学び続ける人が成功する!勉強しないと人生ハードモードです

この記事では、これからの時代において、学びがいかに重要かを解説していきます。

結論:「学び続けない人」は人生ハードモードになります

本記事では、①社会人がいかに勉強をしていないかを解説し、②勉強しないとやばいよ!という話をします。

社会人になるとマジで勉強しなくなる国、日本

小学校・中学校・高校・大学と、若いうちは嫌でも勉強するものです。

しかし、不思議なコトに、日本人は社会人になると驚くほど勉強しないんですよね。

『平成28年の総務省社会生活基本調査』によると、社会人の1日の勉強時間はわずか6分です。

6分って・・・やばいですよね?

これは世界的に見ても超低い数字です。

「自主的に勉強しない人の割合」を示した国際比較データがあります。それがこちらです。

社会人で勉強や自己啓発をしない人の割合の、アジア・オセアニア14国の国際比較
(2019年パーソル総合研究所「APACの就業実態・成長意識調査」より筆者が作成)

まさに、勉強しない国、ニッポンですね。

皆さんの周りの大人って、日々勉強してますか?パソコンの使い方が分からないおっさんとかいませんか?勉強しろって話ですよね。

上のデータは、学習に対する「個人」の意識の低さを表しています。

しかし、意識が低いのは個人だけではありません。なんと日本は「国や企業」も勉強に対する意識がめちゃ低いんです。それが下のデータ。

GDPに占める企業の能力開発費を国際比較したもの(2010-2014年データ)
(2018年内閣府「労働経済の分析」より筆者が作成)

このグラフは、企業が従業員の能力開発(スキルアップ)にどれだけのお金をかけているかを比較したものです。

終身雇用の考えが強い日本企業は「社内で活躍する人材を育てたい」んです。

ですから、社外で役立つ能力やスキルを育てる」ことはしないってことです。

まさに、社員の成長にお金をかけない国、ニッポンです。

以上、様々なデータを見ても、日本人が社会人になるといかに勉強しないかが分かりますね。

社会人が勉強しない4つの理由

では、なぜ日本人は社会人になると勉強しなくなるのでしょうか?

「やる気がない」とかそういう精神的な問題もあるかもしれませんが、やはり仕組みの問題が大きいでしょう。

その理由を見ていきましょう。

理由1:長時間労働

1つ目の理由が長時間労働です。

日本は世界的に見ても労働時間の長い「ハードワーク」な国です。

「忙しくて勉強してる余裕なんてないよ・・・」 なんて感じで、学習に向ける余裕が生まれないのではないでしょうか?

働き方改革が叫ばれている今、これは大きな問題です。

下の記事でも解説していますが、これからは労働だけではなく、ワーク・ライフ・バランスが重要な時代です。長時間労働は見直されるべきでしょう。

理由2:学校教育が受け身

2つ目の理由が学校教育が受け身の「詰め込み型であることです。

日本の公教育は自分で選択する機会が少なく、決められた教育を「受け身」で学びます。

伝統的な授業では知識を詰め込むことを優先し、討論や実験や検証などをするチャンスがほとんどありませんでした。

日本の詰め込み教育を表した面白いデータがあるのでご覧ください。

理科授業の「詰め込み度」の国際比較。日本は57ケ国中1位。
(OECDの2006年PISA調査より筆者作成)

このデータは、日本の理科教育の「詰め込み度」を57ヶ国で比較したデータです。

日本と韓国が圧倒的なんですよね。日本の理科教育の詰め込み度は世界一!(ちなみに筆者は元高校理科教師ですので、この現実を痛いほど分かっています)

