「お金の勉強本」34冊まとめて紹介!本当にオススメの本はこれ!【2021年更新中】
※お金の本を紹介しまくる記事を作成中!現在は目標100冊を目指して随時更新中です!(2021年2月)
お金の勉強をしてみたいけど、どんな本を読んだらいいの?
なんて疑問に答えます。
本記事では、「本当に役立つお金の本」から、「全く役に立たないゴミのような本」まで、遠慮なくばっさりと評価&紹介していきます!
- 1. はじめに ~良い本に出会う方法~
- 1.1. 良い本の条件1 質の高い本(=オススメ度の高い本)
- 1.2. 良い本の条件2 ちょうど良いレベル
- 1.3. 良い本の条件3 自分に合ったテーマ
- 2. おススメ度5 ★★★★★ めちゃめちゃオススメ!
- 2.1. 新版 お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方 知的人生設計のすすめ
- 2.2. 敗者のゲーム
- 2.3. 本当の自由を手に入れるお金の大学
- 2.4. ユダヤ人大富豪の教え
- 2.5. 毎月3万円で3000万円のプライベート年金をつくる 米国つみたて投資
- 2.6. アメリカの高校生が学んでいるお金の教科書
- 3. おススメ度4 ★★★★☆ とてもオススメ!
- 3.1. 改訂版 金持ち父さん貧乏父さん アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学
- 3.2. 知らないと損する池上彰のお金の学校
- 3.3. 節約・貯蓄・投資の前に今さら聞けないお金の超基本
- 3.4. 誰も教えてくれないお金の話
- 3.5. 貯金感覚でできる3000円投資生活DELUXE
- 3.6. 難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!
- 3.7. すみません金利ってなんですか
- 3.8. おカネの教室 僕らがおかしなクラブで学んだ秘密
- 3.9. 共働き夫婦のお金の教科書 2人で働き続ければ生涯6億円が得られる
- 3.10. FP(ファイナンシャルプランナー)3級の教科書
- 4. おススメ度3 ★★★☆☆ 役に立つ
- 5. ウォール街のランダム・ウォーカー
- 5.1. 漫画 バビロン大富豪の教え 「お金」と「幸せ」を生み出す五つの黄金法則
- 5.2. お金は寝かせて増やしなさい
- 5.3. 社会人1年目からのお金の教養
- 5.4. ゼロからいくらでも生み出せる! 起業1年目のお金の教科書
- 6. お金のこと何もわからないままフリーランスになっちゃいましたが税金で損しない方法を教えてください!
- 6.1. マンガでわかる シンプルで正しいお金の増やし方
- 6.2. 革命のファンファーレ 現代のお金と広告
- 6.3. インベスターZ(全21巻)
- 7. おススメ度2 ★★☆☆☆ 微妙
- 7.1. いちばんカンタン!投資信託の超入門書
- 7.2. いちばんカンタン!資産運用の超入門書
- 7.3. 世界一受けたいお金の授業
- 7.4. お父さんが教える13歳からの金融入門
- 8. オススメ度1 ★☆☆☆☆ 【注意】読まない方が良い本!
- 8.1. お金の神様がこっそり教えてくれたお金の教科書
- 8.2. サラリーマンは今すぐ5000万円を借りなさい!
- 8.3. トイレ休憩で株してたら月収50万円になった件
- 8.4. 20代から知っておきたいお金のルール
- 8.5. 行列のできる人気女性FPが教えるお金を貯める守る増やす超正解30
- 9. まとめ
この記事を書いている私は、若者に「お金の勉強」を教える専門家です。詳細はこちらへ
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「正しいお金の知識を広めたい」という想いで記事を書いてます。
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はじめに ~良い本に出会う方法~
このHPを見ているあなたは、
「お金の勉強に関する本に興味がある」・・・そんな人でしょう。
しかし、一言で「お金の本」と言っても、様々なジャンルや読みやすさの本がありますから、
「自分が本当に求めているお金の本」に出会うのはなかなか難しいものです。
実は、良い本には次の3つの条件が必要なんです。
- 質の高い本(=オススメ度)
- ちょうど良いレベル
- 自分に合ったテーマ
本記事では、①質が高く、②ちょうど良いレベルで、③自分に合った内容の本が選べるように、
次のような図を用いて紹介しています。
良い本の条件1 質の高い本(=オススメ度の高い本)
せっかく本を読むのですから、できるだけ質の高い本を読みたいですよね。
一般的に、多くの人から評価されている「名著」や「ベストセラー」の本は質が高く、オススメの良書が多い傾向があります。
一方で、
- 情報が古くて役に立たない
- 一般人にはマネできない
- アメリカでは役立つけど、日本では役に立たない
なんて本も目立ちます。
ひどいものだと、金融機関がセールス(売り込み)のために書いたような詐欺まがいの本や、
そもそも間違った内容が書かれている本もたくさんあります。
例えば、「節税のために保険に入りましょう!」と書いてある本がありますが、これは保険の役割を無視したほとんど詐欺みたいな内容です。
初心者のうちは、こうした誤った情報を自分で見抜くのはとても難しいので、やはり勉強し続けることをオススメします。
本記事では、こうした点にも注意しながら、オススメ度を5段階で分類しています。
- オススメ度5 ★★★★★ めちゃめちゃオススメ!
- オススメ度4 ★★★★☆ とてもオススメ!
- オススメ度3 ★★★☆☆ 役に立つ
- オススメ度2 ★★☆☆☆ 微妙
- オススメ度1 ★☆☆☆☆ 【注意】読まない方が良い本!
中でもオススメ度4・5の本はぜひ読んでもらいたい本ばかりです。
逆にオススメ度1の本は、詐欺まがいの内容や間違った情報が溢れている本です。
Amazonや書店では普通に売られているので、十分に注意してください。
良い本の条件2 ちょうど良いレベル
2つ目の条件は、「ちょうど良いレベル」の本を選ぶことです。
「算数ができない小学生」に「大学の数学」の本を与えても、読めるわけないですよね?
逆に、「大学で数学を専攻している学生」に、「小学1年生の算数」の問題を与えても、退屈でしょうがないですよね?
