インデックスファンドの選び方を3STEPで解説!(なぜ全世界株投資 eMAXIS Slimがオススメなのか?)

これからインデックス投資を始めたいけど、具体的にどの商品(インデックスファンド)を選べばいいの?

本記事では、こんな疑問にお答えします。

この記事を読むと、具体的な商品(インデックスファンド)の選び方が分かるようになります。

この記事を書いている人

中村俊也

資産形成マスター講座 講師

中村俊也(なかむらとしや)

金融商品の販売をしない中立の立場から、生活費の削減方法や、長期的にお金を増やす方法を教えています。

先に結論をお伝えしますね。

私は『世界全体の株式に連動するインデックスファンド』への投資を推奨しています。その中でも、「eMAXIS Slim全世界株式オール・カントリー」というファンドが、現状では最もおススメの商品です(2021年10月時点)。 その理由と、考え方をお伝えしますね。

インデックスファンド選びの3STEP

インデックスファンドは、次の3STEPで選ぶことができます。

  • STEP① 投資先の資産を選ぶ
  • STEP② 経済指数を選ぶ
  • STEP③ ファンドを選ぶ
インデックスファンド選びの3STEP ラーニングカレッジ 中村俊也

それでは順番に見ていきましょう。

STEP1 投資先の資産を選ぶ

インデックスファンド選びのステップ1、「投資先の資産を選ぶ方法」をお伝えします。

先に結論を言うと、外国株式への投資が王道にして最強です。

代表的なインデックスファンドに、

低リスク・低リターンの債券(さいけん)と、

高リスク・高リターンの株式の2つがあります。

また、債券と株式それぞれに、日本国・先進国・新興国の3つがあります。

リスクとリターンの関係は、ざっくり図ようなイメージです。日本債券はかなり安全だけど、新興国株はかなり危険だと思ってください。

インデックスファンドの種類 ラーニングカレッジ 中村俊也

この他にも、(ゴールド)や不動産(REIT、リートと言います)に投資するインデックスファンドや、複数のインデックスファンドを混ぜたバランスファンドもあります。

この中から、どれを選べば良いのでしょうか?

「金(ゴールド)」は、「お金持ちが自分の資産を守るための資産」なので、一般人には不要です。

「不動産」は、リスクが高いのにリターンが低く、うま味がありません。

「債券」は守りの資産です。「株式だとリスクが高過ぎるから、もっとリスクを下げて運用したい!」なんて時に有効。一般的には、「運用額が多い人」や「高齢者」にオススメの投資先と言われます。

ですから、「これから投資を始めたい」という人に、債券投資は不要です。投資額が数百万円~1,000万円くらいになって、始めて債券を組み込めば十分でしょう。

では、一般人の私たちがやるべきものは何でしょうか?

それはずばり、成長率の高い外国株式のインデックスファンドです。

やはり、投資の王道は株式。特に、日本株と比べて外国株式は成長率が高く、資産を預ける先としては最も優秀でしょう。

初心者のうちは、他の投資に手を出す必要は一切ありません。

別の種類のインデックスファンドに手を出すのは、慣れてきたり、運用額が多くなったり、高齢になったときで構いません。始めは、株式インデックス100%でOKです。

STEP2 経済指数(インデックス)を選ぶ

インデックスファンド選びのステップ2、「経済指数(インデックス)を選ぶ方法」をお伝えします。

先に結論を言うと、世界全体の株式に投資できる「MSCI ACWI(オールカントリー・ワールド・インデックス)」指数がオススメです。

(エムエスシーアイ、アクウィーと読みます)

「なんじゃそりゃあ!!??」と思わずに、頑張ってついてきてください(笑)そんなに難しくないです。

経済指数とは、簡単に言えばモノサシです。

日本企業の株価全体を示すモノサシとか、アメリカ企業の株価全体を示すモノサシなどがあります。

このモノサシを見れば、国全体、地域全体、世界全体の株価の動きを見るコトができるんです。すごいでしょ?