高校生

高校の理科、超つまらないんだけど。理系は無理だなぁ・・・。

当然、学習が詰め込みで面白くなければ、それを目指す人だって減ります。「理科離れ」もとても深刻です。

こんな詰め込みの学校教育を受けて育ったら、自ら学ぶ姿勢が育たないのも当然と言えますね。

現在は「アクティブ・ラーニング」や「対話的で主体的で深い学び」などが広がり、詰め込み型の教育法も改善を始めています。

しかし、授業の基本はまだまだ一斉授業の詰め込み型。受け身で学ぶ姿勢はなかなか変わらないでしょう。

理由3:終身雇用の考えが強い

3つ目の理由が、日本では終身雇用の考え方が強いことです。

「1つの会社に居続ける=社外でも通用するスキルや能力を身に着ける必要がない」ということです。

ですので、自ら積極的に学ぶ必要性が日本では少なかったんですね。

理由4:日本の雇用が何でも屋(ゼネラリスト)採用だから

4つ目の理由は日本の雇用形態が何でも屋(ゼネラリスト)採用だからです。

例えば、大学生の就職活動では、スキルや能力よりも人を見ますよね。

企業に勤めても、いわゆる総合職は営業・人事・マネジメントなど、社内で様々なジョブローテーションを経験します。

このように、日本の雇用形態が「狭く深い専門性」よりも「広く浅い柔軟性」を重視しているのです。

これに対し、アメリカなどでは、人よりもスキルを見る専門家(スペシャリスト)採用です。

専門性を求められるのですから、学んだことが職業に活かされます。時代の変化に応じて知識のアップデートが必要ですから、学び続ける必要があるんですね。

このように、日本人が勉強しない理由がゼネラリスト型の雇用にあると言われているのです。

さて、ここまでの4つの理由をまとめてみましょう。

日本人が勉強しない4つの理由

理由1:長時間労働で学ぶ余裕がない
理由2:学校教育が受け身で自ら学ぶ姿勢がない
理由3:終身雇用の考えが強く、スキルアップを求められない
理由4:日本の雇用が何でも屋(ゼネラリスト)採用だから

勉強しないと人生ハードモードに

勉強しないと人生の難易度が上がる(=ハードモード)という話をしていきます。

理由1:変化に対応できない

勉強をしないとやばい理由1つ目は、変化に対応できないことです。

言うまでもなく、現代は変化の激しい時代です。

特にインターネットやスマートフォンの影響は凄まじく、人々の生き方や働き方をがらっと変えてしまいました。

これからの変化に対応するためにも、常に学び直して知識をアップデートする必要があるでしょう。

理由2:労働市場で生き残れない

勉強をしないとやばい理由2つ目は、労働市場で生き残れなくなることです。

こちらの記事でも解説していますが、今は転職が当たり前の時代です。副業・独立など、会社に依存しない生き方も増えるでしょう。

会社に依存しなくなるのですから、個人の能力はさらに重要になります。

この環境で学ぶことを止めてしまったら、知識やスキルはどんどん古くなり、労働市場でも成功できなくなってしまいますね。

高校生

つまり、どこに行っても通用する人になるために、学び続けろってことだね!

このように、学ぶことをやめてしまったら、人生がハードモードになってしまいますね。

自ら学び、学び続ける人へ

さて、結局この記事で何が言いたいかというと、自ら学び、学び続ける人になりましょう。ということです。

勉強しないとハードモード。逆に言えば、勉強すればイージーモードになるということです。

福沢諭吉の「学問のすゝめ」に超有名な言葉があります。

諭吉

天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず

この言葉、実は「人はみな平等」と言っているわけではありません。続きにはこんな感じのメッセージがあります。

諭吉

しかし、実際に社会を見ると人は平等ではない。これは学問をしたかどうかの差

つまり、賢く、豊かで、地位の高い人は学問をしているということ。諭吉先生は成功したければ勉強しろ!って言ってるんですね。

もちろん、実際は勉強すれば100%成功するわけではありません。しかし、学ぶことで成功する確率は高くなるでしょう。

世界的ベストセラー「LIFE SHIFT」においても、人生100年時代では学び直すこと・学び続けることが大事と述べられています。

さらに、学問の基礎となる「基礎学力も重要になる」と考えられています。学校で勉強している国語や数学などは、これからの人生の基礎になるものですからね。

さて、学生の皆さん。

授業を受け身の姿勢で受けてませんか?自分から積極的に学んでいますか?基礎学力を上げる努力をしていますか?

大学生や社会人の皆さん。

日々、勉強してますか?本を読んでいますか?能力開発やスキルアップ、自己啓発に時間を使っていますか?

できることから始めてみましょう。

まとめ

本記事では、学びの重要性について解説しました。

まとめ

  • 社会人は1日6分しか勉強していない
  • 日本は国際的に見ても「社会人が自ら勉強しない国」
  • 日本は国際的に見ても「社員の成長に金を使わない国」
  • 社会人が勉強しない4つの理由 ①長時間労働、②受け身の学校教育、③終身雇用の考えが強い、④「何でも屋」型の雇用
  • 勉強しないとやばい理由 ①変化に対応できない、②労働市場で生き残れない

結論:「学び続けない人」は人生ハードモードになります