自己分析で押さえておきたい13のポイント(就職活動)
「自己分析って、やった方がいいの?(目的)」
「自己分析って、どうやるの?(方法)」
「自己分析で、気を付けることはあるの?(注意点)」
そんな就活生の疑問にお答えします。
本記事では、自己分析で押さえておきたい13のポイントを解説。
この手法に取り組めば、自己分析の目的・方法・注意点が分かり、就職活動の良いスタートが切れるようになります。ぜひ取り組んでみてくださいね。
本記事の内容は、2022年5月11日、静岡文化芸術大学の3年生キャリアガイダンスで講演しました。
- 1. 自己分析 3つの目的
- 1.1. 自己分析の目的1 企業選びの軸を作るため
- 1.2. 自己分析の目的2 自分のことを分かりやすく相手に伝えるため
- 1.3. 自己分析の目的3 将来像を明確にするため
- 2. 自己分析 代表的な7つの手法
- 2.1. 自己分析の手法1 紙に書く(必須)
- 2.2. 自己分析の手法2 過去を振り返る
- 2.3. 自己分析の手法3 未来を描く
- 2.4. 自己分析の手法4 他己分析
- 2.5. 自己分析の手法5 質問を受ける(オススメ)
- 2.6. 自己分析の手法6 ツールの活用
- 2.7. 自己分析の手法7 社会を見る
- 3. 自己分析 3つの注意点
- 3.1. 自己分析の注意点1 独りよがりにならない
- 3.2. 自己分析の注意点2 価値観は変化する
- 3.3. 自己分析の注意点3 100点を目指さない
- 4. まとめ
自己分析 3つの目的
自己分析の目的1 企業選びの軸を作るため
自己分析の1つ目の目的は、企業選びの軸を作るためです。
就活の肝となるのは、業界や職種、企業を選ぶこと。自己分析が不十分な状態のまま就活を進めてしまうと、「自分の選びたい企業が分からない…!」という状況に陥りがち。就活あるあるですね(^^;
企業選びの軸を作るためにも、自己分析をしっかりとやっておきましょう!
自己分析の目的2 自分のことを分かりやすく相手に伝えるため
自己分析の2つ目の目的は、自分のことを分かりやすく相手に伝えるためです。
就活では、履歴書やES(エントリーシート)などの「書類選考」や、「面接」などで、自分のことを面接官に伝える必要があります。
このとき、自分のことを理解できていなければ、伝えようがありません。
特に就活では、限られた時間で伝える必要があるため、自己分析は紙に書けるレベルで整理しておくと良いでしょう。
自己分析の目的3 将来像を明確にするため
自己分析の3つ目の目的は、将来像を明確にするためです。
学生のうちは「就職がゴール」になりがちですが、
いざ社会に出ると、「就職はスタート」であることに気付きます。
将来のキャリアのためにも、自己分析はちゃんとやっておきましょう。
自己分析 代表的な7つの手法
自己分析の手法1 紙に書く(必須)
自己分析の1つ目の手法は、紙に書くことです。
これは、就活ではほぼ必須。紙にかけるレベルで言葉にしておきましょう。
具体的には、「面接で良く聞かれる質問集」などに、1つ1つ回答していくと良いでしょう。↓に例を示します。
- あなたの長所は?
- あなたの短所は?
- 大学時代で頑張ったことトップ3は?
- 大学時代で一番嬉しかったことは?
- なぜその大学・学部を選んだか?
- 一番の成功体験は?
- 後悔していることや失敗経験は?
- 学業で頑張ったことは?
- 学業以外で頑張ったことは?
- 高校までで、一番頑張ったことは?
- 高校までで、一番印象に残ったことは?
- 人に誇れる経験はあるか?
- 好きなことや趣味は?
- 自分の性格を一言で表すと?
- 座右の銘は?
- 苦手なタイプとはどう付き合う?
- 休日はどうやって過ごす?
- 落ち込んだ時どう対処するか?
- どんな社会人になりたいか?
- 働く上で大切にしたいことは?
