投資初心者はiDeCoより「つみたてNISA」から始めよう!【第8話】

初心者はiDeCoよりつみたてNISA

「投資をやるなら、つみたてNISA?iDeCo?特定口座?どれがいいの?」

こんな疑問に答えます。

投資を始めたばかりの頃って、情報が多すぎて何をやっていいか分からないですよね。

結論をお伝えすると、初心者にはつみたてNISAが断然オススメ!

つみたてNISAを使えば、運用益が非課税になって投資効果がパワーアップ!

しかも、iDeCoのように、難しい税金の知識や、複雑な戦略は必要ありません。

本記事では、iDeCoとの比較をメインに、つみたてNISAの基本を解説します

きっと、つみたてNISAを始めたくなると思いますよ。

本記事は全世界株投資「第8話」です。第7話はこちら↓

この記事を書いている人

中村俊也

家計改善&運用アドバイザー / 中村俊也(なかむらとしや)

金融商品の販売をしない中立の立場から、生活費の削減方法や、長期的な資産運用の方法をお届けしています。

ラジオ番組「FM Hi 静岡」でレギュラーを持つほか、「リビングカルチャーセンターのマネー講師」を務めています。

無料の動画講座&メールマガジンが大変おススメです!ぜひご覧ください。

1につみたてNISA口座、2にiDeCo口座、3に特定口座

投資を始める順番は、

①つみたてNISA、②iDeCo、③特定口座

この順番がオススメです。

投資を始める順番は つみたてNISA、iDeCo、特定口座

「つみたてNISA口座」は、税金がゼロになる制度で、シンプルで簡単!

「iDeCo口座」は、高い節税効果が期待できる反面、難しい運用戦略が必要。

「特定口座」は、自由度は高いものの、税金ががっつりかかります。

こう考えると、まずはつみたてNISAから始めるのが、最もストレスがない方法ですね。

よく「iDeCoの方がいい!」なんて言う人もいますが、iDeCoはつみたてNISAの3倍くらい難しいと思ってください。

「節税」といったキラキラした話に惑わされず、まずは投資と向き合いましょうね。

つみたてNISAで押さえおきたい10のポイント!

まず始めに、つみたてNISAで押さえておきたい10のポイントを示します。

つみたてNISAで押さえておきたい10のポイント

  1. つみたてNISAは、投資で利益が出ても、税金がかからない口座のこと(ここが最大の特徴)
  2. 基本の運用戦略は、「長期・分散・積立投資」
  3. 年間40万円まで投資可能
  4. 最大20年間非課税になる
  5. 少額(100円)から投資可能
  6. 対象の投資信託は、金融庁お墨付きの商品のみ
  7. いつでも自由に出金できる
  8. 自動でつみたて投資ができるので、手間がかからない
  9. 1人1口座のみ
  10. 一般NISA(2024年から新NISAへ変更)と、つみたてNISAの、どちらか1つを選択

つみたてNISA最大の特徴は、運用して得た利益が非課税になることです。

通常、投資で100万円の利益が出た場合、約20万円の税金がかかってしまうのですが、

つみたてNISAの場合は、この税金がゼロ。

100万円をまるまる受け取れることができるんですね!

ちなみに、よく勘違いしている人がいるのですが、NISAやiDeCoは「金融商品」ではなく、「口座」です。

言ってみれば「箱」のようなもので、

この中に自分で決めた商品を入れて運用するんですね。

↓の写真は、実際に私が運用している、つみたてNISAの画面です。

つみたてNISAでつみたて投資 楽天証券 eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)

私の場合、楽天証券で、毎月33,333円(年間40万円)を、つみたてNISA、クレジットカード決済で運用しています。

商品はもちろん、全世界株式に連動するインデックスファンド、「eMAXIS Slim全世界株式」です。

このように、つみたてNISAはあくまで「口座」であり、「金融商品」はeMAXIS Slim全世界株式なので、お間違えのないようにしてくださいね。

つみたてNISAの基礎理解は、金融庁HPへ!

