AIで個別最適化の時代に突入!なぜ他人が作ったAIコンテンツは刺さらないのか?(NotebookLMのラジオ革命から考える)

AIで個別最適化の時代に突入!なぜ他人が作ったAIコンテンツは刺さらないのか?(NotebookLMのラジオ革命から考える)

今回はAIで個別最適化の時代に突入!なぜ他人が作ったAIコンテンツは刺さらないのか?(NotebookLMのラジオ革命から考える)というテーマで紹介します。前回の動画で紹介したGoogle NotebookLMの日本語ラジオがめちゃくちゃすごかったのですが、これは時代の転換点となる重要な進化だと感じました。頭の中を皆さんにシェアするので、ぜひご覧ください。

▼文字起こし

自分でやらないと絶対ダメです。自分の悩み事にぶつけてそのアウトプットを見るから価値があるのであって、誰かがYouTubeで発信している情報を眺めているだけでは使えるようにはなりません。今すぐNotebookLMを開いて自分の興味関心のある情報を放り込み、ラジオを作ってみてください。自分の興味関心にぶっ刺さる、めちゃめちゃコアなコンテンツをこれからは手に入れられるようになった――これが本当に大きな革命だと思っています。AIで作るラジオは既存のラジオ番組と単純にぶつかるものではありません。これからはAIで作られたコンテンツに私たち人間が時間を費やしやすくなるので、お客さまの時間を奪うビジネスモデルはすべて厳しくなると考えています。こんにちは、AIキャンプの中村俊也です。今回は「AIで個別最適化の時代に突入! なぜ他人が作ったAIコンテンツは刺さらないのか?」というテーマでお届けします。2025年4月30日、GoogleのツールNotebookLMに日本語で高精度なラジオ――ポッドキャストのような音声コンテンツ――を作れる機能がついに登場しました。前回の動画でも紹介しましたが、ラジオのクオリティが高く、中身が本当に面白い。これは時代の転換点だと感じています。一部では「ラジオがなくなる」「ポッドキャストはもうダメかも」という声もありますが、そんなレベルの話ではありません。この技術は情報発信、コンテンツ、クリエイティブ制作という世界そのものを変えてしまう大きなインパクトになります。まずはNotebookLMで作れるラジオの質を見てください。AIが内容を理解し、二人で対話するような、まるでラジオ番組のような音声を作ってくれるんです。AIっぽさがなく、男性と女性が会話しているみたいで非常に自然。しかも内容がめちゃめちゃ面白い。難しい用語も分かりやすく噛み砕いてくれるし、「それって本当なんですか?」「すごいですね!」と、人間のパーソナリティが話しているように聞こえるので理解が進むんですよ。本当に革命的で、その辺の人間のラジオ番組より面白いと鳥肌が立ちました。NotebookLMのラジオが進化したポイントは三つ。①精度が圧倒的に向上。②ノーコードで簡単に作成可能。データを与えてボタンを押すだけで、小学生からPCが苦手なおじいちゃんおばあちゃんまで簡単にラジオが作れます。そして③最大の変化が“個別最適化”。一人ひとりの興味関心に合わせた、究極にパーソナライズされた情報コンテンツが作れるようになった点です。テレビやラジオ、YouTubeのようなマスメディアはどうしても一般向けに寄せなければ成り立ちません。しかしAIなら超ニッチな領域――たとえば「土星の輪は何でできているのか」「静岡県八津市で子育てに最適な施設はどこか」といった、ごく限られた人しか興味を持たないテーマ――を簡単にコンテンツ化できます。私は2023年12月から、AIが文章・音声・動画・画像を作れるということは個別最適化された情報発信が可能になると確信していました。ただChatGPTのテキストだけではそのインパクトを実感しにくかった。でも今回のNotebookLMのラジオはレベルが違う。4月30日はまさに時代の転換点です。英語圏では既にポッドキャスト機能があり、彼らは最初からこの可能性を理解していたはず。日本だけで置いていかれるわけにはいきません。もちろんNotebookLMの音声機能はまだ発展途上で課題も多いですが、今後は本、テキスト、動画、音声などあらゆる媒体でAIがカスタマイズした“自分だけの情報”が届く世界が必ず来ると確信しました。ここまで聞いて、なぜ他人が作ったAIコンテンツが面白くないのか分かってきたでしょう。私が科学についてChatGPTと会話した履歴で作ったラジオは、皆さんにとっては面白くないはず。AIは“超個別最適化”こそ武器なので、周囲からは面白さが分からないんです。だからこそ、あなた自身で体験してほしい。今すぐNotebookLMを開き、自分の興味関心のある情報を放り込んでラジオを作ってください。悩み事にぶつけ、アウトプットを見るからこそ価値がある。YouTubeで他人の情報を眺めているだけでは使えるようになりません。NotebookLMで自分専用のラジオを必ず作ってみてください。最後に図で説明すると、縦軸がニーズの広さ、横軸がニーズの幅。テレビや本、人気ラジオは多くのニーズを取るマスメディア。一方、AIコンテンツは“ロングテール”――細分化された小さなニーズに応えるものです。AIラジオは既存のラジオと競合するのではなく、むしろ読書やYouTubeのように能動的に情報を取りに行く行為に近い。AIが自分専用に提供する情報のほうが面白いと感じれば、読書や他人のコンテンツに割く時間は相対的に減ります。スマホゲームが遊園地やパチンコへの時間を奪ったように、AIコンテンツは既存の情報メディアの価値を下げるでしょう。これからは“お客さまの時間を奪う”ビジネスモデルが厳しくなる――そう私は確信しています。今回のテーマは「AIで個別最適化の時代に突入! なぜ他人が作ったAIコンテンツは刺さらないのか?」。繰り返しますが、NotebookLMを開き、自分のデータでラジオを作って聞いてみてください。そこからがスタートです。以上、ありがとうございました。