【作業時間95分→10分に!】AI×VBAでPowerPoint爆速生成!原稿作成と自社テンプレートの作成がコツ

今回は、AIとVBAを使用して、パワーポイントのスライドを爆速で生成します!「スライド作成に時間がかかる」「AIスライドが流行っているけど、結局使い物にならない」「うちの会社はパワポじゃなきゃダメ」そんな方はいませんか?今回の方法を使えば、自分の狙ったデザインでパワポスライドを爆速で作成できます。正直、やや難易度の高い手法ですが、マスターすると離れられなくなるほど便利なので、ぜひ挑戦してみてください。
▼目次
0:00 はじめに
2:08 実演
3:21 本動画の経緯
4:39 スライドAIと今回の手法の違い
5:51 今回のテーマ
7:08 今回の動画は難しいです
8:17 1. AIスライド 2つの前提と3つのコツ
14:00 2. PowerPoint VBAの基本と変数の置換
22:14 3. スライドとJSONテンプレを準備
26:41 4. 原稿JSONデータを作成する
33:14 5. VBA×PPTスライド(作成編)
35:44 まとめ
▼文字起こし
こんにちは。AIキャンプの中村俊也です。今回のテーマはこちら。「作業時間95分がたったの10分に。AI×VBAでPowerPointスライドを爆速生成」。こんなテーマでお届けさせていただきます。今日の動画マジですごいので、ぜひ気合入れて見ていただきたいなと思います。今回はAIとVBAというプログラムを使用して、PowerPointスライドを爆速で生成する方法を紹介させていただきます。しかも無料で使えますし、便利すぎてもう離れられなくなっているくらい便利な手法になっています。スライド作成に時間がかかる、AIスライドサービスが流行ってるけど結局デザインがバラバラで使い物にならない、うちの会社はPowerPointじゃなきゃダメなんだ、そんな方はいないでしょうか。今回の方法を使えば、自分の狙ったデザインでPowerPointスライドを爆速で作成することができます。実際に私たちの成果を紹介したいんですけど、今撮っているこのAIキャンプのYouTubeチャンネルでは、動画制作の時間をなんと78%削減するという脅威的な成果を達成することができました。普通に動画を作ろうと思うと8時間半くらいかかるんですけど、それが今では2時間かからずに作ることができるようになりました。業務を分解していろんな手法を使っているんですが、今回は特に「原稿を作り込んでスライドを作る」というところ、ここが今まで大体95分くらいかかっていたところを、たった10分で作業できるようになった、この話を紹介させていただきたいなと思います。今回の動画は、池友さんの神動画がアップされていましたので、そちらを参考にしています。私もVBAを使ってPowerPointスライドを作る、というのはやっていたんですけど、正直有料級すぎて公開するのがもったいないなと思っていました。ただ池友さんがなんとこれを公開してしまったので、私もぜひ有料級の内容を公開させていただこうかなと思いまして、今回やらせていただきます。ぜひ池友さんの動画もあわせてご覧いただけるととてもいいなと思います。ではまず実演をさせていただきます。こんな感じで私たちの会社のPowerPointスライドのテンプレートが今ここに7枚あるんですけど、このテンプレートに従ってやってくれるわけですね。1枚目のスライドの「スライドノート」というところに、この原稿が入っている状態です。この状態で上のタブの「開発」から「マクロ」というボタンを実行してあげると…見ててくださいね。実行ボタン、ポチ。はい。たった1秒でスライド番号9から15番のスライドを作ることができました。実際に完成したスライドはこんな感じになってまして、ほら見てください。私が普段YouTubeで喋っているような動画のスライドとほとんど同じようなものがここでできているのが分かると思います。右上には私たちAIキャンプのロゴがあったり、右側には私たちの公式キャラクターAIあおいさんの画像があったりします。この図は私は自分で挿入したりスクリーンショットを撮ったりしたいので、ここはAIに作らせることはせず、青い枠だけを残しているんですけど、こんな感じのスライドを本当一瞬で作ることができます。今回はこれを紹介させていただきます。まず動画の背景なんですけど、最近すごく話題になっている「スライドが作れるAI」ってたくさんあるじゃないですか。私もManus、GENSPARK、Gamma、Sky、Fellow、Illustir、あとGemini、Claudeとか、とにかくいろいろ試したんですけど、結論としてはこれらのスライドAIってぶっちゃけ仕事ではちょっと使いにくいなと感じています。