就職活動で狙い目はBtoB?高校生に伝えたい社会の仕組み2

本記事では、「高校生に伝えたい社会の仕組みその2」ということで「BtoB(ビートゥービー)」のお話をしていきます。

BtoB企業は就職活動では狙い目ですので、社会に目を向ける基本中の基本といえますね!

BtoBとは

BtoB(ビートゥービー)とは、これは「Business to Business」の略で、企業と企業の取引を指します。

一方でBtoC(ビートゥーシー)とは「Business to Consumer」の略で、企業と個人(消費者)の取引を指しています。

私達個人が普段の生活で見るのは、企業から商品やサービスを買うBtoC取引です。

具体的にはスーパーやコンビニ、家電販売店やアパレルショップなどで、身近にあるのでイメージが持ちやすいですね。

一方で、企業と企業の取引であるBtoB企業は、普段見ることないのであんまり知らないですよね。

世の中にある企業数は圧倒的に「BtoB>BtoC」です。BtoBについて目を向けることは、社会にある企業について知る基本中の基本といえますね。

最近ではCtoC(Consumer to Consumer)といって、個人と個人の取引を行うビジネスもあります。メルカリやAirbnbなどが有名ですね~。

BtoBの特徴

BtoBの特徴を、BtoCと比較して見ていきましょう。

市場規模が圧倒的に大きい

さきほど企業数が多いと述べましたが、当然市場規模も圧倒的な大きさです。

「経済産業省の平成29年度電子商取引に関する報告書」に、産業別の電子商取引の額が記載されています。

2017年の市場規模は、BtoBが317兆円だったのに対し、BtoCはたったの17兆円です。約20倍近い差がありますね。

こちらの記事でも解説していますが、市場規模が大きい=稼ぎやすい!働きやすい!のです!

そう考えると、せっかく企業を選ぶならBtoBもいいなって思いませんか?

一般の人には知名度が低め

BtoBは企業に対しての取引ですので、消費者個人にアプローチしてくることはありません。

テレビのCMや街角の広告のほとんどが「対消費者目線」、つまりBtoC取引です。

BtoCを主に扱う代表的な業界はこんな感じです。身近ですよね~。

BtoC 業界

小売業(コンビニ・ネット販売・食品・家電・生活用品など)、観光・宿泊業(ホテルなど)、娯楽業(遊園地など)・インフラ業(鉄道・電気・水道など)・銀行

例えば、「いろはす」「爽健美茶」「AQUARIUS(アクエリアス)」などを売っている会社はどこでしょうか?

はい、答えは誰でも知っている「コカ・コーラ株式会社」ですよね!

逆に、BtoB取引は普通に生きてるとほとんど目に入らないのですね。こんな業界が多いです。

BtoB 業界

卸売・商社、製造業(メーカー)、広告業

では例題です。「ペットボトル飲料などの『香料』を製造している会社を挙げなさい」

正解は「高砂香料工業株式会社」などです!(業界最大手)

ほとんどの高校生は「知らんわ!」って感じだと思いますが、この会社、3000人を超す従業員と世界各地に事業所を有する大企業ですよ。

食品や日用品などの様々なものに香りをつけているBtoB企業です。

こんな感じで、意識しないとなかなか気づかないのがBtoB企業の特徴です。

就職活動では狙い目

就職活動では、BtoB企業は狙い目です。

お、これは就活生からしたら気になる情報ですね?

というのも、就活では知名度の高い企業に人気が集中するものです。

「知ってる企業の方が志望しやすい」とか「有名企業で働きたい」という心理が働くのでしょうね。

もちろん、知名度が低いといっても全体的な傾向ですけどね。総合商社(住友商事・三井物産・三菱商事・伊藤忠商事・丸紅など)や大手有名企業(デンソー・京セラなど)はちょっと話が別です。

BtoBは就活生の倍率からも狙い目ですし、知っていると就職の選択肢も増えますね。

扱う金額が圧倒的に高額

BtoBの最大の魅力(?)とも言えるのが、扱う金額が圧倒的に高額であることです。

B to C 取引

こちらのお弁当は800円で~す。

B to B 取引

こちらの産業用ロボットは3億円で~す。

みたいな感じで、やはり企業の取引ということで、個人の消費者とはちょっとスケールが違います。

このように、私達の見えないところで高額の取引が行われているんですね。

学校では「ビジネスモデル」という勉強をしませんが、企業がどうやって利益を得ているかを知ることは、企業選びではとっても重要なことです。

個人に少額の商品を売るBtoCより、企業に高額の商品を売るBtoBの方が利益が出やすいものです。ここは押さえておきましょうね!

まとめ

今回は、「高校生に伝えたい社会の仕組みその2」ということでBtoBの解説をしました。

まとめ BtoBの特徴

  • 市場規模が圧倒的に大きい
  • 一般の人には知名度が低め
  • 就職活動では狙い目
  • 扱う金額が高額

BtoBに目を向けることで様々なメリットがあります。知らない企業を知ることもできますので、ぜひ目を向けてみましょう。