株式の経済指数は山ほどあり、日本株で432種類、外国株で2,041種類、合計で2,471種類もの経済指数があるようです。(超オススメのWEBサイト「My Index」で検索した結果。2021年9月調査)

そんなにあるの?と思うかもしれませんが、主要な指数は両手で数えるくらいしかありません。

  1. 日経平均株価
  2. TOPIX
  3. NYダウ平均株価
  4. S&P500
  5. NASDAQナスダック総合
  6. MSCI コクサイ
  7. MSCI ACWI
  8. FTSE グローバル・オールキャップ
  9. CRSP US

よくニュースで話題になる「日経平均株価」や「TOPIX(トピックス)」は、日本全体の株価を示す指数、

「NYダウ平均株価」や「S&P500」は、アメリカ全体の株価を示すようなものです。

Yahoo!のトップページに表示されるくらい有名な指数なので、一般教養として知っておきたいですね。

インデックスファンド選びの3STEP ラーニングカレッジ 中村俊也

さて、数ある指数の中でも、オススメは外国株式のインデックス指数です。

特に最近注目を集めているのが、急成長しているアメリカの株価指数、S&P500。最近は、「S&P500に投資すればもういいんじゃない?」と言われるくらい優秀な指数です。

この指数を選べば、GAFAM(グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン、マイクロソフト)をはじめとした、アメリカにある世界的な大企業全体に投資ができます。超魅力的ですね。

ただし、あくまで投資先は「アメリカだけ」です。いくらアメリカ経済が順調だと言っても、未来は誰にも分かりません。より広く分散して投資するなら、日本やヨーロッパを含む先進国全体や、ブラジルやインドなどの新興国を含む世界全体への投資が必要です。

もし先進国全体に投資がしたいなら、「MSCIコクサイ・インデックス」を選べばOK。

もし世界全体に投資がしたいなら、「MSCI ACWI(オール・カントリー・ワールド・インデックス)」を選べばOKです。

ここで私がオススメするのは、やはり世界全体への投資。

「アメリカ狙い」、「先進国狙い」という投資の判断はできるだけ減らし、単純に世界全体・地球全体に資産を預けるのが、最も分散ができる考え方です。

とは言っても、「①アメリカへの投資」「②先進国への投資」「③全世界への投資」、この3つの結果は、正直言って誤差の範囲。以下の図の通り、アメリカが世界経済の大部分を占めているからです。

インデックスファンド選びの3STEP ラーニングカレッジ 中村俊也

3つの方法なら、どれを選んでも同じような結果になるので、ここはあまりこだわるべきではありません。

分散効果や新興国の成長など、トータルで考えると、全世界株投資が良いと私は考えます。もし特に理由があるなら、好きなものを選んでもらってOKです。

(※ここをこだわるよりも、運用額や家計の改善などにこだわるべきですからね)

まとめると、「MSCI ACWI」が現状では最もオススメです!

ちなみに、「FTSE グローバル・オールキャップ」という指数もあるのですが、MSCI ACWIとほぼイコールなので、こちらでもOKです。

STEP3 ファンドを選ぶ

インデックスファンド選びのステップ3、「具体的な商品(ファンド)を選ぶ方法」をお伝えします。

ファンド選びの4つの基準

ファンド(投資信託)選びの基準は、次の4つです。

  1. つみたてNISAの対象であること
  2. 運用手数料が0.5%以下であること(隠れコスト含む)
  3. 毎月分配型ではないこと
  4. 知名度があること

まずは、つみたてNISA対象ファンドであること。

つみたてNISAでは、金融庁がお墨付きを出した投資信託しか買えません。

全部で6,000本以上ある投資信託の中でも、厳選された約180本の投資信託しか買うことができません。

逆に言えば、つみたてNISAに選ばれていない投資信託は、金融庁がオススメを出していない投資信託ということ。

ですから、わざわざつみたてNISAに選ばれていない商品を選ぶ意味がないのです。

続いては、手数料の低い投資信託を選ぶことです。

手数料は投資の成績に大きな影響を与えます。手数料3.0%と0.3%では、数字上はそれほど差がないように見えますが、場合によっては数百万、数千万円の差になるのです。

特にここ数年で、インデックスファンドの手数料はどんどん下がっています。目安として、手数料0.5%がぎりぎりライン。これ以上の手数料がかかる商品は、もう選ぶ必要がないと言っても良いでしょう。

ちなみに本記事でオススメの「eMAXIS Slim全世界株式オール・カントリー」は、見かけ上の手数料が0.11%。隠れコスト込みでも0.21%程度と、業界最安です。

なお、手数料を抑えるという目的から、証券口座はネット証券大手、「SBI証券」か「楽天証券」のどちらかを使ってください。

それ以外の「窓口販売型」の証券口座は、手数料がすごく高いので論外ですよ!

