います。自分のGoogleアカウントからGoogleドライブに入って、新規のところからGoogleフォームを作成してください。そうするとここで問い合わせのフォームを作ることができます。名前を適当に付けていきましょう。私はテストで「GoogleフォームからGoogleスプレッドシートでGASでGmail」という流れを示したので、この名前にしておきたいと思います。名前を記入した状態で左のところを押してあげると名前が反映されます。今回は質問を簡単に作りたいと思います。名前と質問内容を必須に設定しておきました。ユーザーからアドレスが欲しいので、設定ボタンがありますので、こちらの回答から「メールアドレスを収集する」というのがありますので、ここで回答者から確実にメールアドレスを入力してもらいます。完成したのがこんな感じです。プレビューを見てみましょう。上の目のマークを押していただくと、どんな感じのフォームか見れます。タイトルがあって、アドレス、名前、質問内容があり、送信ボタンがあるという感じになっています。それではこれを公開していきましょう。右上の公開ボタンから公開して、リンクを知っている全員が誰でも触れるということで公開します。ここにリンクをコピーするボタンがありますので、これをコピーしておきましょう。URL短縮をしてコピーして、一度開いてみます。適当に貼り付けて、フォームができました。これでGoogleフォームは完成です。では実際に1個テストで打ってみましょう。適当に入力していきます。アドレスを適当に打って、名前も適当に中村テストと言って、質問内容は「今日のご飯は何ですか」という問い合わせを打ってみたいと思います。これで送信をしてみます。そうすると、回答1がついたので、しっかりと回答が取得できていることを確認できました。ではこの回答をスプレッドシートに吐き出してみたいと思います。実はこのGoogleフォームはGoogleスプレッドシートとリンクしているので、新しいスプレッドシートを作成してあげると、フォームがスプレッドシートに反映されます。続いてプログラムを入力していきたいと思います。このGoogleスプレッドシートの上の拡張機能というボタンを押してください。ここにApps Scriptというのがありますので、これを押すとGoogle Apps Scriptの画面に移ります。こんな感じの画面になります。ここに関数が書いてあるんですが、今からここにGoogleスプレッドシートで取得した情報に対してGmailの方に下書きを作るプログラムを書いていきたいと思います。通常だったらここにカタカタとプログラムを書いていくことになると思うんですが、これをChatGPTにお願いしていこうと思います。ではChatGPTにお願いをしていきたいと思います。今回、こんなプロンプトを打っています。「Googleフォームの問い合わせに対しGmailの下書きを自動作成するGASプログラムを作成してください」と。細かい指示もいくつか与えておりまして、GoogleフォームのデータはGoogleスプレッドシートに反映されていることを伝えています。Googleスプレッドシートは左からタイムスタンプ、メールアドレス、名前、質問内容となっていることを伝えています。こちらは、タイムスタンプ、メールアドレス、名前、質問内容のこの4つがAからDの列にありますよということです。返信文をGoogleスプレッドシートのF列に出力してくださいという指示を与えています。つまりF列にこの情報を元に、このF列のセルに回答を返してくださいという指示を与えています。F列に出力したテキストと同じものをGmailの方に下書きを作ってくださいということを指示し、成功したらE列に「実行しました」と書いてくださいということを言っています。このEの列のセルに実行しましたという回答が出てくればOKです。それではこのプロンプトを実際に実行してみましょう。そうすると、ChatGPTがGoogle Apps Scriptのコードをダーっと書いてくれるわけです。ちょっと上から読んでみたいと思います。「以下はGoogle Apps Script(GAS)を使ったプログラムのコード例です」ということです。で、コードが簡単なものがもう書かれていますので、これを貼り付ければいいです。じゃあ、これをコードをコピーして、先ほどのコードを消して、ここにペタッと貼り付けました。この状態でCSを押すと保存ができますので、これでいいかなと思います。では実際にGmailの下書きがここに作られるか、そしてフォームのここにサインが出てくるか実行してみたいと思います。実行ボタンがありますので実行します。初回は承認が必要なので権限を確認しましょう。自分のアカウントを選択して、ちょっと怖い注意書きが出てくるんですが、これは大丈夫です。この下の詳細ボタンを押して「無題のプロジェクトに移動」ということで、安全ではないと書いてありますが、これは大丈夫ですので押してください。許可を押すと実行が開始され、完了となりました。じゃあ、できているか見ていきましょう。まずスプレッドシートです。いいですね、この回答に対してF列に返信文ができています。こんにちは中村テスト様、という定型文ができていて、E列には実行しましたという回答がちゃんと作られています。続いてGmailを見ていきましょう。セキュリティ通知がありますが、ここを見てください。