「ジブリ風」画像生成や「i2i」など、特定の作品やスタイルを模倣した表現は、『依拠性』が認められた場合に著作権侵害と判断される可能性があり、使用には注意が必要

2025年3月、ChatGPTの新しい画像生成が登場したことで、「ジブリ風」などの画像生成が流行り、使用者のリテラシーや倫理観が問われる状態になりました。
そこで、メモとして「ジブリ風画像生成AIのリスク」について整理してみたので、参考にしてください。
概要
-「ジブリ風」画像生成など、依拠性が認められれば著作権侵害となる可能性があるので、使用は非推奨!
– 日本の著作権法では、「画風(スタイル)」自体には著作権が認められていないため、特定のタッチや雰囲気を真似ただけでは違法とはならない。
– ただし、既存の著作物に「依拠」している(=原作を参考にして作られたことが明らか)と判断された場合は、著作権侵害と見なされる可能性がある。
– 「i2i(image to image)」 とは、元画像をもとに新たな画像を生成する手法で、特定のキャラクターや作品の画像をベースに使うと、その形状や構図が強く反映されやすく、「依拠性」が認められるリスクが高くなる。
– 感情的な側面としては、創作者本人やファンにとっては「無断使用」「作品世界の改変」と捉えられ、不快感や批判を招くリスクがある。
– 特に法人や団体としての発信でこれらを使用した場合、「敬意を欠いている」と見られ、企業イメージやブランド信頼性に悪影響を与える可能性もある。
– 実際には、明らかに著作権違反でも「二次創作」や「ファンアート」「宣伝になる」として、著作権者が黙認しているケースも多く、線引きが難しい。
– 結論として、法人での使用はリスクが高いため、特定作品の模倣やi2iによるスタイル変換を含む生成画像の利用は、原則として避けるのが安全です。