こんな感じのかっこいいスライドが確かにできるんですけど、私が言いたいのは「そうじゃないんだよな」というところなんですよ。いつも使っているスライドと同じデザインが作りたいんです。これが正直な本音です。私が欲しいスライドはこっちじゃなくて、こっちなんですよね。AIが情報をしっかりまとめてくれたり、図とかグラフを作ってくれたりするのは見物としては非常に素晴らしいんですけど、本格的に対外発信するようなスライドだと、やっぱり「いつもと同じスライド」が作りたい。勝手に図を作ったり、勝手に文字の位置を変えたりとかはむしろしないでほしくて、シンプルでいいので、いつも私が作っているスライドの「下書きスライド」みたいなものを作ってくれるのが、私が求めているところなんです。今回はこれを紹介させていただきます。普通のスライドAIと今回の手法の違いなんですけど、VBAというプログラムを使っているところが大きな違いになります。ManusやGENSPARKみたいなスライドAIは、AI自体がスライドを直接作る手法なんですけど、今回はVBAというプログラムを挟んでいます。AIでプログラムを書かせて、このプログラムでスライドを実行する。あくまでスライドを作っているのはプログラムなんですね。AIがスライドを作ると、どうしても出力を制御しきれないということがあります。もちろん初心者でも簡単にスライドを作ることができたり、いろんなレイアウトに柔軟に対応できるというところは非常に優秀なんですけど、「いつも決まったテンプレートで出力したい」というところに関しては、今回の方法のほうが優秀だなと感じています。一方でこちらはテンプレートのスライドをちゃんと用意しなきゃいけないとか、VBAのプログラムを使うというところでハードルが高いので、正直万人受けする手法ではありません。ただ「PowerPointの出力をきっちり制御したい」という人にとっては、本当におすすめしたい手法になりますので、ぜひ我こそはという方はチャレンジしていただきたいなと思います。そこで今回はAIとVBAを使用してPowerPointスライドを爆速で生成する方法を、次の5つの流れで紹介させていただきます。1つ目がAIスライドの2つの前提と3つのコツ。まず大前提を間違えている方がめちゃくちゃ多いので、ここをしっかりお話ししていきます。2つ目がPowerPoint VBAというプログラムの基本と、今回の大きなポイントである「変数の置換」という手法について。3つ目がスライドテンプレートとJSONテンプレートの準備。ちょっと難しそうに聞こえますが、ここをやります。4つ目が原稿のJSONデータを作成するパート。そして5つ目で、VBAでPowerPointスライドを実際に作成する。この5つの流れで紹介させていただきます。少し専門用語が登場して難しく感じるかもしれませんが、2番と3番に関しては社内の詳しい人が一度設定さえしてしまえば、使うときはすごく簡単に使えますので、ここは詳しい人向けの話になります。今回の動画を見ていただくと、自社のテンプレートデザインを使用して仕事で使えるPowerPointスライドを効率的に作成できるようになりますので、ぜひ最後までご覧ください。ちなみに注意点なんですけど、今回の動画は正直いってちょっと難しいです。一度仕組みさえ作ってしまえば、原稿作成とかスライド作成が本当に爆速になります。私自身も離れられなくなっていますので、ぜひ挑戦していただきたいなと思います。ただ、この内容を全部真似するのは結構難しいと思うので、多分大部分の方は途中で挫折してしまうかなと正直思っています。ただ今回のスライド作成の仕組みの構築は、途中で挫折したとしてもAIについての学びがすごく深まる内容になっています。PowerPoint VBAというプログラムって何か、AIとの共同作業「バイブワーキング」の本質とは何か、AIに合わせてデータをJSONで構造化するとはどういうことか、こういった知識も今回の流れを通じて学ぶことができます。非常に学びが深まりますので、途中で挫折しても諦めずに最後まで見ていただき、1つでも持ち帰っていただけると嬉しいです。このチャンネルではChatGPTや生成AIに関する役立つ情報をお届けします。よければチャンネル登録もお願いします。それでは1つ目、AIスライドの2つの前提と3つのコツを紹介します。まず大前提の1つ目ですが、スライド作成は「3ステップ」で考えるのが基本になります。1つ目は原稿を作成すること。ここではリサーチを使ってもいいと思います。2つ目は原稿をベースにスライドの案を作成すること。3つ目が、人が修正して完成させること。この3つのステップです。多くの人が勘違いしているんですけど、「AIにお願いすれば100点満点のスライドがポン出しできるんでしょう?」