お金の本もこれと全く同じ。お金の本にも難易度があり、自分にとってちょうどレベルの本を読むのが良いでしょう。
例えば、世界的名著「ウォール街のランダムウォーカー」や「敗者のゲーム」は非常に優れた投資本ですが、とにかく読みづらい!
初心者や読書慣れしていない人が読むとまず心が折れます(笑)
逆に、ある程度の経験や知識がある人が「マンガで分かりやすくした内容の薄い本」や「入門編の本」を読んでも、得るものがほとんどありません。
特に、「2. 投資・資産運用に関する本」は難易度によって解説する内容が大きく異なるので、入門→初級→中級と、自分のレベルに合わせて本を変えていくことをオススメします。
良い本の条件3 自分に合ったテーマ
3つ目の条件は、「自分に合ったテーマ」の本を選ぶこと。
お金の本は大きく以下の5つに分類されるので、この中から自分に合った本を選ぶことが大切です!
1.家計管理や生活設計に関する本
2.投資・資産運用に関する本
3.お金持ちになるための思考法や方法についての本
4.大きなお金の流れや仕組みを学ぶ本
5.生き方や教養についての本
「1.家計管理や生活設計に関する本」は主に家計やライフプランに関する内容です。
日々の生活と大きく関わりがあり、安全志向の人や女性にもウケが良いことが特徴です。
また、基本的な内容が多いことから、「若者向け」「初心者向け」というタイトルの本が多く、お金の勉強の「入門」としてぜひ学んでおきたい分野になります。
1に比べて、「2.投資・資産運用に関する本」は、「投資でお金を増やそう!」という積極的な内容が多いのが特徴です。
初心者であっても、「投資信託」や「NISAやiDeCOの活用」については是非学んでおきたい分野です。
一方で、「個別株」や「不動産」はどちらかと言えば中級者向けの方法で、よりリスクが高い方法。初心者は無視して良いでしょう。
5つの分野の中でも最も人気なのが、「3.お金持ちになるための思考法や方法に関する本」
代表作は何といっても「金持ち父さん貧乏父さん」で、全世界でシリーズ累計3000万部、日本でも300万部以上売れていると言われています。
これらのジャンルの本には「刺激的」な内容が多く、人によっては人生を変えるほどの衝撃があるでしょう。しかし、これらの本を読んだからと言って、全ての人がお金持ちになれるわけではありません。
いわゆる「お金持ち系」の本は、「結局は一般人にはマネできない」のが現実なので、あまり心を奪われ過ぎるのは禁物です。
「4.大きなお金の流れや仕組みを学べる本」とは、簿記・会計といった会社のお金や、経済・金融といったさらに大きなお金の流れに関する本です。
いわゆる「商学」や「経済学」の分野で、特に「簿記検定」は日本で一番受験者の多い資格検定試験です。
個人よりもビジネスや経営、金融業を扱う専門家に役立つ本です。
起業や副業を考えている人はしっかりと学ぶべき領域ですが、一般人にとってはそこまで重要な分野ではありません。
最後に、この4つのどれにも当てはまらないのが「5.生き方や教養についての本」です。いわゆる「自己啓発書」のことで、お金のことだけでなく、幅広い教養として読むと良いでしょう。
この分野は、「お金の勉強ができる本だ!」と思って読むとがっかりします(笑)
※また、「ギャンブル」や「娯楽」に関する本やこの5つとはまた別ジャンルです。基本的には読む必要はないと思います。
このように、一言でお金の本と言っても数多くの種類があるため、自分が求めているジャンルをはっきりさせておくと良いでしょう。
「何を選んで良いか分からない」という人は、まずは生活に直結する1と2から読むのがオススメですよ!
おススメ度5 ★★★★★ めちゃめちゃオススメ!
新版 お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方 知的人生設計のすすめ
著者:橘玲
初版:2014年 新版:2019年
定価:679円(税込)
世の中には、知っているとお金持ちになれる近道がある
さすが橘玲(たちばなあきら)さんと思える、文句なしにオススメの1冊。
橘さんは、2013年「マネーロンダリング」でデビュー。辛口だが、知的で大変合理的。本質的な事実をバシバシとついてくる。目の付け所が凄く、ハマる人はハマってしまう人物です。
「お金持ちになれる黄金の羽」とは、「制度の歪み」のこと。
「世の中には知っているとお金持ちになれる近道があるよ」という衝撃の事実を教えてくれます。
例えば、サラリーマンが給料から引かれている「税金」や「社会保障費」。
計算すると、サラリーマンの実質税率はなんと30%!これではお金が貯まらない。「何も考えていない人は、勝手にお金が吸い取られていく」ことを痛烈に語っています。
税金対策として、著者は「マイクロ法人の設立」を勧めています。一般人にはハードルの高い方法ですが、こうした手法があるんだと知っておくのは勉強になります。
また、本書で紹介されている『資産形成の公式』は非常に本質的。
資産形成=(収入ー支出)+(資産運用)
お金持ちになるには、「①収入を増やす」だけでなく、「②支出を減らす」、「③運用する」という3つの手法をしっかりと使うことが必要。ここだけでも読む価値があります。
とにかく教養が身に着くし、お金や人生に対するリテラシーも爆上がりする。どちらかと言えば「起業家」や「経営者」向けの本で、「すぐにお金持ちになりたい」という人向けの本ではないので注意してください。
読みやすさは「2」。ある程度の読書力+教養の高い人でないと少々読みづらい本ではあります。
内容は素晴らしいの一言。文句なしにオススメしたい1冊です。
敗者のゲーム
著者:チャールズ・エリス
初版:1985年
定価:1,700円+税(原著第6版)
現代の投資は市場には勝てない「敗者のゲーム」である
アメリカで100万部売れた現代の投資バイブル本。
結論は「現代における最強の投資法は、インデックス投資である」というもの。
もうこれは、全くその通り(笑)
どんなに優れた投資家でも、市場への分散投資(=インデックス投資)に勝つことは難しいという事実を、様々なデータや事例を用いて教えてくれます。現代において、投資家は市場を上回るリターンを目指すべきでないことが、嫌というほど分かります。
本書の面白いところは、「敗者のゲーム」「アルキメデスのてこ」「ミスター・マーケット」「金融業界の海賊」「スキーの上級者コース」など、投資業界での考え方に対してユニークな表現を多用している点。
表現が面白く、様々なアプローチから投資について考えることができます。
