AIエージェントを5つのレベルに分類してみた

こんにちは、AIキャンプの中村です。
今回は、最近よく耳にする「AIエージェント」を、5つのレベルに分類して説明します。
出典はこちら(https://outshift.cisco.com/blog/agentic-ai-intelligence-for-enterprise-use)
レベル1:ルールベースの自動化 (言われたことだけやる新人バイト)
あらかじめ決められた「ルール通り」にしか動けない、一番ベーシックなレベル。マニュアル通りにしか動けないイメージです。
- 特徴: 決まった操作を繰り返す。予期せぬことがあると対応できない。
- 身近な例: 電話の自動音声案内、工場の単純作業ロボット
レベル2:ML支援による自動化 (ちょっと気の利く後輩)
機械学習(ML)の力で、少しだけ賢い判断ができます。データからパターンを学んで、「これはこうかな?」と予測してくれますが、最終的な判断はまだ人間が必要です。
- 特徴: データの中からパターンを見つけ出すのが得意。
- 身近な例: 迷惑メールフィルター、YouTubeのおすすめ動画機能
レベル3:部分的な自動化 (優秀なアシスタント)
今、多くのAIエージェントがこのレベル。ChatGPTのように大規模言語モデル(LLM)を搭載し、明確な指示があれば自分で計画を立ててタスクを実行できます。
- 特徴: 自分で計画を立て、Web検索や文章作成などができる。
- 身近な例: 複雑な質問に答えるチャットボット、旅行のプランを提案するAI
レベル4:高度な自動化 (自分で成長するベテラン社員)
かなり人間に近づき、自分で状況を観察し、過去の経験から学習して成長します。複数のAIエージェントがチームを組んで、より複雑な問題に取り組むことも。
- 特徴: 経験から学び、新しい状況にもある程度対応できる。
- 未来の例: 会社のデータを分析して、自動で経営レポートを作成する。
レベル5:完全自律 (何でもできる超人)
SF映画の世界です。人間の助けを一切必要とせず、AIが自分で考えて未知の問題さえも解決してしまう究極のAI。AGI(汎用人工知能)とも呼ばれます。
- 特徴: 人間のように、あるいはそれ以上に思考し、創造性を発揮する。
- 未来の例: 新しいビジネスを自分で立ち上げるAI、未知の病気の治療法を発見するAI。
まとめ

AIエージェントの進化をまとめると、こんな感じです。
レベル | 通称 | 特徴 |
---|---|---|
レベル1 | 新人バイト | ルール通りにしか動けない |
レベル2 | 気の利く後輩 | パターンを学んで少しだけ判断できる |
レベル3 | 優秀なアシスタント | 指示されれば自分で計画・実行できる |
レベル4 | ベテラン社員 | 経験から学び、自分で考えて成長する |
レベル5 | 超人社長 | 人間の助けなしに未知の問題も解決する |
今はまだレベル3が中心ですが、AIの進化はものすごく速い。
面倒な作業をAIに任せられる未来は楽しみですが、同時に、AIと上手く付き合っていくためのルール作りも大切になります。