長期投資なら「株式の投資信託」を選びなさい!【第4話】
「長期投資をするなら、どんな投資法がいいの?」
こんな疑問に答えます。
世の中には、
- 株式
- 債券
- 不動産
- FX
- 仮想通貨
- 金
- 投資信託
など、数多くの投資法があって、「どれを選んでいいか分からない!」と思う人も多いでしょう。
ずばり結果からお伝えすると、
長期投資なら、「株式の投資信託」がベストです!
株式投資信託の魅力をしっかりと理解すると、あなたの投資の成功率はぐぐっと上がりますから、ぜひ押さえてくださいね!
本記事は全世界株投資「第4話」です。第3話はこちら↓
株式は過去200年で60万倍になっている!
数ある資産の中でも、株式はぶっちぎりの成長率を誇ります!
極端な話をすれば、「長期投資なら、株式以外の資産を持つ必要はない!」と言っていいくらい、圧倒的に優秀な投資先です。
その証拠がこちらのグラフ。
こちらは、過去200年のアメリカの各資産の推移を示したグラフです。(出展:株式投資第4版 ジェレミー・シーゲル/日程BP出版)
さてここで問題です。
資産A~Dは何でしょうか? 候補:国債、現金、株、金
資産Aは、他の資産とは比較にならないほど価値が上がっています。
資産Bは、資産Aほどではありませんが、堅実に成長しています。
資産Cは、200年前とほとんど価格が変わっていません。
資産Dに至っては、時間とともに価値が下がっています。
さて、分かりましたか?
では、答え合わせをしましょう!
資産Aは「株式」です。
なんと、過去200年間で、価格が「60万倍」にも膨れ上がっています!
これはすごい!
他の資産とは比べ物にならない、圧倒的な成長率を誇っていますね。
もちろん、短期的には暴落が起きることもありますが、
長い目線で見れば、暴落を乗り越えて株価はぐんぐん成長しています。
これこそが、「長期投資なら株式一択」と言われる理由であり、今後も大きな成長が期待できるでしょう。
他の部分に目を向けると、
資産Bの債券(国債)は、ゆるやかに価格が上昇。
資産Cの金は、長期でみれば価格が変わらない資産。
資産Dの現金は、過去200年で価格が14分の1まで下落しています。
ですから、債券や金は、「安定した守りの資産」であり、
現金は、「長期的に見れば危険な資産」であることが分かりますね。
長期投資なら株式一択!
まずは株式への投資を考えるようにしましょうね!
個別株投資より、株式投資信託の方が楽ちん♪
先ほど「株式」の魅力をお伝えしましたが、株を1社ずつ買う方法はオススメしません。
「個別株投資」よりも、「株式投資信託」の方がはるかに簡単に株式投資ができます。
「個別株投資」とは、個別の企業の株式を1つ1つ選んで投資する方法で、投資先の銘柄を自分で選ぶ必要があります。
投資結果は1つの企業の株価に依存するので、ハイリスク・ハイリターンな投資。
銘柄選びや、売買のタイミングなど、プロでも難しい投資判断が必要になります。
一方で「株式投資信託」とは、投資信託によって株式を「セット買い」する方法です。
投資信託は、言ってみればセット商品。
投資信託を1本買うだけで、数百社、数千社の株を一括で買うことができます。
ですから、投資先の銘柄を自分で選ぶ必要はありませんし、比較的安定したリターンを得やすい手法と言えます。
個別株投資VS株式投資信託
×個別株投資・・・高リスクで、難しい投資判断が必要
〇株式投資信託・・低リスクで、プロにお任せで簡単に運用できる
一般人が投資をするなら、投資信託を使った株式投資、「株式投資信託」への投資がオススメですよ!
不動産投資は難しい!