なお、本書は「初心者向け 1」の通り、完全に中級者以上向けの本。
また、「読みやすさ 2」の通り、ある程度の読書力がないと途中で心が折れるので、注意が必要です。
他の本では手に入らない「投資の哲学」が得られる名著中の名著。
「現代におけるベストな投資法は何か?」そんな疑問を持つ人へ、必ず読んで欲しいオススメの1冊です。
本当の自由を手に入れるお金の大学
著者:両@リベ大学長
初版:2020年
定価:1,540円(税込)
貯める・稼ぐ・増やす・守る・使うの5つの力
YouTuber両学長が、貯める・稼ぐ・増やす・守る・使うの5つのお金の力について解説した一冊。
スマホ代の節約や保険、副業、投資信託、不動産投資の方法など、お金に関する知識を「幅広く」かつ「具体的に」解説してくれる。
イラストが可愛く読みやすい。扱う範囲も広い。一方で、1つ1つの内容が薄いという物足りなさもある。
特に多くの一般人にとって現実的な投資法である「投資信託」については内容が薄く、投資について知りたければ別の本が良いでしょう。ただ、本書は投資に至るまでの「貯め方」や「守り方」について解説しており、そっちの方が再現性が高く内容が良いです。
ちょっと微妙なのは、著者自身が「フリーランス・起業家志向」の「勝ち組」である点。いったい日本人の何%がこうした生き方(=経済的自由=FIRE)をマネできるのか、疑問に感じる部分はあります。
一方で、「副業」や「事業設立による節税」、「高配当株投資」といった、庶民には少々ハードルの高い方法に取り組む行動力のある人にとっては、かなり共感できる内容になっています。YouTubeやTwitter界隈の人間とは相性バツグンの本だと思う。私も大好き(笑)
総合評価は文句なしの★★★★★! 「お金で自由になりたい」全ての人にオススメしたい1冊。
ユダヤ人大富豪の教え
著者:本田健
初版:2003年
定価:648円+税
お金持ちになるミリオネアメンタリティ
お金持ちになれるミリオネアメンタリティについて学べる強烈な一冊。著者はかの有名な本田健さん。本書はシリーズ化・マンガ化され、多くの人の心を動かす名著です。
主人公が大富豪であるメンターと出会い、成功者になるマインドを学んでいくストーリー。読みやすく、物語が面白いだけでなく、一つ一つの内容がとても深く、人によっては人生観が変わるほどの衝撃を与えてくれます。
このブログを書いてる私自身も、大学生の頃にこの本に出会い、今でも繰り返し読み続けている数少ない1冊です。
いわゆる「億万長者の成功者」になるマインドが書かれた「お金持ち系」の本なので、実際はほとんどの人にはマネできない方法かもしれません。
しかし、そのデメリットを差し置いても、本書の内容は素晴らしい。
生きていく上で本質的な教えがたくさん書かれています。
お金持ちになる心の持ち方だけでなく、人生で必要な様々なエッセンスが詰まった自己啓発書。
もしあなたが「成功者になりたい」
そう思うのなら、ぜひ手に取って欲しい1冊です。
毎月3万円で3000万円のプライベート年金をつくる 米国つみたて投資
著者:太田創
初版:2019年
定価:1,500円+税
とにかくS&P500へインデックス投資だ!
投資信託をやってみたい!という人にとてもオススメ!
王道の投資法「アメリカ株への積み立て投資」についてひたすら解説した一冊。それ以外のムダなことが書かれておらず、主張が大変シンプル(笑) 内容も良く、自信を持ってオススメしたい良書です。
具体的にはアメリカを代表する経済指標「S&P500」へのパッシブ運用(インデックス投資)を勧めています。
アメリカ株へのインデックス投資は、ウォーレン・バフェットを始めとする投資家たちが、「最も優れた投資法」として勧めている手法。
一般人が手を出せる最もシンプルで最も再現性のある投資法です。
ぶっちゃけ「投資」でお金を増やしたい一般人は、この手法だけ学べば十分。
NISAやiDeCOの活用法にも対応しているのも良いですね。
一言付け加えるなら、少し「アメリカ押し」が強すぎるのが難点。
S&P500への投資は大変有効な方法と考えられていますが、アメリカがこの先もずっと最強とは限らないですからね…。
アメリカ1本への投資よりも、
先進国全体に幅広く投資できる「MSCIコクサイ・インデックス」や、新興国を含む「MSCIオール・カントリー・インデックス」への投資の方が、分散投資としては優秀と考えるのが一般的です。
最近なら、「楽天VT」とかもいいですね!
ただ、ここまで深く考えなくても、初心者なら少額のS&P500投資を始めるのは全然OKだと思います。
「投資信託で何を選べばいいの?」と思っている人はとにかくこれを読むべき!
こういう尖った本を良書と言うんだなぁと、地味に感動した1冊。
アメリカの高校生が学んでいるお金の教科書
著者:アンドリュー・O・スミス
初版:2019年
定価:1,650円+税
アメリカの高校生が学んでいるお金の基本
橘玲推薦。
本書は、貯蓄や投資といったお金の話だけでなく、人生やキャリア、借金や金融詐欺、法律や契約の話、奨学金、そしてなんと「同棲」のことまで書かれた内容の濃い1冊です。
キャリア、転職企業、貯蓄、銀行、会計、住宅ローン、金利、償却、元利均等返済、債権回収、借金、破産、複利、リスク、インデックスファンド、積み立て投資、金融詐欺、保険、税金、社会福祉、裁判、法律、年金、老後資金の貯め方、相続、信託・・・など、とにかく幅広く勉強になる。
家計管理や賢い消費者になるための方法も多数書かれており、すぐにでも実践できる内容もたくさん。
例えば、
- 車は贅沢で買ってはならない、最後の手段と考えるべき
- 契約の際には、解約の仕方だけは確認すべき
- 家電の保証はいらない
- クレジットカードの分割払いは自動的に借金となるので、必ず一回払いにすること
などなど。
また、本書のラストには、「絶対に覚えておきたいお金のヒント10」「最初の仕事のヒント12」「大学生活のヒント12」「新社会人のためのヒント12」がまとめとして書かれており、ここだけでも非常に内容が良い。
悪い点を挙げるとすれば、本書は「アメリカの制度を前提に書かれた本」であるという点。
こういう本、多いんですよね…。
そのため、日本人にはピンとこない内容があったり、日本では解釈が異なる部分もあります。(例えば保険の部分は特に違和感を感じます)
とはいえ、これだけの内容を高校時代に習得していれば、間違いなくその後の人生が変わるでしょう。
本書も、全ての人に自信を持ってオススメできる1冊です。
おススメ度4 ★★★★☆ とてもオススメ!
