働き方の変化!プロティアンキャリアとは【若者へ伝えたい】

分岐点 Old Life New Life

本記事では、プロティアン・キャリア理論について解説していきます。

この理論を一言で言うと、変化の激しい現代の『働き方戦略』を述べた理論です。

未来を生きる若者に届けたい理論ですので、次のような人にオススメ。

  • これからの働き方の変化を知りたい人
  • 高校生や大学生などの若者
  • 先生や保護者

プロティアン・キャリアとは

プロティアン(Protean)・キャリアとは、ギリシア神話の神プロテウスが語源で、「変幻自在なキャリア」を意味します。

アメリカのダグラス・T・ホールによって提唱されました。簡単に言うとこんな感じ。

神様

社会の変化に応じて自分自身も変化するのじゃ!

こちらの記事でも解説していますが、現代は「人生100年時代」「AI時代」など、変化の激しい時代です。

社会が変化するので、個人のキャリアも「こうしたら正解」というモデルが無くなるわけですね。

ですから、社会の変化に応じて個人も変化しなければならない!と述べているのです。

これまでの昭和的なキャリア観と比較してみましょう。

昭和的キャリア観

スタイル:1つの会社で働く(終身雇用)・会社に尽くす

価値観:社会的成功(地位・給与)を望む

生存戦略:社内で生き残る能力が必要

プロティアン・キャリア

スタイル:転職が当たり前・会社に依存しない・柔軟な働き方

価値観:個人としての成功を望む

生存戦略:どこでも通用する人材になるため、市場価値が重要

いかがでしょうか?

女性

これまでは「会社の中で成功することが重要だった」けど、これからは「どこでも通用する人材になることが重要」ってことね。

まさに、変化の激しい現代においてぴったりな考えではないでしょうか?

「山登り型キャリア」から「カメレオン型キャリア」へ

「山登り型」から「カメレオン型」キャリアの変化のイメージ

若者向けにもう少し分かりやすく説明するため、私は「山登り」と「カメレオン」を例に挙げています。

これまでの昭和的キャリアは山登り型で、「目標に向かって」「計画的に生きる」ことが大好きです。

一方でプロティアンキャリアはカメレオンのように「状況に応じて柔軟に変化すること」を大切にしています。

社会が変化しているのですから、目標設定して計画的に生きることが難しくなったんですね。

小学生

じゃあ学校でよくやる夏休みの生活目標とか、学習計画を立てるのって無駄なの?

なんて思う人がいるかもしれませんが、この理論では目標設定が全て無駄とは言っていません。「長期的な」目標設定はあまり意味がないってことです。

だってこれからは60年近く働く時代ですからね・・・。

実際にある偉人がキャリア選択では計画を絶対視すべきではないって言ってますしね。

プロティアン・キャリアで成功するための3つの戦略

最後に、プロティアン・キャリア(カメレオン型)で成功するための3つの戦略を解説します。

自己理解(アイデンティティ)を深める

1つ目は、自己理解をめっちゃ深めておくことです。自己の能力・価値観・興味などをアイデンティティとも言いますね。

だって、カメレオンのように変化するうちに、

あれ?・・・俺って結局何がしたいんだっけ???

ってなったら残念ですよね?

ですので、これまで以上に自己理解を深めておき、自身の価値観や軸をはっきりさせておく必要があるんです。

ちなみに、提唱者のホールが自己理解を深める方法を解説しています。個人的には、次の2つはすぐにでもできるので、ぜひ実践して欲しいです!

  • 日々の出来事を振り返る(内省する
  • 他者からフィードバックをもらう

変化に対応する能力(市場価値)を持つ

2つ目は、変化に対応する能力が必要になることです。

分かりやすく転職を例に出すと、転職できる人間になる=市場価値の高い人間になるってことです。

これからは1つの会社で一生働ける時代ではないので、どこでも通用する人材になるって戦略が重要です。

変化に対応する意志(モチベーション)を持つ

3つ目は、変化に対応する意志(モチベーション)を持つことです。

言い換えると、受け身はダメ!ってことです。

「自分から職を変える」「自分から学ぶ」「自分で自己理解を深める」など、時分の意志(モチベーション)が重要なんです。

学生の皆さん、「受け身」で勉強してませんか?

社会人の皆さん、「自ら」勉強してますか?

最初に、「これからは正解のない時代」という話をしました。つまり、誰かが正解を教えてくれるわけではありません。最後は自分でやるしかないんです。

ということで、最終的に根性論のようになってしまいましたが、最後はあなたのやる気次第ということです。

これは私の考えですが、幸せな人生やキャリアを掴みたいのなら、自ら学んで自ら行動するしかないと思っています。

ここまで読んでくれた人は、きっとキャリアについてしっかりと考えている人に違いありません。ぜひ自分のキャリアを掴んでくださいね。

まとめ

本記事では、働き方の変化を解説するプロティアン・キャリアについて説明しました。

プロティアンキャリアとは まとめ

  • プロティアンキャリアとは「社会の変化に応じて自分自身も変化する」というキャリア理論
  • これからは「どこでも通用する人材になることが大切
  • 山登り型キャリアからカメレオン型キャリアへシフトする
  • 成功するための3つの戦略を解説
  • ①自己理解(アイデンティティ)を深める
  • ②変化に対応する能力(市場価値)を持つ
  • ③変化に対応する意志(モチベーション)を持つ

今後ますます注目される理論の1つですので、ぜひ押さえておいてください。