下書きが今できていました。ポチっと押してみると、下書きが1個作られていて、問い合わせの返信として、こんにちは中村テスト様、サポートチームという文章が格納されています。いかがでしょうか。以上で完成となります。ではもう一度最初からテストをしてみたいと思います。Googleフォームにもう一度適当なものを打っていきます。アドレスと適当な名前、中村テスト2で「ハンバーグは好きですか」という質問を打ってみたいと思います。更新をします。そうするとGoogleスプレッドシートにバッと反映されていますので、EとFが空で、この状態で再度実行してみます。実行が開始され、完了されました。スプレッドシートのEとFの列に回答ができていて、Gmailを見てみると下書きが増えています。お問い合わせの返信、中村テスト2様、質問内容「ハンバーガー好きですか」ということでしっかりと回答ができています。いかがでしょうか。こうやってGoogleフォームの問い合わせを簡単にGmailの下書きにすることができるプログラムが完成しました。ここからもう1つ発展系をやっていきたいんですが、このプログラムはここで実行ボタンを押さないと起動しないんですが、実はGoogle Apps Scriptにはトリガーという機能があり、自動でこれを実行するようなプログラムを作ることができます。自動化するプログラムは難しいと思うかもしれませんが、大丈夫です。ChatGPTに聞いちゃいましょう。問い合わせが来てスプレッドシートに情報が入ったら自動でGmailを作成するようにしたいということで自動化したいと伝えてください。そうするとここで書いたコードを貼り付けると同時に、設定してくださいというものがあります。新しく出てきたこのコードをコピーして貼り付けます。先ほどここを全部消して、もう1度貼り付けてCSで保存しました。続いてトリガーの設定をします。左側のボタンがありますが、分からなかったらChatGPTに聞けばいいです。トリガーのところは新しいトリガーを追加し、「オンフォームサブミット」という関数がありますので、やっていきます。新しいトリガーを追加し、イベントの種類を「フォーム送信時」に設定します。この辺りが大丈夫かなと思いますが、チャットGPTに聞けばいいです。スクリーンショットをここで取って、これで合ってると聞いてみてください。画面のスクリーンショットを取って、これで合ってると聞けば、設定は適していますと言われますので、これでいいと思います。保存しておきましょう。また承認画面が出てきますので、ポチポチと承認します。トリガーの設定ができました。Googleのセキュリティ通知が来ますが、これは無視してください。では実際に自動で下書きができるかをやってみたいと思います。Googleフォームにもう1度打っていきます。アドレスと中村テストさんで「今日はラーメンでいいですか」という質問を打って、これを押したら自動で作れるか確認していきたいと思います。送信ボタンを押します。するとフォームで情報が入って、E列とF列に自動で反映されているのが見えます。Gmailを開いてみると、下書きが増えています。中村テスト3様、今日はラーメンでいいですかという質問に対して回答が出てくるということです。これでGmailの返信の自動化も完了しました。いかがでしょうか。このようにGoogleフォームに来た問い合わせを自動でプログラムを作成し、返信を作ることができるようになりました。このプログラムをChatGPTにお願いして書くこともできたので、皆さんもできるようになったということになります。ぜひ皆さんもやってみてください。ちなみに少し上級編になりますが、ChatGPTなどのAPIキーを使って、返信文をChatGPTに作らせる上級技もありますので、チャレンジできる方はやっていただけるといいかなと思います。作業は以上です。それではまとめます。今回はChatGPTを使って業務効率化プログラムを作ってみようという話をさせていただきました。たったこれだけで問い合わせ業務を劇的に効率化できることを感じていただけたのではないかと思います。今回やっているのはあくまで一例なので、他にもいろいろできますので、ぜひ皆さんもいろいろチャレンジしてみてほしいと思います。そして今回の動画のまとめですが、AIとプログラミングを両方使いこなすことで圧倒的な生産性を手に入れることができるというのが今回の私のメッセージになります。ぜひ皆さんもいろいろチャレンジしてみてほしいと思います。それでは今回は初めてのChatGPTプログラミングということで紹介させていただきました。以上です。ありがとうございました。
この記事を書いている人
AIキャンプ®代表
株式会社ラーニングライト代表取締役
中村俊也(なかむらとしや)

AIのコンサルタントとして活動し、生成AI・ChatGPTに関する講演・研修・導入支援などを手掛ける。2023年から、ご依頼230団体、受講者30,000名様を突破し、静岡県No.1の開催実績を達成。公的機関、金融機関、教育機関、大企業から個人に至るまで、AIの活用を幅広くサポート。元教師で分かりやすく、力になる講座設計が強みで、4年で講演回数は475本を突破。静岡県優秀技能者。登録者7,000名を超えるYouTube「AIキャンプ」も運営中。現在は全国から依頼が殺到し、AIのリテラシー向上に努めている。