改訂版 金持ち父さん貧乏父さん アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学
著者:ロバートキヨサキ
原著:2000年 改訂版:2013年
定価:1,760円(税込)
オススメ度 ★★★★☆
実用度 ★★★☆☆
教養度 ★★★★★
インパクト ★★★★★
読みやすさ ★★★★☆
初心者向け ★★★☆☆
中級者向け ★★★★★
内容の濃さ ★★★★★
お金に働かせる仕組みを作れ
世界で4,000万部突破の超有名なベストセラー。
日本で一番売れている「お金持ち系」の本ですが、
賛否が分かれる要注意の1冊です。
本書には、お金持ちになるために必要な哲学や考え方が書かれており、これを「ファイナンシャル・インテリジェンス」と呼んでいます。
本書の内容を一言で言うと、「不労所得を作れ」
つまり、勉強して労働者になり、働いて「勤労所得」を得るのではなく、
株や不動産、ビジネスを所有して、「寝ててもお金が入る仕組み」を作る。つまり「不労所得」を持つことの重要性を述べています。
ここまで聞けばわかると思いますが、
本書は「勝ち組」になるために書かれた本。
一般人には、マネするのがめちゃくちゃ難しい本です。
本書では、「労働者」ではなく、
「ビジネスオーナー」や「投資家」になることを勧めています。
この生き方をマネできる人がどれだけいるでしょうか?
正直、これを読んで人生が変わる人はほぼいないと思います。そういう意味で、非常に賛否の分かれる1冊でしょう。
ただし、お金持ちになるための考え方が書かれた強烈な書籍であり、
実際に多くの人に衝撃を与えたことは事実です。
学校で労働者になる勉強ばかりしてきた日本人には、とても考えさせられると思います。
そういう意味では、1度は読んでおいても良いと思う1冊です。
※なお、著者は「ハワイでの不動産投資で成功した人」なので、不動産投資への考え方はマネしない方が良いでしょう。初心者には危険です。
知らないと損する池上彰のお金の学校
著者:池上彰
初版:2011年
定価:760円+税
池上彰が教えるお金の仕組み
さすが池上彰さんの本だけあって、池上節でとても読みやすい。
1お金の歴史、2銀行、3投資、4保険、5税金の5つについて解説。基本的なお金の仕組みを分かりやすく教えてくれます。
税金ってなんで必要なの?保険の役割は何?GDPって?金利って?…この本にを読めば、こうしたお金の仕組みについて詳しくなれる。
読みやすくオススメ。池上さんの本なので、大人だけでなく、中学生〜大学生くらいの子どもにも安心して渡せる1冊です。
節約・貯蓄・投資の前に今さら聞けないお金の超基本
著者:坂本綾子
初版:2018年
定価:1,200円+税
お金の仕組みが学べます
お金の仕組みが広く解説されている。図やグラフが多く、読みやすいのも初心者に優しい。
この本で解説しているのは「仕組み」までで、
「仕組みを知ってどうするか?」まではほとんど述べられていません。
この本だけでは「結局どうすればいいの?」となってしまうため、別の本と合わせて学ぶと良いでしょう。
仕組みを淡々と学ぶ本なので、どことなく「FP技能検定のテキスト」に近いような感じがします(笑)
あ、FPのテキストに比べれば内容は薄く、より生活に役立つ内容が多いです。
初心者がお金の仕組みを学ぶ入門書として、気軽にオススメできる良書でしょう。
誰も教えてくれないお金の話
著者:うえだひろえ、泉正人
初版:2010年
定価:1,300円+税
お金が貯まらないのってなんでだろう…
マンガがメイン。家計管理や生活設計について考える入門書としてオススメの一冊!
家計簿、節約、貯蓄といった日々のお金の管理から、住宅ローン、保険、老後、子育て、そしてお金の不安とどう向き合うかがストーリーで描かれています。
分厚い本なので、マンガでもそこそこのボリュームがあるのが驚き。
バランスよく、人生に関するお金の知識を学べる良書。投資については書かれていないので、投資は絶対嫌!という人にも良いかも(笑)
登場人物たちのエピソードとともに話が進むので、「それ分かる~!」と共感しながら読み進められる人も多いでしょう。
反面、「それはないだろ」と思わず突っ込みたくなる点もしばしば。
例えば、主人公の母が「私は安心のために生命保険に入っているの!」と主張して話が終わってしまっている……でも、この考え方こそが大きな間違いだと指摘を入れて欲しかった…。
また、表紙のキャラクターの通り、ストーリーと絵は少し雑なので、そこが気になる人には向かないようです。(私は全く気になりません)
全体として内容が良く、読書が苦手な人でも読みやすい。お金に関する入門書としてぜひオススメです。
貯金感覚でできる3000円投資生活DELUXE
著書:横山光昭
初版:2019年
定価:1,200円+税
はじめての人のコツコツ積み立て投資
「投資をやってみたい!」という人にぜひオススメしたい良書。少額から可能な王道の投資信託についてわかりやすく解説。
NISAやiDeCOの活用法だけでなく、特定口座(源泉徴収あり・なし)の口座開設についても述べている。
また、投資信託の銘柄(ファンド)選びについて詳しく解説している点もなかなか良いです。
本書ではバランスファンドまたはインデックスファンド、つまり、王道の「分散投資」を勧めています。ここは他の書籍と同様。
なお、初版では「世界経済インデックスファンド」を勧めていましたが、改訂版では「楽天VT」を勧めています。著者のフットワークの軽さが伺える(笑)
本書で勧めているファンドを買う必要は全くないですが、大きくハズレはしないので、本書の通りに投資を始めてもOK。
大切なことは、やっぱり分散投資することです。
タイトル通り、少額から投資信託を始めてみたい人に大変オススメ。やってみようと思える一冊でした。
難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!
