75歳まで働けますか?「定年」ではなく「実際の引退年齢」の衝撃事実

空を見る高齢者

この記事では、「法律上の定年」ではなく、「実際の引退年齢」について解説していきます。

自分の引退年齢を知る参考になりますので、最後まで読んでみてくださいね。

最初に結論

  • 現在の法律上の定年は60歳だけど、
  • 実際の引退年齢は68歳
  • 今の若者は、予想引退年齢は75歳、つまり、55年働くことがスタンダードになる

法律上の定年は?

2020年現在、法律上の定年は60歳です。

また、2021年4月からは「雇用者雇用安定法」が施行されますので、

企業には「70歳まで頑張って雇用してね!」という努力義務が法律で定められています。

これを聞いた人たちが、「70歳まで働くなんていやだ~!!」と叫んでいるのですが、

ちょっと待ってください。

これはあくまで法律上の話。

「法律上の定年」と、「実際の引退年齢」は違うのです。

実際の引退年齢は?

では、実際の引退年齢は何歳なのでしょうか?

一番信頼できるデータとして、「総務省の国勢調査2015年」からひっぱってきました。

これによると、

平均引退年齢は?

  • 1985年時点【1920年(大正 9年)生まれの人】・・・65歳引退
  • 2015年時点【1948年(昭和23年)生まれの人】・・・68歳引退

となっています。

これ、けっこう驚きませんか?

法律上の定年は60歳でも、実際に引退しているのは68歳とけっこう差があるんですね。

「70歳まで働くのはいやだ!」なんて言う人がいるけど、すでに70歳まで働くのは普通のことなんだね・・・

確かに、高齢でも働いている人はたくさんいますよね。

特に、自営業の人たちにはそもそも定年という概念がありませんし、中には「死ぬまで働きたい」なんて人も少なくないでしょう。

若者は55年働くことがスタンダードになる

さて、データを見ると、30年間で3歳、つまり10年間で1歳のペースで引退年齢が伸びています。

ということで、各年齢ごとの平均引退年齢を推測してみました。

平均引退年齢グラフ
平均引退年齢 実測値:総務省国勢調査2015年 予測値は筆者計算

平均引退年齢 将来予測

  • 1985年時点【1920年(大正 9年)生まれの人】・・・65歳引退
  • 2015年時点【1948年(昭和23年)生まれの人】・・・68歳引退
  • 2045年時点【1975年(昭和50年)生まれの人】・・・71歳引退
  • 2075年時点【2002年(平成14年)生まれの人】・・・74歳引退
  • 2105年時点【2029年(令和11年)生まれの人】・・・77歳引退

こんな感じで伸びていくと考えられます。

今の10代~20代くらいの人たちは、「75歳引退」が目安になりますね。

就職するのがだいたい20歳前後が多いですから、20歳~75歳までの約55年間働くことがスタンダードになるでしょう。

昔は「24時間働けますか?」がモーレツな働き方のキャッチコピ―でしたが、

これからは「75歳まで働けますか?」が新たなキャッチコピーになりそうですね。・・・どっちもいやだ!(笑)

まとめ

ということで、本記事では引退年齢について予想してみました。

予測はあくまで数学的な計算ですが、1つの参考にしてみてください。

結論

  • 現在の法律上の定年は60歳だけど、
  • 実際の引退年齢は68歳
  • 今の若者は、予想引退年齢は75歳、つまり、55年働くことがスタンダードになる