【超入門】ChatGPTとGoogleスプレッドシートを連携させよう!【OpenAI API 使用】

【超入門】ChatGPTとGoogleスプレッドシートを連携させよう!【OpenAI API 使用】

今回は、初心者でも簡単にまねできるように、Googleスプレッドシート上でGPT-APIを使用する方法を分かりやすく紹介します!ChatGPT(正確にはGPT)のようなAI機能を他のアプリやツールと連携させることで、生成AI活用の幅を広げることができるので、ぜひ試してみてください!

▼目次
0:00 はじめに
1:38 Googleスプレッドシート×GPT連携 活用イメージ
4:58 Googleスプレッドシート×GPT連携 実装方法
13:40 まとめ

▼文字起こし

こんにちは、AIキャンプの中村です。今回のテーマはこちら、超入門講座「GoogleスプレッドシートとGPTを連携させよう!」です。今回はOpenAIのAPIを使用してGoogleスプレッドシート上でAIを動かしてみるというテーマでお届けします。ChatGPTなどのAIを他のアプリやソフトと連携させるとAI活用の幅を広げることができるので、ぜひ挑戦していただきたいと思います。そこで今回は初心者でも簡単にできるGoogleスプレッドシートとAIを連携する方法を紹介します。本当に入門者という方でも今回の動画を真似ていただければ実装することができますので、ぜひ真似してみてください。今回の操作にはOpenAIのAPIキーの取得が必要となっております。こちらは前回の動画で紹介していますので、まだAPIキーを取得していない方はそちらで取得してから操作してください。また今回は動画3本立てのシリーズとして紹介しており、前回の動画ではOpenAIのAPIキーの取得を紹介し、今回第2話ではGoogleスプレッドシートでGPTを使う方法を紹介します。ちなみに次回はノコAI開発ツールDEFYでGPTを使う方法も紹介しますので、ぜひ3本合わせてご覧いただけると幸いです。このチャンネルではChatGPTや生成AIに関する役立ち情報をお届けしますので、よければチャンネル登録もお願いします。それではGoogleスプレッドシートとGPT連携ということで、まずはイメージと活用例を紹介します。こちらのGoogleスプレッドシートをご覧ください。A2のセルに「日本の首都は」と書いてありますが、この回答をB2のセルに返してみたいと思います。やり方はとても簡単で、ここに「=GPT」と入力しA2のセルを選択して実行します。すると回答がB2のセルに返ってきます。つまり、入力文がAセルにあれば、ここが回答となるので、GPTの能力をこのスプレッドシート上で動かすことができるということです。後で紹介しますが、こちらのGoogle Apps Scriptでコードが書かれており、この実装によってAPIでGPTを動かすことができます。このスプレッドシート上でGPTを使えると何が良いかというと、まず1つは連続で実行できることです。1つの質問に対して1つの回答を出すということをセルで大量に連続して実行できるのです。例えば、チャットGPTの魅力を子供向けに、武士のような口調で、ドラゴンボールのフリーザ風に、それぞれ口調を変えて回答させることも可能です。これも関数を使うことで簡単に作成できます。例えば、A12のセルを選択した状態でB12のセルに設定すれば、チャットGPTの魅力を子供向けに説明してくれる回答を得ることができます。同じようにコピーすると、武士のような口調で、そしてドラゴンボールのフリーザ風に回答してくれるということです。様々な回答の出力を柔軟に対応することができます。他には、もう少し渋いビジネスシーンでは、人材採用のシーンで、応募者の方から大量に送られてきた自己PRに対して判定や返信文を1つ1つ作成するのが難しい場合に、「この自己PRに対して的確なフィードバックを作成してください」という関数を使うことができます。スプレッドシートの良いところは、例えば100人ほどの求人があっても、一気に回答を作成できる点です。今回はプロンプトを作り込んでいないので回答の質は高くありませんが、皆さんの柔軟な発想を使えば普段チャットGPTで行っていることをこのスプレッドシート上で動かすことができ、活用の幅が広がります。以上がGoogleスプレッドシートとGPTの連携のイメージです。それではここから実際に実装してみたいと思います。