著者:山崎元/大橋弘祐
初版:2015年
定価:1,760円(税込)
素人でもわかるお金の増やし方
初心者が身につけるべき家計・資産管理術が書かれた良書。
特に尖った内容はありませんが、シンプルで基本的な方法が書かれています。家計管理や投資を学ぶ人が初めて読む本として、オススメしたい1冊です。
- 保険に入らない
- 長期の住宅ローンは組まない
- 銀行屋に気をつけろ
- デイトレードはするな
- 宝くじはやるな
- 投資をするならインデックス投資
など、基本的かつ重要な内容がそろっている。
タイトル通り初心者向けの本なので、ある程度知識のある人は、特に読む必要はありません。
著者の山崎氏は、「積み立て投資によるドルコスト平均法」をばっさり切り捨てています(笑)
多くの書籍を読むと分かるのですが、
「積み立て投資派」と「一括投資派」は真っ二つに意見が分かれるポイントです。
これは考え方や投資法の問題で、どちらが正しいというわけではありません。
しかし、ここまでばっさりと切り捨てている意見は山崎氏以外では見たことがないので、「積み立てこそが最強」と思っている人にとっては耳が痛く参考になる部分です(笑)
あ、本書のこの部分は鵜呑みにしない方がいいですよ。「積み立て投資」にもメリットがありますから。
また、本書では「①外国株式への分散投資」という王道の投資法に加え、
「②個人向け10年変動金利国債」と「③日本株式(TOPIX・日経平均株価)」への分散投資を勧めています。
このように、「①リスク資産」+「②安全資産」+「③低リスク資産」+「④現金預金」を上手く組み合わせる手法を「アセット・アロケーション」と呼びます。
「現代ポートフォリオ理論」と呼ばれ、ノーベル経済学賞でも証明された、ある意味最も合理的な方法。
でもこの手法、オススメしません!
一般人にとって投資商品を3つも理解して管理するのって…めちゃくちゃ面倒くさいですよね?
わざわざ難しいことをやる必要はないし、
「①外国株式への分散投資」+「④現金預金」というシンプルな方法が結局は最強なんです。特に若い人には。
投資はシンプルにね。
また、iDeCOやNISAをめちゃめちゃ勧めているのも山崎氏らしい(笑)これらの方法はデメリットもあるので、あくまで参考程度にしましょう。
少々ツッコミ所はあるものの、間違ったことは書かれていないので、安心してオススメできる良書です。
すみません金利ってなんですか
著者:小林義崇
初版:2020年
金利ってなに?
お金の素人が、国税局のプロからお金の基本を学ぶ対話型のストーリー。
良い意味でタイトル詐欺な本。金利の話かと思いきや、お金に関する様々な知識が役立つ1冊でした。
金利には、良い金利と悪い金利、単利と複利、固定金利と変動金利がある。
「多くの人にとって大切なのは、住宅ローン金利を理解することだ」という点は、非常に勉強になります。ここは覚えておきたい!
大人になれば分かると思って放置していたお金の知識(源泉徴収、年末調整、控除、株、投資、日経平均株価、ニーサ 、ストックオプション、税金、銀行、ATM、預金口座、銀行印、融資、借り入れ、クレジットカード、海外でのキャッシング、リボ払い、保険、共済、団信、学資保険、年金、確定拠出年金)の理解が深まる。
これらのワードが分からない人は読む価値あり。
タイトルが内容と合ってないのが気に入らないが、内容はとても良いので初心者にもオススメです。
おカネの教室 僕らがおかしなクラブで学んだ秘密
著者:高井浩章
初版:2018年
定価:1,760円(税込)
お金を手に入れる6つの方法 「かせぐ」「もらう」「ぬすむ」「かりる」「ふやす」、そして「???」
この本、すごくクセがあります。
ぶっちゃけ、お金の本じゃないんです。
本書は、お金を中心とした、経済、生き方、善悪、仕事、信用についての「教養本」。深い。深すぎる。
「お金を増やす方法」などのテクニックは一切身に着かないので、注意して読んでくださいね。
「お金って何?」という疑問を中学生が少しずつ解決していくストーリー。読み進めれば読み進めるほど考えさせられる。
「共同幻想」、「信用創造」、「ノブリス・オブリージュ(高貴なる者の義務)」や「必要悪」といった概念が登場するので、大人が読んでも答えが出ないようなレベルの高い問いが続きます。
売春婦や軍隊は「悪」?それとも「必要悪」?
高利貸しは本当に「悪」なの?
不動産収入で生活しているマンションのオーナーたちは「ズルい」の?
じゃあ公務員や会社員は本当に「役立つ」の?
「稼ぐ」と「もらう」の違いは何?
お金、経済、仕事、生き方の本質を考えさせられる良書。中学生から大人まで、誰が読んでも面白い。
私もたくさんの本を読んできましたが、他にはない珍しい1冊です。ぜひ読んでみてください。
共働き夫婦のお金の教科書 2人で働き続ければ生涯6億円が得られる
著者:山崎俊輔
初版:2018年
定価:1,700円+税
共働きこそ最強
お金の不安を感じている「共働き夫婦」がまず最初に読んで欲しいお金の教科書。
結婚や出産で「仕事を辞めたい」と思ったらまず読んで欲しい。
共働きが増える現代において、共働きのダブル収入+ダブル退職金+ダブル年金の強みをこれでもかとアピール!