と考えている方がいます。そんなことは絶対ありません。最近ちょっと怪しいAIスクールとかがそういう広告出してたりしますが、そういうことはなくて、しっかりと原稿を作り込まないといいスライドはできません。なんならスライドっていうのはあくまでサブなので、原稿を作るほうがよっぽど重要です。むしろこちらに力を入れていただきたいなと思います。今AIスライドはすごく進化していますが、「自分が希望する100点満点のスライド」をAIだけで作るのは、どこまでいっても無理なんじゃないかなと私は思っています。なので基本的には「修正する前提」で考えましょう。ここで目指していくのは、あくまで「70点のスライド」をAIで作って、人がちょこちょこっと修正して100点にしていく。この流れを前提に考えていただけるといいかなと思います。大前提の2つ目は、プレゼンの主役はあくまで「人」であるということです。AIがきれいにまとめてくれる資料は「あくまで読む用のスライド」と考えると非常に良くて、こういうものに関しては確かにAIが作るのがめちゃくちゃ得意です。どんどんAIに任せていいと思います。ただ私は最近、AIでスライド作成している人たちにちょっと怒っています。使い方が正直間違っていると思います。何が嫌かというと、AIが作ってくれたかっこいいスライドを、人がただ読み上げているだけ、ほんとに中身ペラッペラなケースがあることです。それだと意味がないんですよ。読むだけならAIでいいじゃん、と思います。そうではなくて、あくまで主役は人。スライドはサブです。このプレゼンの時間の中で、何を伝えたいのかというメッセージをちゃんと自分の中に持ったうえで、その視覚的な補足資料としてスライドを使っていく。スライドはあくまでサブなんです。最近、これが手段と目的で逆転していて、AIが作ったスライドをただ読み上げている人がいますが、「主役はあくまで人」なんだよ、ということを改めて考えていただきたいなと思います。ではコツ1つ目に行きましょう。先ほどもお伝えしましたが、原稿をしっかり作り込んでいきましょう。ここで大事なのはAIのテクニックというよりも「メッセージを決める」という大前提です。つまり「誰に、何を伝えたいのか」をまずしっかり決めていきましょう。例えば私のYouTubeだといつもこんな感じです。「今回はAI搭載で超進化したWindows 11の神機能をお届けします」という感じでメッセージを伝えて、「これを使うとあなたの生産性が劇的に向上しますよ」という、この動画を見るメリットを冒頭で伝えています。これを原稿としてまず作っていくことがとても大切なんですけど、AIに丸投げせずに、できればここは人とAIが共同作業をしながら一緒に原稿を作る、というのがいいんじゃないかなと思います。こういうのは最近「バイブワーキング」と言ったりします。後で、私が実際にChatGPTと一緒に原稿を作っている様子も紹介させていただきます。コツの2つ目、ここからちょっと中級編になるんですけど、この原稿を「JSON」にしておくのがとてもいいかなと思います。JSONというのはこういう書き方のことです。例えば「video_title」はこれ、「display_title」はこれ、「key_message」はこれ、という感じで、文章を構造化しているイメージです。なぜこれをやってあげるといいかというと、AIが読みやすくなるからです。この原稿をそのままChatGPTに渡して、「スライドのデータ作って」と言っても、AIが処理しきれないことが多いんですよね。そのときに、原稿を一旦AIが読みやすいJSONデータにして渡してあげることで、AIがストレスなくスライド用の原稿を作っていくことができる、ということになります。AIとキャッチボールするときに、このJSONみたいな構造化はかなり重要なスキルなので、ぜひ覚えておいてください。3つ目のコツは、スライドのテンプレートを用意しておくことです。会社にテンプレートがある方は、そのまま使っていただければ大丈夫です。このフォントとか、サイズとか、配置とか、ロゴとか、そういうものを指定したPowerPointのテンプレートを何枚か用意しておくといいかなと思います。テンプレートがない会社さんもいると思うんですけど、テンプレートを作成するという作業そのものが、生産性向上につながることが結構あります。私たちAIキャンプは、これまで約600団体ぐらいにAI活用の支援をさせていただいているんですが、あるあるとして「業務を標準化する」「マニュアルを作る」「テンプレートを作る」という作業そのものが、業務をみんなで統一していくことにつながります。実はAIを使わなくても、こういう作業を見直すだけで、生産性向上につながることもありますので、ぜひこういうこともやっていただきたいなと思います。