つみたてNISAのより詳しい説明は、金融庁のHPに分かりやすい説明があります。

金融庁「つみたてNISAの概要」 https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/about/tsumitate/overview/index.html

また、こちらの「つみたてNISA早わかりガイドブック」もオススメです。

その他、各金融機関がつみたてNISAの解説サイトや動画を準備していますので、ぜひそちらで勉強してみてください。

基本が理解できたところで、いよいよ「つみたてNISA VS iDeCo」の解説を始めます。

初心者にiDeCoよりつみたてNISAをオススメする3つの理由

初心者にiDeCoよりつみたてNISAをオススメする理由を、3つ説明します。

初心者にiDeCoよりつみたてNISAをオススメする3つの理由

  1. iDeCoよりシンプルで簡単
  2. 他人のマネができる
  3. いつでも出金できる

理由1、iDeCoよりシンプルで簡単

つみたてNISAは、iDeCoよりシンプルで簡単。

初心者にとってハードルの低い制度です。

つみたてNISAはシンプルな「投資」である一方、

iDeCoは「投資」だけでなく「貯金」であり、しかも、「退職金」と「年金」としての性質も併せ持っています。

つみたてNISAが「株式投資信託」がメインであるのに対し、

iDeCoの場合は、「定期預金」や「保険」を組み込むことができます。

この時点で複雑ですよね・・・。

しかも、税金の計算がとにかく面倒で、特に難しいのが「受け取り時」です。

つみたてNISAは、税金が一切かからないのに対し、

iDeCoは、「退職金」または「公的年金」と同じ扱いになり、元本を含めた全額が課税対象になります。

ですから、受け取り時には退職金や公的年金と合わせて「税金」を計算する必要があるのですが、これがかなり複雑。

しかも、年金扱いでiDeCoを受け取る場合は、「国民健康保険料」や「介護保険料」、「家族の扶養判定」、「医療機関での窓口負担額」にも影響しますから・・・

もうね、説明するのが面倒なほど、めちゃくちゃ難しいんですよ。

でね、こうした税金や社会保険料の特徴を考えた上で、終盤の運用戦略を考える必要があります。

例えば、投資終盤で「リスクの高い資産から安全な資産にスイッチング(+配分変更)して、税金が一番有利になるタイミングで一括売却をする」・・・のような、なんとも複雑な戦略が必要になります。

この戦略が取れるかどうかで、普通に数百万円の差になるのですが、

自分自身でこれをやるのは、かなり大変ですよね。

ね、iDeCoって大変でしょ?

こうした複雑なことを一切考えなくていいのがつみたてNISA!

シンプルに投資のこと「だけ」を考えればよいので、まずはつみたてNISAで投資に慣れることを、強くオススメします!

理由2、他人のマネができる

2つ目の理由は、他人のマネができることです。

乱暴な言い方をすれば、つみたてNISAは人のマネをすればOKです。

これに対してiDeCoは、自分の職業、所得、所得控除、年齢、退職金、公的年金、60歳以降働くかどうか、60歳以降の社会保険はどうするか?など、こうした条件によって、運用戦略が左右されます。

ですからiDeCoは、人のマネができず、節税効果などは、自分のケースで個別に計算する必要があるのです。

個人的には、人のマネができないのが、iDeCoの最大の弱点だと思っています。

こうした理由からも、つみたてNISAの方が楽チンですね。

理由3、いつでも出金できる

最後の理由は、いつでも出金できることです。

iDeCoが60歳まで原則引き出しができないのに対し、

つみたてNISAはいつでも自由に出金できます。

長い人生、いつお金が必要になるか分からないので、そういうリスク対策としても、つみたてNISAは気楽ですよね。

つみたてNISAより、iDeCoが効果を発揮する3つのケース

今度は逆に、つみたてNISAよりiDeCoが効果を発揮する3つのケースを紹介します。

つみたてNISAより、iDeCoが効果を発揮する3つのケース

  1. 最長75歳まで長~く運用できる
  2. 高所得者で、大きな節税効果がある
  3. 「60歳縛り」で強制的に老後資金を貯めたい

ケース1、最長75歳まで長~く運用できる

1つ目が、最長75歳まで長く運用できるケースです。

2022年度の法改正によって、iDeCoは最長で75歳まで保有・運用できるようになりました。

仮に30歳の人がiDeCoを始めた場合、なんと、45年間も運用できます!

