企業の理念と価値提供に注目!高校生に伝えたい社会の仕組み3
本記事では、「高校生に伝えたい社会の仕組みその3」ということで「企業理念と価値提供」のお話をしていきます。
企業の目的や社会に提供する価値を理解することで、仕事理解が深まります。また、その企業に「共感できるかどうか」という視点は、進路選択の1つの手法でもあります。
この記事を読んで勉強してみてください。
企業理念と価値提供とは
企業理念(経営理念)とは、企業が大切にしている考えや目指すこと。
価値提供とは、その企業がどんな価値を社会(消費者)に提供しているかを表すものです。
調べてみると、「この企業ってこんなことを目指しているんだ!」とか、「この企業ってここを大事にしてるんだ!」なんてものが見えてくるので、会社調べの際にやるとけっこう面白いですよ!
企業の思いを見てみよう
それでは、筆者が個人的に好きな理念を3社紹介していきますね。
服を変え、常識を変え、世界を変えていく
これはFAST RETAILING(ファーストリテイリング)の企業理念です。
この会社、「ユニクロ」や「GU」を経営している超有名企業ですよ!
この会社は何の会社でしょうか?「服を売ってる会社でしょ?」と思うかもしれませんが、ただ売るだけじゃないんです。
ファーストリテイリングの企業理念は「服を変え、常識を変え、世界を変えていく」
つまり「ただ服を売るだけでなく、服を変えることで常識や世界を変えてしまおう!」ということを目指している会社なんです。
具体的には、寒い日に着る「ヒートテック」。知らない人はいないんじゃないでしょうか?(筆者は超着てます)
これまでの「寒いから服をたくさん着る」という常識を、「ヒートテック1枚でOK」という常識に変えてしまったんです!すごいですよね~。
次はどんなものを変えていくのか、ついわくわくしてしまいますね。
このように、企業理念に目を向けていくことで、その企業を見る目が変わるかもしれません。
顧客最優先主義
これはドン・キホーテの企業原理です。
超シンプルですが「顧客」が最優先であることを示しています。
ドン・キホーテは「売り場」と言わずに「買い場」というらしいですよ。
社会で働いていると、必ずしも顧客優先とはいかないことが多々あります。顧客よりも、会社・従業員・株主の利益を優先する場面なんて山ほどあります。
その中でも、顧客が最優先という視点はシンプルで力強い指針と言えますね。
私達は商品の魅力を伝えるメディアです
これはFuji Seal International(フジシールインターナショナル)が掲げる思いです。
BtoB企業なので知らない人も多いと思いますが、ペットボトルなどのラベルを印刷している大企業です。
高校生や大学生からしたら「ラベル印刷会社なんて知らないよ…」と思うかもしれませんが、よく考えたら私達はラベルを見て商品を買うわけです。
そう思うと、商品のラベルってとっても大切ですよね。
私達はラベルを作っています。大学生の皆さんはつまらなそうな仕事だと思うかもしれませんが、私達は製造された商品にただラベルを貼っているわけではありません。その商品の魅力を最大限に引き出し、その魅力をお客様に伝えなければいけません。私達は商品の魅力を伝えるメディアなのです。
こんな感じで人事の方が大学生に熱く語っていました。心を掴むのがうまいですね~(笑)
ただ「ラベルを売る仕事」と言われたら興味が湧かないかもしれません。
ですが、「商品の魅力を伝える仕事」と言われれば、ちょっと興味が湧きませんか?私は企業に対する見方が変わりました。
そしてこれこそが、この会社が世の中に提供している価値なんだと思うようになりました。
高校生へ:「共感」で選ぶ
高校生の皆さんは、進路選択の際に「自分は〇〇がしたい」と、自分中心に考えていませんか?
ですが、働くということは価値を提供する側(労働者・生産者)立つということです。自分ではなく相手をどう喜ばせるかという視点で物事を考えたいですね。
そのためには、まずは企業がどんな価値を社会に提供しているかを知ることです。
そして、自分が共感できる企業を選ぶという方法も、立派な進路選択の方法です。
「やりたいことが分からない」という若者がいたら、企業や業界の価値提供に目を向けてみてはどうでしょうか?
まとめ
本記事では、「高校生に伝えたい社会の仕組みその3」ということで「企業理念と価値提供」のお話をしていきました。
まとめ
企業が目指す理念や、世の中に提供している価値に目を向けよう!
企業の意外な一面を見ることができる
こんな感じ企業を調べて、「共感できる企業を選ぶ」のも1つの進路選択の方法ですね。
ぜひ自分で調べてみましょう。きっとわくわくするような発見がたくさんありますよ。