実際にやりたいという方は私の画面に従って一緒に操作してください。先にざっくりとした手順を紹介します。手順はとても簡単です。まず事前準備としてOpenAIのAPIキーを用意します。手順1として、GoogleスプレッドシートからGoogle Apps Scriptを開き、そこでAPIキーを設定しコードを貼り付けます。その際、ChatGPTなどでコードを作って実行するという手順です。この作業で特に大変なのはコードを書く部分ですが、ここはChatGPTが書いてくれるので初心者でも簡単に実装できます。では実際にやっていきましょう。GoogleドライブからGoogleスプレッドシートを開き、ファイル名は「GPTの連携テスト」などとしてください。この状態で拡張機能の「Apps Script」を開くと、Google Apps Scriptのコードを書くページが表示されます。これがGoogleスプレッドシートとGoogle Apps Scriptが繋がっている、つまりバインドされている状態です。これで手順1は完了です。続いて、OpenAIのAPIキーを入力しますが、コードの中に直接書くのは危険なので、プロジェクトの設定でスクリプトプロパティに設定します。ここではOpenAIのAPIキーを大文字で正確に入力してください。前回の動画で取得したOpenAIのAPIキーを入力します。これによりスクリプトプロパティが設定され、APIキーが安全に管理されます。続いて、エディターでコードを書きます。できる方は自分でコードを書くこともできますが、ここはChatGPTに書いてもらいます。今回のプロンプトは「Googleスプレッドシート上でGPTのAPIを実行するGoogle Apps Scriptのコードを書いてください」という指示で、条件として、Google Apps ScriptがGoogleスプレッドシートにバインドされていること、OpenAIのAPIキーはスクリプトプロパティに設定してあること、そしてGPTという関数を作成することです。ここではGPTの能力を搭載するために、使用するモデルや文章の長さ、トークン数、自由度(テンパーチャー)を設定します。今回はGPT-4の安いバージョン「GPT4mini」を使用し、MAXトークン5000、テンパーチャー0.7と設定します。しかし実際には、GPT-4よりもGPT-3のMininiが優秀な場合もあるため、今回はそのモデルで進めます。このコードは、GoogleスプレッドシートにバインドされたGoogle Apps ScriptでGPTというカスタム関数を定義し、スクリプトプロパティに設定されたOpenAI APIキーを用いてGPT4miniに問い合わせるサンプルコードです。コードができたらコピーしてエディターに貼り付け、全てを削除した状態で貼り付けます。貼り付け後は、黄色の保存されていない状態を解除するために保存してください。その後、実行すると認証画面が表示されるので、Googleアカウントを選択し、表示される警告画面で詳細を確認して続行します。これで認証が完了すると、実行開始・実行完了と表示され、エラーが出なければ成功です。これにより、スプレッドシート上でGPT関数を使用できるようになります。実際にAセルに「2本の首」と入力し、BセルにGPT関数が動作するか試してみます。エンターキーを押すと読み込みが始まり、もし失敗した場合はエラーをChatGPTに貼り付けて対応方法を確認してください。例えば、エラーが「GPT4miniというモデルは存在しない」と出た場合は、モデル名の指定方法が間違っているため、正しいモデル名を指定する必要があります。コードを再度貼り付けて実行すると無事に動作すれば成功です。続いて、A2のセルに「卵焼きの作り方を教えて」と入力し、Bセルに回答が返されるか確認します。実行後、卵焼きの作り方の回答が表示されれば成功です。今回はGoogleスプレッドシートとGPTのAPIを連携して、この上でGPTを動かす方法を紹介しました。冒頭で紹介した通り、他のアプリと連携させることでAI活用の幅を広げることができますので、皆さんもぜひ挑戦してみてください。今回のポイントは、ChatGPTで動作を生成しているため自分でコードを書く必要がなく、初心者でも簡単に実装できるという点です。こうしたプログラムやAPIを学んでいくと、さらに多くのことが可能になります。今回は以上です。ありがとうございました。