ということでまとめると、スライド作成は3ステップで考える。プレゼンの主役はあくまで人。コツとしては原稿を作り込む、JSONにしておく、スライドのテンプレートを用意しておく。このあたりのコツをしっかり用意しておくと、いいスライドが作れるかなと思います。それでは2つ目、「PowerPoint VBAの基本と変数の置換」について紹介させていただきます。ここは分からない方だけ見ていただければ大丈夫です。今回の基盤となる技術は、Microsoft Officeでよく使われるプログラム「VBA」を使用していきます。よく「マクロ」という言い方もしますよね。分からない方向けに、1つ質問とワークがありますので、これをChatGPTと一緒にやっていきましょう。まず「PowerPoint VBAとは何か、やさしく教えて」とChatGPTに入力していきます。GoogleのGeminiでもMicrosoftのCopilotでも何でも大丈夫です。ChatGPTからは「PowerPoint VBAはPowerPointを自動で動かすためのプログラミング機能です。面倒な作業をボタン1つでまとめて実行できるようにします。Excelのマクロ(VBA)と同じ仲間で、PowerPoint版だと思ってください。できることとしては、スライドをまとめて作る・並べ替える、同じデザインの図形やテキストを一括配置する、画像やグラフを一気に差し替える、発表用にPDFや画像として一括書き出しする、アニメーションやハイパーリンクを一括設定する、などがあります。使い方の流れは、①PowerPointで開発タブを表示し、②Visual Basicを開いて標準モジュールを挿入し、③そこにVBAコードを書いて実行する。最初は開発タブの出し方やマクロの有効化を検索してください。」といった説明が返ってきました。もっと詳しく知りたい方は、どんどんAIに質問していただければ大丈夫かなと思います。VBAはPowerPointを効率化するためのプログラムだと思ってください。では実際に1つワークをしていきます。「PowerPoint VBAで変数を置換するプログラムを試してみたい」というワークをやっていきましょう。まずChatGPTのPython機能、いわゆるコードインタープリターを使って、適当なPowerPointを作ってもらいます。このPowerPointの3ページ目に記載された変数を置換するVBAを作ってもらいます。置換する内容も適当に考えてもらいます。最後に、初心者にも分かるように超丁寧に操作方法を説明させる、という流れでやっていこうと思います。ChatGPTでは、できれば賢い「シンキングモード」を使っていくといいかなと思います。Pythonを動かすところだけは、GeminiやCopilotではできないので、ここだけはChatGPTを使ってください。ということで、PowerPointファイルができました。「powerpoint_download」みたいな名前でファイルが出てきますので、これをダウンロードして開きます。こんな感じで3枚のスライドができました。中括弧、波括弧で囲まれている部分が「変数」の部分になっています。まず「編集を有効にする」にしておきましょう。もしここがうまくいかない方は、自分でこんな感じで手入力で打っていただいても大丈夫です。続いて使い方を見ていきます。まずPowerPointファイルを開きます。スライド内に「{name}」「{company}」みたいな変数が入っていることを確認します。次にマクロを有効化する必要があります。実は拡張子が「.pptx」のファイルはマクロを実行できなくて、「.pptm」(マクロ有効プレゼンテーション)にする必要があります。なので「名前を付けて保存」で「PowerPointマクロ有効プレゼンテーション(.pptm)」に変更してください。左上の「ファイル」から「名前を付けて保存」を選び、ファイルの種類を「マクロ有効プレゼンテーション」に変えて保存します。これで拡張子が.pptmに変わりました。次にVBAエディタを開きます。開発タブが表示されていない方は、ファイル→オプション→リボンのユーザー設定から「開発」にチェックを入れてください。そうすると上部のリボンに「開発」タブが出てきます。そこで「Visual Basic」をクリックするとVBAエディタが開きます。左側の「VBAProject(ファイル名)」を右クリックして、「挿入」→「標準モジュール」を選びます。そこで、先ほどChatGPTが出してくれたVBAコードを丸ごとコピーして貼り付けます。例えば「Sub ReplaceVariables() ~ End Sub」みたいなコードですね。