不動産投資は、株式投資と並ぶ王道の投資の1つですが、一般人には難しい投資法です。
不動産投資で利益を上げる方法は、
- 不動産を安く買って高く売る方法
- 家賃収入を得る方法
この2つがあります。
このうち1つ目の方法はかなりハイレベルで、初心者が手を出せる方法ではありません。
そうなると不動産投資とは、必然的に「2、家賃収入を得る方法」に限られるのですが、これは投資というよりビジネスの世界です。
建物や土地を人に貸す「レンタルビジネス」であって、単純な投資とはわけが違います。
(税金上では、不動産の収入は「不動産所得」として計算されます。これを見ても、不動産はビジネスとしての性質が強いことが分かりますね)
しかも、元手が最低でも500万円は必要です。
銀行から借金して投資する方法もありますが、一歩間違えれば人生を棒にする方法ですからね・・・
こう考えると、不動産投資はあくまでお金持ちの投資法。一般の人には、ハードルが高過ぎますね。
もしあなたが、
- 大きな資産を持っている
- 土地などの不動産を持っている
- 資産家で、節税対策がしたい
こんなケースなら、不動産投資も良いでしょう。
しかし、こうした例に該当しないなら、無理して手を出す必要はありません。
ほとんどの人にとって、不動産投資は一生手を出す必要のない投資法だと、知っておきましょう。
ちなみに余談ですが、
不動産投資業界は、「詐欺」や「ぼったくり」がとんでもなく多い世界です。
お気をつけください。
ゼロサムゲームに手を出すな!(FX・仮想通貨)
FXや仮想通貨は「ゼロサムゲーム」と呼ばれ、資産運用とは別物だと考えましょう。
FX・・・Foreign Exchangeの略で、ドル・ユーロ・円などの「外国為替取引」を指します。
仮想通貨・・・ビットコイン、イーサリアムなどの仮想通貨(暗号資産)の取引を指します。
よく、「FXでお金持ち!」「ビットコインで億り人に」なんて華やかなニュースを聞くかもしれませんが、
これは、ただのギャンブルの世界。
誰かのお金を奪って自分のものにしているだけ。
投資とは全く別物と考えてください。
例えば、AさんとBさんが、それぞれ100万円ずつ持っていたとしましょう。
Aさんの成績は+20%、120万円になりました。
Bさんの成績は-20%、80万円になりました。
このとき、2人の合計金額は200万円のままで、新しく資産が増えているわけではありません。
Bさんの失った20万円が、Aさんの手元に動いただけです。
このように、資金の合計額が「プラスマイナスゼロ」になるマネーゲームを、ゼロサムゲーム※と呼びます。
※「合計金額(SUM)」が「ゼロ」になるマネーゲーム
ドル・円・ビットコインなどの通貨や、金(Gold)などの現物は、それ自体が価値を生むことはありません。
誰かのお金を、誰かの元に動かしているだけですから、株や債券とは根本的に異なる資産だと考えて下さい。
さて、このゼロサムゲームについて、99%の人が勘違いしていることがあります。
それは、「半分の確率で勝てる」という思い込みです。
確かに1年目は、勝ち負けの確率は50%。
しかし不思議な事に、時間が経てば経つほど負ける(元本割れする)確率は上がっていくのです。
ゼロサムゲームは、1人勝ちを生む
「え?どういうこと?」
と思った方のために、すごく簡単に説明します。
100万円を持っていた人が4人いて、プラスマイナス20%の値動きがあるとすると、
1年後には、120万円、80万円に、
2年後には、144万円、96万円、96万円、64万円になります。
なんと、4人中、3人が元本割れしていますね?
「半分の確率で勝てる」のではなく、「高確率で負ける」のがゼロサムゲーム、ギャンブルの世界なのです。
複利効果によって、
豊かになる人はものすごい勢いで豊かになり、それ以外の人はほとんどが負ける。
これが、今の資本主義経済の動かぬ真実なのです。
「ビットコインで億り人に!」なんてニュースの裏側には、たくさんの犠牲があったんですね。
さらに、話はここで終わりません。
厳密に言えば、FXや仮想通貨はゼロサムゲームではなく、
合計金額がマイナスになる、マイナスサムゲームなのです。
実際には、「手数料」や「税金」がかかる分だけ、受け取れる資産が減ってしまいます。
手数料の大きなマイナスサムゲームは、ひたすら負ける
数ある投資の中でも、手を出したくない方法ですね…。
一方で、株や債券は、企業の活動、人の経済活動によって、その価値が上がっていきます。
このように、全体の資産総額が増えていくものを、プラスサムゲームと呼びます。
先ほどまでと同じシミュレーションをすると、多くの人が利益を出しており、
長期になればばるほど、勝てる確率も上がるのです。
長期投資をするなら、プラスサムゲーム一択です。
FXや仮想通貨に手を出したくなるかもしれませんが、絶対に手を出さないようにしましょうね。
中級者以上は、守りの投資も有効です(債券・金)
もしあなたが投資中級者なら、守りの投資も有効です。
具体的には、
- リスクの低い「債券」
- 安定資産の代名詞である「金」
- 株と違う値動きをする「不動産」
このあたりが代表的な資産ですね。
これらの資産は、「お金を守りたい」という人に向けた方法であり、
「お金を増やしたい」というステージの人には、まだ不要な方法です。
これから投資を始める!という人は、まずは株式投資信託を!
運用額が大きくなってきたら、債券を組み込むなどの方法を検討しましょうね。
まとめ
本記事では、「長期投資なら株式の投資信託がベスト」というお話をさせていただきました!
長期投資なら株式の投資信託がベスト
- 株式は200年で60万倍という圧倒的な成長率を誇る!
- 個別株投資より、株式投資信託の方が楽チン♪
- 不動産投資は難しい!
- ゼロサムゲームには手を出すな!(FX・仮想通貨など)
- 中級者以上は、守りの投資も有効です(債券・金など)
株式投資信託を使って「全世界の株式」へ「長期投資」ができれば、大きな資産も狙えるでしょう!
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
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