キャリアチェンジを考えやすい 3つの年齢

今回は、キャリアチェンジを考えやすい3つの年齢というお話をします。
「人生には、転職や起業などのキャリアチェンジを考えやすい年齢がある」と言います。それが次の3つ。
キャリアチェンジを考えやすい3つの年齢
- 社会人1~3年目の「リアリティ・ショック」
- 26~34歳の「アラサー・クライシス」
- 40代・50代の「ミッドライフ・クライシス」
本記事では、この3つの解説と、その対処法をお話します。
この記事を書いている人

キャリア教育の専門家 / 中村俊也(なかむらとしや)
①高校教師→②大学キャリアセンター→③国家資格キャリアコンサルタントという経歴を持ち、これまでに数百名の進学・就職・転職を支援してきた、キャリア支援の専門家です。
2021年には、キャリア教育の専門性が評価され、書籍「もし高校生にこれからの生き方を聞かれたら」を出版。現在は、高校・大学・各種公的機関などで、キャリアに関する講演活動なども行っています。
講演実績&ご依頼などはこちらからお願いします。
①社会人1~3年目の「リアリティ・ショック」

キャリアチェンジを考えやすい1つ目の年齢が、
社会人1~3年目で訪れる『リアリティ・ショック』
です。
学生から社会人になりたての時期は、理想と現実のギャップを感じやすいもの。
「あれ?イメージと違った・・・」
「こんなことがやりたくて入社したんじゃないのに・・」
なんて感覚を抱きやすい時期です。
初めての社会人生活に戸惑うのは、当然と言えば当然。
そういった理由からも、離職や転職が激しい時期です。
②26~34歳の「アラサー・クライシス」

キャリアチェンジを考えやすい2つ目の年齢が、
26~34歳で訪れる『アラサー・クライシス』
です。
自由と可能性で溢れていた20代から、可能性が限定されていく30代に向かう中で、葛藤が生まれやすくなると言います。
(私は完全にこのパターンでした)
結婚・出産・転職などで自由が制限されたり、同世代で出世する同僚や友人との比較で、もやもやしがち。
また、30歳も近づくと、自分の限界も分かってくるので、
「あ~、自分って意外と大したことないな」
「自分にできることなんて限られている」
という、無力感(アパシー)を感じやすいと言います。
中には、
「私の人生、本当にこれでいいの?」
と悩み、転職等に踏み切る人もいますよね。
これが30歳前後に特有の、アラサー・クライシスです。
③40代・50代で訪れる「ミッドライフ・クライシス」

キャリアチェンジを考えやすい3つ目の年齢が、
40代・50代で訪れる『アラサー・クライシス』
です。
別名、
「人生最大の危機」
とも言われ、
子の独立、身体の衰え、仕事に対する後悔などから、
『私の人生、本当にこれでいいの・・・!?』
と、葛藤を抱きやすい時期だそうです。
それまで大人しかった人が、突然転職をしたり、趣味に走ったり、高額な買い物をしたり、周囲をあっと驚かせる行動を取ることもあります。
中には、いわゆる「うつ病」などの精神疾患にかかってしまう人もいます。
それだけ、この中年期は難しい時期。
特に、「若いうちに挑戦できなった」とか、「本当はもっとやりたいことがあった」という想いを抱えている人ほど、こじらせる可能性が高いといいます。
モヤモヤへの対処法

最後に、モヤモヤした時の対処法を2つお伝えします。
1つ目は、「誰かに相談する」こと。
家族・友人・同僚・上司など、モヤモヤした時は、誰かに相談するのが一番です。
人の思考は、話すことでスッキリするものですからね。
2つ目は、「環境を変える」こと。
環境を変えると気分が変わりますし、新しい発見があるものです。
例えば、
- 付き合う人を変える
- 新しいコトを始める
- 旅に出る
- 住む場所を変える(引越し)
- 働く場所を変える(転職)
などなど。
もちろん、引っ越しや転職は大きな決断や痛みを伴いますので、まずは小さなことから始めてみましょう。
まとめ
今回は、キャリアチェンジを考えやすい3つの年齢と、その対処法についてお話ししました。
キャリアチェンジを考えやすい3つの年齢と対処法
・①社会人1~3年目 「リアリティ・ショック」
・②26~34歳 「アラサー・クライシス」
・③40代・50代 「ミッドライフ・クライシス」
・モヤモヤの対処法 ①相談する(オススメ) ②環境を変える
人生には、浮き沈みがあります。
「悩みやすい時期があるんだ」と知っているだけでも、心が軽くなると言いますので、よかったら豆知識として押さえておいてくださいね。
この記事を書いている人

キャリア教育の専門家 / 中村俊也(なかむらとしや)
①高校教師→②大学キャリアセンター→③国家資格キャリアコンサルタントという経歴を持ち、これまでに数百名の進学・就職・転職を支援してきた、キャリア支援の専門家です。
2021年には、キャリア教育の専門性が評価され、書籍「もし高校生にこれからの生き方を聞かれたら」を出版。現在は、高校・大学・各種公的機関などで、キャリアに関する講演活動なども行っています。
講演実績&ご依頼などはこちらからお願いします。