貼り付けたら一度保存して、VBAエディタは閉じておきましょう。その前にマクロのセキュリティ設定も確認しておきます。ファイル→オプション→トラストセンター→トラストセンターの設定→マクロの設定から、「警告を表示してすべてのマクロを無効にする」あたりにしておくと、確認したうえで実行できるようになります。会社によってはここが変更できない場合もあるので、その場合は社内のルールに従ってください。準備ができたら、PowerPointに戻ってAlt+F8を押すか、「開発」タブの「マクロ」ボタンをクリックしてマクロ一覧を開きます。そこに「ReplaceVariables」みたいなマクロ名が表示されているので、それを選んで「実行」を押します。すると「マクロの実行が完了しました」と出て、スライドを見てみると、さっきまで「{company}」「{name}」「{location}」みたいになっていた部分が、「会社:ラーニングライト」「名前:中村俊也」「場所:東京」みたいな感じで、実際の文字に置き換わっていることがわかります。元に戻すと、さっきの中括弧の変数の状態に戻りますが、再度マクロを実行するとまた一気に置換されます。これがVBAと変数の置換という仕組みです。イメージ湧きましたでしょうか。今回も、この変数の置換を使ってスライドを作っていく、ということになります。もう一度確認ですが、PowerPoint VBAを使うと、こうした波括弧で囲んだ部分を変数として扱い、一括で置換することができます。例えば左側がテンプレート、右側が完成版だとすると、「{display_title}」と書いてあるところを「Windows 11のAI神機能3選を徹底解説」のような文章に置き換える。これはJSONの「display_title」という値に従って置換されます。同じように「{key_message}」に「Windows 11標準のAI機能で、仕事も生活も劇的に効率化」といった文章を入れておけば、マクロを実行した瞬間に「ぴょこん」と置き換わる、という感じです。こんな感じで、AIでスライドを直接作るのではなく、VBAというプログラムであらかじめ設定してある変数を置換する作業をやるだけなんだ、ということが分かれば、そんなに難しくないかなと思います。それでは3つ目、「スライドテンプレートとJSONテンプレートを準備していきましょう」。ここが多分一番大変なポイントなので、全員がやるというよりは、社内の詳しい人がやるといいかなと思います。ここは1回設定さえしてしまえば終わりますので、ちょっと頑張ってやっていきましょう。まず皆さんに用意していただきたいのは「スライドのテンプレート」です。こんな感じで、左側に線が入っていたり、自分の会社のロゴやフォントを使ったPowerPointのテンプレートを作ります。これは1枚ではなくて、3枚とか5枚とか好きな枚数を用意していただいて大丈夫です。次に、このスライドテンプレートに対応する「JSONファイルのテンプレート」を用意してください。要はテキストファイルです。何が書かれているかというと、さっきの変数の説明を書いているだけです。左側のスライドを見てください。「display_title」「key_message」「problem1」「problem2」「offer」という感じで、変数が全部で5個ありますよね。右側のJSONを見ていくと、ここにも変数が5個あります。それぞれの変数が何を示しているかという説明が右側に書いてあるイメージです。こんな感じで、左と右のスライドテンプレートとJSONテンプレートが1対1で対応するように用意していただければOKです。この書式を真似して手入力で作っていただいても構いませんが、今から紹介するように、ChatGPTを使えば、スライドの画像をアップした瞬間にJSONテンプレートを半自動で用意することもできます。やり方は簡単で、スライドの画像をChatGPTにアップロードした状態で、「添付のスライド画像について、変数だけを取り出したJSONフォーマットを作成してください」という指示を出します。要件や出力の見本も一緒に渡してあげると精度が上がります。プロンプト例は概要欄などに載せておきますので、よかったら真似してみてください。実際にやってみると分かるんですが、Thinkingモードでじっくり考えさせると、うまくいきやすいです。「display_title」「key_message」「problem1」「problem2」「offer」という5つの変数がちゃんと抜き出されて、JSONとして定義されているのが確認できるはずです。もし「ここは20文字じゃなくて50文字にしたい」とかあれば、手入力でJSON側を修正していただければ大丈夫です。