続いて、毎月分配型の投資信託は選ばないこと。

毎月分配型は手数料も高く、複利効果が発揮されず、長期投資としては非常に悪質な商品です。

年に決算される回数は、1回か2回の商品を選ぶようにしましょう。

最後に、知名度があることも地味に重要です。

知名度が高いということは、お金が集まっている証拠。つまり、運用が上手くいっている1つの基準とも言えます。

また、情報をキャッチしやすいことも大切なポイントで、何かあったときでも情報をすぐに仕入れることができます。

わざわざ情報が全然ない、マニアックな商品に手を出すことはないのです。

では、この4つの厳しい条件を満たした3つの商品を紹介します。なお、第1位~第3位を紹介していますが、この3つの成績は誤差のレベルですから、好きなものを選んでもらって構いません。

では、そのインデックスファンドについて紹介します。

オススメ度1位 eMAXIS Slim全世界株式オール・カントリー

世界全体の株式に投資をするなら、最もオススメなインデックスファンドがこちらです。

私自身ももちろん、これをメインの投資商品としています。

eMAXIS Slimシリーズの投資信託は、三菱UFJ国際投信の投資信託のうち、低コストを追求しているシリーズです。

これ1つで超低コストで世界全体の株へ投資ができるという、まさに理想の商品と言えるでしょう。

以下、簡単に特徴を記載しておきます。

【特徴】

全49ヵ国の世界の株式3,000銘柄に投資

各国市場の時価総額の85%を占める大型~中型株

・ベンチマーク指数『MSCI ACWI(オールカントリー・ワールド・インデックス)

・設立日:2018年10月31日

・手数料(信託報酬)年0.11% 隠れコスト込みでも手数料0.21%(超安い)

・純資産総額(2020/10/30)522億円

・SBI証券・楽天証券・・・ともに「つみたてNISA」で販売あり〇

【運用実績・主要資産の状況】

注意点が2つだけあります。

※1:この商品には、「eMAXIS Slimオールカントリー」と、「eMAXIS Slimオールカントリー除く日本)」という2つの商品があります。日本は世界2位のマーケットを持つので、あえて日本を外す必要はありません。(ちなみに、どちらを選んでも結果はほとんど変わりません)
※2:現在、SBI証券と楽天証券では、eMAXIS SlimオールカントリーはiDeCoで運用することができないので、iDeCoを考える場合は他の商品を選びましょう。(次で紹介します)

オススメ度2位 楽天VT(楽天・全世界株式インデックス・ファンド)

愛称:楽天・バンガード・ファンド

eMAXISと比べてほとんど差はありませんが、強いて言うなら以下の特徴があります。

  1. より広く分散している(=安全性が高い)
  2. 小型企業の株にも投資している(=安全性が低い)
  3. コストが若干高い(それでも超低いから大丈夫)

【特徴】

全49ヵ国の世界の株式8,000銘柄に投資

各国市場の小型株も含めほぼ100%の銘柄をカバー

・ベンチマーク指数『FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス

 ※FTSEはイギリスの投資会社 「ふってぃ」と読みます。

・設立日:2017年9月29日

・手数料(信託報酬)年0.21% 隠れコスト込み0.29%

・純資産総額(2020/8/28)498億円

・SBI証券・楽天証券・・・ともに「つみたてNISA」で販売あり〇

楽天VTは、ベンチマークであるFTSE指数への連動性がやや疑問であり、eMAXISと比べて手数料がちょっとだけ高めです。

トータルで比べると、僅差でeMAXISに軍配が上がります。

オススメ度3位 SBI・全世界株式インデックスファンド

愛称:SBI雪だるま

楽天VTと同じく、ベンチマーク『FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス』へ投資するインデックスファンドです。

楽天VTとほぼ同じと思ってもらってOKですが、こちらの方が資産額が低く、やや知名度が低め。

とはいっても、超格安で世界全体に投資できる、理想的なインデックスファンドの1つであることには間違いありません。

ぜひこの3つから選んでみてくださいね。

まとめ

本記事では、世界全体に投資できる、『全世界株インデックスファンド』について紹介しました。

  • STEP① 投資先の資産は「外国株式」を選ぶべし!
  • STEP② 経済指数は、全世界株式に連動する「MSCI ACWI」を選ぶべし!
  • STEP③ 具体的な商品(ファンド)は、「eMAXIS Slim全世界株式オール・カントリー」がオススメ!
  • eMAXISオールカントリーは、業界最安の手数料で、世界全体に分散投資ができる!
  • 楽天証券・SBI証券で、つみたてNISAで購入可能
  • その他に、「楽天VT」「SBI雪だるま」も同じレベルでオススメ!

※本記事の情報は、2021年10月の情報です。今後はもっと良い商品が登場する可能性もありますが、現状ではほぼ最強と呼ばれるインデックスファンドの1つです。

この記事を参考にして、インデックス投資にぜひ挑戦してみてください。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

この記事を書いている人

中村俊也

資産形成マスター講座 講師

中村俊也(なかむらとしや)

金融商品の販売をしない中立の立場から、生活費の削減方法や、長期的にお金を増やす方法を教えています。

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