「2人で6億円」は(手取り額ではないので)かなり大げさですが、それだけ共働き(ダブルインカム)のメリットは大きいことは動かぬ事実。
共働きを達成するために必要な妊活・転職・家事分担・学費準備・マイホーム購入・投資などのポイントもまとまっている。
夫婦の生活を考えるきっかけにもなる一冊で、該当する夫婦にはめちゃくちゃ読んで欲しい1冊です。
FP(ファイナンシャルプランナー)3級の教科書
くらしとお金に関する専門知識
少し変わりダネの本として、FP技能検定3級の本を紹介します。
あくまで「資格取得のテキスト」のため、読みづらく退屈なので注意(笑)
しかし、テキストだけあって内容は優秀。資格取得を目指していない人でも、ぜひ一度は目を通してみても良いです。
FP2級・3級の内容は以下の6分野。
1ライフプランニングと資金計画(財務諸表、社会保険)
2リスクマネジメント(保険)
3金融資産運用(債権、株式、投資信託)
4タックスプランニング
5不動産
6相続(相続税、贈与税)
特に1~4はすぐにでも生活に役立つ内容とです。テキストならではの細かい情報が記載されているのが特徴で、例えば4タックスプランニングでは、税金や所得控除について細かく解説しています。
年末調整で多くの人が引かれている「基礎控除」や「社会保険料控除」、「扶養控除」などの意味が分かる。
余力があれば、こうした所得税や年末調整お仕組みについては、一度はしっかりと学んでおくといいかもしれません。
悪い点は、資格取得という特性上、どうしても知識の習得がゴールになっている点。実用性はない。
例えば、数多くの保険が紹介されているが、「この保険に入った方がいいのか?それとも入らない方がいいのか?」という肝心の部分は一切解説されていません。
この特徴を踏まえた上で、知識を積み重ねたい人は読む価値があります。
読みにくいけど、さすがFPの本だけあって、他のお金本では手に入らない内容ばかりです。
気が向いたら読んでみてくださいね。
おススメ度3 ★★★☆☆ 役に立つ
ウォール街のランダム・ウォーカー
原作:バートン・マルキール
原著:1973年 第12版:2019年
定価:2,750円(税込)
世界中で絶賛される投資のバイブル
投資本として知らない人はいないほどの世界的名著。「敗者のゲーム」と合わせて読みたい。
内容はとても素晴らしく文句はないんですが…
私が今までの人生で読んできた本の中でも、トップクラスに読みづらかった!正直あまりオススメできない!
投資初心者や読書慣れしていない人は途中で脱落するので要注意です。
逆に言えば、それだけ内容が充実しているということ。
投資の歴史をここまで丁寧に解説している本は少ないので、過去の人々がどれだけ投資や投機、マネーゲームに熱狂してきたかが分かります。
投資に関する結論は「敗者のゲーム」と全く同様で、「個人投資家にとって最も良い方法は、長期のインデックス投資をすることである」と述べられています。
ここはめちゃくちゃ重要なので肝に銘じておきましょう。
一方で、インデックス投資は「最強だけどとても退屈だ」と認めています。
すべての人が、この「退屈な投資」だけを淡々と実行できるわけではないんですね。分かるかも。。やっぱり投資には刺激が欲しいですからね。
著者曰く、「投資家に向かって『株などの投資に夢を見るな』と言うことは、6歳の子どもに『サンタを信じるな』と言っていることと同じだ」とのこと。
インデックス投資が最強だと分かっていても、サンタを否定することはできない。
個人的には、この表現がとても刺さる1冊でした。
とにかく読みづらい本なので、本書よりも「敗者のゲーム」を読むことを強くオススメします(笑)
漫画 バビロン大富豪の教え 「お金」と「幸せ」を生み出す五つの黄金法則
原作:ジョージ・S・クレイソン
原著:1926年 マンガ版:2019年
定価:1,782円(税込)
お金と幸せを生み出す不変の法則
世界的ベストセラーである名著。マンガにもなっていて、初心者にも読みやすい。
100年近く読み継がれる名著だけあって、普遍的な内容が多い。
「収入の1割を貯蓄せよ」は、やっぱりめちゃくちゃ重要。
多くの人が「そんなの当たり前!」と思う基本にこそ、重要なエッセンスがつまっています。
また、マンガ版は内容がスカスカなので、少しお金の教養がある人にとってはめちゃくちゃ物足りないです。個人的には正直微妙でした…。
中級者はマンガ版ではない方を読みましょう!
本書の良い点は、「経済的な豊かさ」だけでなく、「精神的な豊かさ」も描いている点。このため、多くの人に共感されやすい内容かと思う。
お金のマインドを学ぶ入門書としてはオススメです。
お金は寝かせて増やしなさい
著者:水瀬ケンイチ
初版:2017年
定価:1,500円+税
お金は寝かせて増やしなさい
現代における王道の投資法「インデックス投資」を勧めている。
タイトル通り、一般人にも「寝かせて増やす」ことができる投資方法。内容は全体的にGoodです。
本書で述べられているインデックス投資では、「手数料が低いこと」「資産を分散させること」「ドルコスト平均法を使って積立投資すること」が勧められている。良き。
本書は、名著「ウォール街のランダムウォーカー」考え方を引用している。この本は名著であるが読みにくいのが欠点なので、これを分かりやすく現代版に要約した本だと考えればよい。
また、本書の特徴は「アセットアロケーション」、「効率的フロンティア」といった、「現代ポートフォリオ理論」について分かりやすく解説していること。投資系の本では珍しく、知らない人にとっては勉強になる。
先ほど述べたように、「現代ポートフォリオ理論」は、私達個人投資家にはマストではありません。
むしろ、投資が複雑になってリターンが下がる要因なので、ここまで厳密にやる必要はないです。
本書では「株投資の中に、『債券』を入れるともっとバランスが良くなるよ!」と述べていますが、やる必要はないのでご注意を!
また、少し古い本なので紹介されているインデックスファンドが微妙。初心者はここに注意。
インデックス投資に関する大枠の考え方はとても良いものの、微妙な点が目立つ・・・惜しい!と思ってしまう1冊で、特に読む必要はないかも。
社会人1年目からのお金の教養
著者:泉正人
初版:2016年
定価:1,250円+税
社会人1年目が読みたい、「賢い消費者」になる知識
タイトル通り、社会人1年目の若者がお金の教養を身につけるための本。
特に、家計管理・貯蓄・トラブルへの対策法など、いわゆる「消費者教育」についての内容がメイン。
特に尖った内容はない。この本を読めば、「賢い消費者」に近づけます。若い人は入門書として読んでも良いでしょう。
ゼロからいくらでも生み出せる! 起業1年目のお金の教科書
著者:今井孝
初版:2017年
定価:1,400円+税
起業1年目のお金の教科書
少し特殊なジャンルの本を紹介。本書は「起業したい人」向けの本です。
「コストをかけない」「まずは1円を稼ぐ」「商品の価値を作る」といった、起業において踏むべき第一歩が書かれています。
商品の値付けすることを「プライシング」、利益を生み出すことを「マネタイズ」、市場に向けて価値を訴求することを「マーケティング」、財務状況を管理することを「キャッシュフロー」、などと呼び、事業経営にとっては基本中の基本が書かれています。
タイトル通り、起業を考える人にオススメしたい1冊。
事業経営・起業に必要なお金の基礎を学ぶことができます。
お金のこと何もわからないままフリーランスになっちゃいましたが税金で損しない方法を教えてください!