この作業をスライドごとに繰り返すことで、「スライドテンプレート」と「JSONテンプレート」が同じ数だけ手に入ることになります。これで準備はばっちりです。今回一例として、YouTube AIキャンプの冒頭のスライドを作る場合を考えてみましょう。今回の例だと3枚のスライドテンプレートと、それに対応する3つのJSONテンプレートができます。私のAIキャンプの動画をいつも見てくださっている方は、「あ、これいつもの冒頭の流れだな」と分かると思います。例えば1枚目は「こんにちは。AIキャンプの中村です。今回のテーマはこちら。」といったスライド。2枚目は「今回はこんな方に向けて、こういうテーマでお話ししていきます。〇〇で困っている、△△で困っている、そんな方はいないでしょうか。実は□□をするだけで、△△ができるようになります。そこで今回は□□という方法を紹介させていただきます。」といったスライド。3枚目は「今回の流れです。目次1、目次2、目次3。このような流れでお伝えします。今回の動画を見ていただくと、〇〇な未来を手にすることができますので、ぜひ最後までご覧ください。」といったスライドです。今お話しした「話し方」と、スライドJSONテンプレートの変数が、きれいに対応しているのがなんとなくイメージできたんじゃないかなと思います。こんな感じで、先にテンプレートを作っておくわけです。ここは大変なんですけど、ぜひ1回頑張ってみてください。それでは4つ目、「原稿のJSONデータを作成していきましょう」。ここはスライドというよりも、ちゃんと原稿を作る過程の話になります。スライドの元になるJSONデータと、VBAのマクロを実行するためのJSONデータを作成していきます。ここがすごくおもしろいところです。今までの働き方とAI時代の働き方では、流れが違うんですよ。今までだったら、「アイデアを考える→原稿を作る→スライドを作る」という流れだったと思います。だけどAI時代は、「アイデアを考える→原稿と一緒にJSONデータとして構造化する→マクロ用のJSONデータに変換する→スライドを作る」という流れになります。これが、私が最近すごく実感している「with AI時代の働き方」です。人だけで作業するのではなく、AIと一緒に作業する。そのために「AIが理解しやすいデータ」を作りながら作業していく。この考え方が本当に生産性が上がる考え方なので、ぜひ皆さんにも慣れていただきたいなと思います。やり方を紹介していきます。まずChatGPTに対して、「ユーザーが入力したアイデアをJSONに変換してほしい」といったプロンプトを書きます。たとえば「video_title」「display_title」「key_message」「problem1」「problem2」「benefit」…みたいな感じで、変数の名前を11個用意して、そのフォーマットに従って出してもらうイメージです。さきほどのスライドテンプレート3枚で使う変数が全部で11個だったとすると、プロンプトの中でも11個の変数を定義して、それぞれを埋めてもらうようにします。あとはそこにアイデアを書いてあげるだけです。例えば「Windows 11のAI PC機能を紹介したいです。Windows 11には3つのAI機能、音声入力と字幕表示と文字起こしの機能があるので、この3つを順番に紹介したいです。」みたいなアイデアを入力すると、その内容に当てはまるようなJSON構造が生成されます。実際にやると、例えば「video_title: Windows 11のAI機能紹介」「display_title: Windows 11のAI標準機能で仕事も生活も効率化」「problem1: AI機能を活用したいが、具体的にどんなことができるか分からない」「problem2: Windows 11のAI機能を知っていても、実際の使い方がイメージできない」「solution: 音声入力・字幕表示・文字起こしの3つの機能を順番に紹介する」みたいな感じで、きれいに構造化されます。ここですごく大事なのは、「AIに丸投げしっぱなしにしない」ことです。私は一度出てきたJSONを人の目で見て、「タイトルは『Windows 11の神AI機能』にしてほしい」「文章が長いので少しコンパクトにしてほしい」「ベネフィットは『Windows 11のAI機能を理解して業務効率化を図りましょう』にしてほしい」みたいな感じで、ChatGPTに修正をかけていきます。こんな感じで、JSONデータとして構造化された原稿が1セットできあがります。ここをしっかり作り込んでさえおけば、あとは一瞬でスライドに変換できるので、この原稿JSONは丁寧に作り込んでください。JSONデータができたら、次にこれを「マクロ用のJSONデータ」に変換します。