自己分析の手法2 過去を振り返る
自己分析の2つ目の手法は、過去を振り返ることです。
人の価値観は、過去の経験によってつくられるもの。過去の出来事を振り返って、その時の行動理由や感情などを振り返っていきましょう。
自己分析の手法3 未来を描く
自己分析の3つ目の手法は、未来を描くことです。
経験の浅い若者の場合、過去や現在だけでなく、未来に目を向けるのも1つの手。
実際に就活では、「どんな社会人になりたいの?」「働く上で大切にしたいことは?」など、未来に関する質問もありますからね。
自己分析の手法4 他己分析
自己分析の4つ目の手法は、他己分析ことです。
他己分析とは、他人のフィードバックを受けながら自己分析を深める方法。
自分では気づかない強みなどに気付くチャンスですし、客観的な視点から自己理解を深めることができますよ。
自己分析の手法5 質問を受ける(オススメ)
自己分析の5つ目の手法は、質問を受けることです。
人の思考は、話すことで整理されますし、質問を受けることでそのたびに考えを深めることになります。
あらゆる手法の中で超おススメ!ぜひ全ての就活生に取り組んで欲しいと思います。
自己分析の手法6 ツールの活用
自己分析の6つ目の手法は、ツールを活用することです。
いわゆる「適正診断」とか「適職診断」と呼ばれるもので、様々なツールがあります。
ただし、中には「血液型診断」のように、科学的な根拠が全くないものも多々ありますので、データを鵜呑みにするのは危険です。
結果を、自分の言葉で解釈・説明できるかどうか、チェックしてみましょう。
自己分析の手法7 社会を見る
自己分析の7つ目の手法は、社会を見ることです。
意外に思うかもしれませんが、あえて外に目を向けることで自己理解が深まるケースは多々あります。というか、実際の就活では、活動しながら自己理解を深めるケースがほとんどです。
やってみないと分からないことがたくさんあります。社会に目を向けて自己理解を深めてみましょう。
自己分析 3つの注意点
自己分析の注意点1 独りよがりにならない
自己分析の1つ目の注意点は、独りよがりにならないことです。
自己分析は「自分と向き合う作業」なので、どうしても独りよがりになりがち。(これはしょうがない)
このため、他人からフィードバックを受けたり、企業HPを見て「求める人物像」と自分が合致するか調べてみましょう。
自己分析は客観的に!
自己分析の注意点2 価値観は変化する
自己分析の2つ目の注意点は、価値観は変化することです。
実は、人の「性格」は時間がたってもあまり変化しないものですが、「興味・関心」は年齢によって大きく変化するんです!
恋愛や食事の好みと似ていますね。昔は「足が速い男子が好き」だったとしても、大人になってみたら「優しい男性が好き」と変わることってよくあります。
ですから、価値観は変化するという前提で就活を進めましょうね。
自己分析の注意点3 100点を目指さない
自己分析の3つ目の注意点は、100点を目指さないことです。
就職活動で怖いのは、
やりたいコト探しの罠
にはまること。
そもそも、社会経験の少ない学生にとって、やりたいことなんて見つからないのが当たり前。
ですから、自己分析も完璧(100点)を目指すのはなく、60点くらいの完成度で、業界研究・説明会・選考など、どんどん先に進みましょうね。
まとめ
本記事では、自己分析の目的・方法・注意点を13のポイントで解説しました。
自己分析 13のポイント
■自己分析 3つの目的
1 企業選びの軸を作るため
2 自分のことを分かりやすく相手に伝えるため
3 将来像を明確にするため
■自己分析 7つの手法
1 紙に書く(必須)
2 過去を振り返る
3 未来を描く
4 他己分析
5 質問を受ける(オススメ)
6 ツールの活用
7 社会を見る
■自己分析 3つの注意点
1 独りよがりにならない
2 価値観は変化する
3 100点を目指さない
このポイントを押さえれば、自己分析のノウハウが分かり、就職活動の良い一歩が踏み出せるようになりますよ!
ぜひ取り組んでみてくださいね(^^
次の記事では、業界・職種研究をみていきましょう↓