著者:大河内薫・若林杏樹
初版:2018年
フリーランスと税金のこと、教えてください!
こちらはタイトル通り、フリーランスの税金に関する1冊。
税理士YouTuberと漫画家のあんじゅ先生が書いた本で、漫画が多いのとっつきやすく分かりやすい。
フリーランスの税金というジャンル上、多くのサラリーマンには必要性の低い内容のため、おススメ度は3。
逆に、本気でフリーランスで生きていこう!と思う人には内容がスカスカなのでちょっと物足りないです。
タイトル通り、フリーランス始めたて!という人がまずとってみると良い1冊でしょう。
マンガでわかる シンプルで正しいお金の増やし方
著者:山崎元
初版:2019年
定価:1,540円(税込)
銀行員には気を付けろ
お金のプロが「不動産」「保険会社」「銀行」、または「FP(ファイナンシャルプランナー)」といった悪魔の勧誘をばっさばっさと切り捨てるお話。
「プロに相談すれば安心だ」と勘違いしている人にはとてもオススメで、「中立性のあるアドバイス」がいかに重要か分かる1冊。
「お金の危険性やセールス」を学んだことがない初心者には良い本。一方で、ある程度の教養がある人にとっては特に目新しい内容はない。
内容自体は薄め。基本ハイボールを飲んで酔っ払っているおじさんの話なので気楽に読めるかも?
革命のファンファーレ 現代のお金と広告
著者:西野亮廣
初版:2017年
お金より信用だ
お金の話というより、クラウドファンディングを始めとした「常識の変化」に対して述べた1冊。
元キングコングの西野亮廣さんは、現代におけるエンタメ・クリエイター・マーケティングについて、文字通り革命を起こし続けている人物。
2020年12月25日には、映画えんとつ町のプペルを公開!
彼の考えに触れたことがない人は、一度は耳を傾けて欲しい。
本書のメッセージは、
「常識が変化している」
「お金より信用を大切にしろ」
この2つ。
特に、お金と信用の関係について考えるきっかけになります。
何かに挑戦中の人、挑戦したい人、常識を変えたい人にオススメしたい教養本です。
インベスターZ(全21巻)
著者:三田紀房
1巻:2013年
中学生が投資?
「ドラゴン桜」「エンゼルバンク」などを手掛けている人気作家、三田紀房さんの漫画。
「投資部」に所属する中学生・高校生たちが投資(というかギャンブル)をして成長していく物語。
ドラゴン桜と同様、物語はかなり極端で現実離れしているが、そこはマンガと割り切りましょう(笑)内容はとても面白いです。
投資というよりは完全に「ギャンブル」の本なので実用性は低め。
それよりも、経済・歴史・ベンチャー・出資・就活など、様々なテーマが登場するので、ビジネスや投資に関する様々なことが学べます。
ホリエモンやZOZO前澤さん、ユーグレナ社やDMM社など、実在の企業や実業家が登場するのも面白いところ。
面白いマンガなので、時間があればぜひ読んでみてください。
おススメ度2 ★★☆☆☆ 微妙
いちばんカンタン!投資信託の超入門書
著者:湯之前敦
定価:1,300円+税
投資信託の超入門書
いちばんかんたんシリーズ。カラフルでイラストメイン。投資信託について初めて学ぶという超初心者向けの一冊です。
尖った内容は得意ないので、中級者にとっては読む価値はないでしょう。
内容はすごく薄い。例えば、王道のインデックスファンドについて書かれたページは1ページだけで、思わず「え?それだけ?」とツッコミを入れてしまいそうになります(笑)
気軽にサッと読めるので、初心者にどうぞ。
いちばんカンタン!資産運用の超入門書
著者:湯之前敦
定価:1,300円+税
資産運用の超入門書
いちばんかんたんシリーズ。カラフルでイラストメイン。初めて学ぶ超初心者向け。
これといって尖った内容はなく、基本な内容が書かれています。
超入門書というわりには、FX、先物取引、金など、初心者にはあまりオススメできない投資法(ギャンブル)についても解説されているのが微妙なところ…。
こちらも気軽にサッと読めます。
世界一受けたいお金の授業
著者:和仁達也
初版:2013年
定価:600円+税
簡単すぎてレベルが低いお金の授業
新聞や経済ニュース、会社のお金の仕組みなど、お金の教養を身につけるきっかけになる1冊。高校生にも理解できるレベル。
600円という価格らしく、内容はめっちゃくちゃ薄いです。
著者自身が「簡単すぎてレベルが低いに挑戦した本」と述べている(笑)
タイトルの通り、本書は高校での「お金の授業」を書籍化したもの。
「ブロックパネル」という図を用いて解説しているため、教材としては面白いですが、読み物としては少々読みづらい部分があります。
もし自分が高校生の時に、講師の解説付きでこの授業を受けていたら、きっと感動したと思う本です。
ただし、タイトル・サブタイトルともに大げさで、かなりがっかりする1冊。
「世界一受けたい」「一生お金に困らない」とありますが、これを読んだところで稼ぐ力も貯める力も身につきません。おススメ度は☆2。
お父さんが教える13歳からの金融入門
著者:デヴィッドビアンキ
初版:2016年
定価:1,500円+税
投資や株式市場について解説したアメリカ金融の入門書
株式市場、トレード、証券取引、オプション取引、ブルベア、ファンド、レバレッジ、ベンチャーキャピタル…こうした投資や金融用語の意味を優しく解説した1冊です。
タイトル通り、「金融」について学ぶ入門書という位置づけです。
残念なのは、ほとんどがアメリカの話で、日本では当てはまらない内容が多い。
ある程度教養がないと本当に重要な情報が分からないので、若者にも初心者にもおススメしにくい本と言えます。
一方で、あるレベル以上の大人が読むには内容が薄いので、これまたおススメしにくく、金融について本気で学ぶのであればもっと別の本があるでしょう。
「『アメリカのお金本』を日本にそのまま持ってきても使えない」という、まさに典型的な1冊です。
ここまで誰にオススメしていいか分からない本も珍しいと感じました(笑)
オススメ度1 ★☆☆☆☆ 【注意】読まない方が良い本!