さきほどスライドテンプレートごとにJSONテンプレート(変数の説明)が用意できているはずなので、そのテンプレートに従って、原稿JSONの内容をマッピングしていきます。今回なら3枚のスライド用に3つのJSONテンプレートがあるので、それぞれに先ほどの11個の値を流し込むイメージです。ChatGPTに対して、テンプレート用JSONと原稿用JSONを両方渡して、「この原稿JSONを、マクロで使えるスライド用JSONに変換して」とお願いすれば、スライド1・スライド2・スライド3、それぞれに対応したマクロ用JSONデータがダーっと出てきます。実際に私がやるときは、毎回プロンプトを書くのが面倒なので、「パワポYouTube作成あおいさん」という自分専用のカスタムGPTを作っています。そこに「原稿JSON」を渡して「パワポマクロ用のJSONに変換して」とお願いすると、あっという間にスライド用データを作ってくれます。こういうふうに、自分たちの仕事の流れを一度定義してAIに教え込んであげれば、あとはちょっと話しかけるだけで、アイデアのリサーチからタイトル作成、原稿作成、JSON作成、マクロ用データ作成まで、一気通貫で手伝ってくれるようになります。一度頑張って作っていただくと、本当に生産性がめちゃくちゃ高くなると思います。では最後の5つ目、「VBAでPowerPointスライドを作っていきましょう」。ここまでで、スライドのテンプレートとマクロ用JSONデータが用意できています。あとはスライド1枚目のノート欄など、指定している場所にさきほど作ったマクロ用JSONデータをペタッと貼り付けて、開発タブからマクロを実行するだけで、簡単にスライドを作ることができます。このマクロを実行するために、2つのVBAプログラムをPowerPointにインポートする必要があります。1つが「JSONコンバーター」、もう1つが「SlideGenerator」みたいなモジュールです。私も実際に自分でプログラムを作ったんですけど、結局池友さんが作っているものとほとんど同じになりました。なので、今回私側からの配布は控えて、池友さんに敬意を表したいと思います。概要欄のリンクから池友さんのYouTubeに飛んでいただき、そちらの動画の概要欄にあるLINE公式に登録すると、無料でVBAファイルをゲットできるようになっています。リモートワーク研究所の公式LINEからダウンロードしてみてください。そうすると、「JsonConverter.bas」と「SlideGenerator.bas」みたいな2つのVBAモジュールが手に入るはずです。PowerPointで再度VBAエディタ(Visual Basic)を開き、「ファイル」→「ファイルのインポート」から、この2つのモジュールをインポートします。すると、左側のVBAProjectの中に、JSONコンバーターとスライドジェネレーターのコードが追加されます。ここまでできたら、あとはマクロを実行するだけです。「開発」タブ→「マクロ」から「SlideGenerator」を選んで「実行」を押します。そうすると、さきほどノート欄に貼り付けておいたJSONデータを読み込んで、一発でスライドを作ってくれます。見てください。いつも私が作っているAIキャンプのスライドとほぼ同じものが一発でできていますよね。私の場合は、ここからさらにスライドを少し編集します。例えば中村の顔は消して、AIあおいさんだけにしてみたり、スクリーンショットを貼り付けたり、図を追加したりといった形で修正していきます。皆さんもこんな感じで使っていただくと、より実務に近い形で活用できるんじゃないかなと思います。それでは最後にまとめです。今回は「AIとVBAを使用してPowerPointスライドを爆速で生成する方法」を紹介させていただきました。単に「楽してスライドを作る」という話ではなく、AIスライドと向き合うための心構え、VBAという基本技術、AIとコミュニケーションを取るためにしっかり原稿を作ること、その原稿をJSONデータとして構造化すること、スライドテンプレートを整えて業務を標準化することなど、かなり本質的な話もさせていただきました。今回の方法をしっかりマスターしていただくと、「自分の狙ったデザイン」でPowerPointスライドを爆速で作成できるようになります。ぜひ真似してほしいですし、「全部真似するのはさすがに大変…」という方でも、JSONによる構造化や、業務の標準化、プログラムの活用といった部分は、きっとご自身の業務にも参考になるはずです。私自身もまだまだ挑戦中の方法を今回共有させていただきましたので、「ここもっとこうしたほうがいいのでは?」といったご意見や、実践してみた感想などがあれば、ぜひコメントで教えていただけると嬉しいです。ということで、今回は以上です。ありがとうございました。