ながっ!

投資は、時間をかければかけるほどパワーが増加します。

仮に30歳から65歳まで、毎年20万円を年利7%でつみたて運用、65歳から75歳まで3%運用した場合、

720万円のつみたて金が、約4,000万円に化けます!

う~ん、長期投資ってすごい。

ですから、老後対策の長期投資をメインで資産運用を考える人によっては、

つみたてNISAより、iDeCoの方が魅力的かもしれませんね。

ケース2、高所得者で、大きな節税効果がある

2つ目が、高所得者で、大きな節税効果があるケースです。

iDeCoの魅力は、何と言っても掛け金が所得控除(節税)になること!

この節税効果は、当然ですが高所得者ほど大きくなります。

ですから、年収が高い人ほど、iDeCoの魅力が増すと考えてよいでしょう。

ケース3、「60歳縛り」で強制的に老後資金を貯めたい

3つ目が、「60歳縛り」で強制的に老後資金を貯めたいケースです。

iDeCoは、60歳まで資金を引き出すことができません。

これは、「iDeCo最大のデメリット」なんて言われますが、

考え方によっては、「強制的に老後資金が準備できる」というメリットにもなります。

ズボラな人。途中でくじけそうな人は、

むしろこの「60歳縛り」を意図的に活用すると良いかもしれませんね。

iDeCoの魅力を考慮しても、つみたてNISAがオススメ

iDeCoの魅力を説明しましたが、いかがでしたか?

もしかしたら、「iDeCoの方がいいかも!」と思ったかもしれませんが、

それでも、つみたてNISAから始めることを強くオススメします!

なぜなら、

投資はシンプルが一番!

運用を複雑にすればするほど、投資の失敗確率も高くなります。

100万円の節税ができても、1,000万円損したら意味がないですよね?

ですから、節税を狙うことより、投資の成功確率を高めることが最優先です。

まずは全世界株インデックス投資を、コツコツつみたて投資で始めてみる。

投資リスクを理解して、安全対策も準備する。

慣れたら、運用額を増やしてみる。

こうした基本ができてからiDeCoを初めても、決して遅くはないですよ。

まずは、シンプルなつみたてNISAからはじめてみましょうね。

まとめ

本記事では、iDeCoとの比較をメインに、つみたてNISAの基本を解説しました。

iDeCoとの比較をメインに、つみたてNISAの基本を解説

  • 投資を始めるオススメの順番 ①つみたてNISA、②iDeCo、③特定口座
  • つみたてNISAは、税金がゼロになるシンプルな口座
  • つみたてNISAの基礎理解は、金融庁HPがオススメ
  • 初心者にiDeCoよりつみたてNISAをオススメする3つの理由 
  • ①iDeCoよりシンプルで簡単
  • ②他人のマネができる
  • ③いつでも出金できる
  • つみたてNISAより、iDeCoが効果を発揮する3つのケース
  • ①最長75歳まで長~く運用できる
  • ②高所得者で、大きな節税効果がある
  • ③「60歳縛り」で強制的に老後資金を貯めたい

これらのポイントを押さえて、つみたてNISAを使った運用をスタートさせましょう!

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

次回はこちら↓

準備中…

この記事を書いている人

中村俊也

家計改善&運用アドバイザー / 中村俊也(なかむらとしや)

金融商品の販売をしない中立の立場から、生活費の削減方法や、長期的な資産運用の方法をお届けしています。

ラジオ番組「FM Hi 静岡」でレギュラーを持つほか、「リビングカルチャーセンターのマネー講師」を務めています。

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