ここから先は、読まない方が良いという本の一覧です。
明らかにギャンブルの話!という本もあれば、中には詐欺まがいの本もあるので、注意が必要です。
お金の神様がこっそり教えてくれたお金の教科書
著者:石村一成
初版:2020年
定価:1,500円+税
お金はあなたをしあわせにするパートナー
お金に感謝する、人を幸せにする、お金に愛される…そうしたメンタルが書かれた本。
本書で書かれている内容は、「株は応援する気持ちで買おう」「不動産は地域へ貢献する気持ちで買おう」などというものです。
いや、そもそも不動産投資なんてなかなかできないからね・・・
「お金が欲しい」とか「お金に困っている」とい人が読むと、正直いらいらしてしまうかも。
お金に恵まれた人が、寄付や人としての生き方について考えたいと思ったときに読むといいんでしょうか?
あまり読む価値はないです。
サラリーマンは今すぐ5000万円を借りなさい!
著者:木村拓也
初版:2020年
定価:1,500円+税
5000万円借りて不動産投資をしよう
タイトル通りの本です。多額の借金をしてでも不動産投資をするべきだとひたすら解説した一冊。ゴミです。
トイレ休憩で株してたら月収50万円になった件
著者:林僚
初版:2020年
定価:1,500円+税
株式トレードで月50万円を稼ごう
株式トレードについての本。投資ではなくただのギャンブル。見る必要はありません。
20代から知っておきたいお金のルール
著者:横山光昭
定価:1,300円+税
そろそろお金について考えよう
「3000円投資生活」の著者、横山さんの1冊。
あちらの本はとても良かったのですが、こちらはすごく微妙。
家計管理や、お金の守り方を解説。マンガで読みやすいが、初心者にはあまりオススメできません。
まず、全体的に貯蓄+保険重視の安全志向。
特に保険についてはかなり肯定的で、本書を読んだ人は「保険って必要なんだ!」と思ってしまいそうです。
今と比べて、昔は保険にもそれなりの機能があったと言えますが、
現在は低金利の時代ですから、貯蓄性保険に加入する必要は全くないと言っていいでしょう。
結局、この本を読むことでムダな保険に加入するリスクが高まってしまいます。
この部分だけみても、本書はオススメできません。。
また、最大のツッコミポイントが、本書では投資を全く勧めていないが、著者の横山さんは「3000円投資生活」の本ではがっつりと投資を勧めている点です。
あちらの本では、「20代はリスクを取ろう」と主張しているのに、本書では安全志向の資産管理を勧めています。
両方を読んだ私からすると、思わず「どっちやねん!」と叫びたくなってしまいましたう(笑)
資産形成の原則は、「若いうちはリスクを取り、老後は安定性を取る」こと。
20代に向けた本なら、もっと良い考え方があるのでは・・・と思った1冊です。
行列のできる人気女性FPが教えるお金を貯める守る増やす超正解30
著者:井澤江美
初版:2019年
定価:1,500円(税込)
保険は貯蓄です(おいおい…)
女性FPが勧めるお金の本。
タイトルは「貯める・守る・増やす」と書いてありますが、ほとんどが「保険」と「投資」に関する内容。
全体的に内容は良いのですが、「保険」について書かれている内容はほとんど詐欺みたいな内容です。
初心者は絶対に読んではいけません。
一番の特徴は、著者が「保険=貯蓄」と考えている点。
保険の営業を受けている気分に…
ここだけでも内容がやばいのですが、ここから先の説明がさらにひどい。
「保険に入ると節税になるから、できる限り活用した方が良い」というほとんど詐欺みたいな内容が書かれています。
保険に入ると、その年の税金が控除されるのは真実。
しかし、そのために超高額の手数料が引かれていること、保険に払うことで失われる投資チャンスの損失など、デメリットは一切述べられていません。本書で書かれていることは「50万円を節税するために3000万円の投資チャンスを捨てる」ようなもの。
そもそも「節税を目的に保険に入る」ってアホか!と怒鳴りたくなってしまいました・・・
保険に入るのは、人生のリスクに備えるためです。
公的な社会保障で十分にカバーされているのに、その保障内容を述べることなく、節税を目的として保険加入を勧めています。
さらにさらに、「8万円の保険に入ると4800円節税される。つまり利回り6%と同じ!」みたいな、もう完全に詐欺みたいな話もしています!
確かに、1年目は「4,800円÷80,000円=6%」という計算になるかもしれません。
しかし、2年目は80,000円を2年間保有しているので、「4,800円÷(80,000円×2年)=3%」、つまり、本当の利回りは3%になります。
3年目は、「4,800円÷(80,000円×3年)=1.5%」
20年目は、「4,800円÷(80,000円×20年)=0.3%」
仮に20年保有したとしたら、本当の利回りはたったの0.3%です。インフレ率を考慮すればほとんど赤字。
よくこんな詐欺みたいな内容を本に書けたなー、と感心するくらい、ホントに詐欺のような内容。
金融商品を考えるときは、単利ではなく複利で考えることが大切。この基本が抜けてしまっています。
ということで、保険会社の窓口でセールスに使えるような1冊。本当にこの人は30年もFPをやってきたのだろうかと疑問になってしまう・・・いやむしろ、この本は保険のセールス用に書いた本なのでは…?と疑ってしまいました。
むむ。著者のことを調べてみると「保険相談センター」というHPへ飛んでいく。え、つまりこの本はマジで保険セールスの本なの???
いままでたくさんの本を読んできたが、この本に書かれている「保険」の内容は本当にひどかったです。と言うより、限りなく黒。ここまでひどい本も珍しい。
ぶっちぎりでオススメできない1冊なので、逆に読んでみてください(笑)
まとめ
さて、ここまで多数の本を紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?
結局のところ自分に合った本というのは人それぞれなので、ぜひ自分に合った本を見つけてください。
「もっと本格的にお金の勉強がしたい!」という人は、お金の勉強講座がありますので覗いてみてくださいね♪