【キャリア教育とお金】について語ってみた(トークイベント記録#2)
今回は「キャリア教育とお金」というテーマで、2/12(金)にトークイベントを開催しました!
前回の「高校キャリア教育について語ってみた(トークイベント記録#1)」の続きです(^^♪
今回は、
- 「キャリア教育とお金」というテーマに興味がある!
そんな人におススメです。
こちらがTwitter↓
キャリア教育=ボランティア?
キャリア教育=ボランティア
こんな認識を持っている人は多いのではないでしょうか?
キャリア教育は教育の一環で、
子どもたちの未来のためのものです。
「すぐに利益が出る」とか、
「合格実績が出る」
なんてものではないので、どうしても社会貢献的な側面が強いんです。
そもそも教育は「子どものため」に行うもので、
そこでお金を取ることを良しとしません。
子どもたちの未来を創ろう!というキャリア教育は、どうしてもお金になりにくいんです。
となると、私たちのように外部から学校に関わろうとすると、
キャリア教育をビジネスにするのってすごく難しいんです。
今回トークに加わってくださったメンバーの中には、講演などたくさんの活動をされている方が多かったのですが、
「無償でやっている…とほほ…」
なんて人も多かった様子でした。
でもここには問題があって、
外部人材が学校に関わるためには、どうしてもお金が必要なんです。
ボランティアでは、食べていけないし、
事業の質をキープできません。
外部人材にお金を出す仕組みがないと、学校はダメになる。
これは現場の先生を含め、みなさん共通の意見でした。
やっぱり専門家の力はすごいし、
外からの視点がないと、学校はどんどん閉鎖的になってしまうし、
先生方の負担もどんどん増えていく。
外の力を、もっともっと入れないといけないんです。
今回のトークを通じて、
学校を開かれた世界にするには、お金が必要だ
この想いがはっきりとしました。
学校から予算を取らずにキャリア教育をするには?
現実的には、学校や教育委員会には、外部人材を呼ぶ予算はほとんどありません。
(大学受験や模試には大金が落ちるんですがね…)
そこで、「学校・生徒・保護者からお金を取らずにキャリア教育をする仕組み」が必要になってきます。
まず教えていただいたのが、大学や企業の宣伝としてお金をもらう方法。
大学・短大・専門・企業などの広告を扱う企業では、
「広報の一環」としてお金をいただき、その分のお金で高校にキャリア教育をしているそうです。
この仕組みなら、高校からは一切お金を取らずにキャリア教育を実施できますし、
高校としても、進路活動につながるのでWin-Winです(^^♪
ポイントは、宣伝になりすぎないこと。
つまり、キャリア教育という名前のもと、大学や企業のPRばかりしていては、
本質的に重要なキャリア教育ができなくなってしまいます。
この話は、転職を勧める「転職エージェント」や、
保険販売を勧める「保険会社」ととても似ています。
転職エージェントや保険会社は顧客にとって中立の立場ではないので、
顧客の利益よりも、
自分たちの利益を優先することが多々あります。
むりやり転職を勧めたり、
必要でない保険に加入させたりするのは、珍しいことではないですよね。
これと同じことが起きないように、できるだけ中立の立場でキャリア教育に関わることがポイントだそうです。
ううん、すごく勉強になる。。
2つ目の方法は、都道府県や教育委員会からお金を出してもらう方法。
大阪では、いわゆる底辺校を支援するために、一定の予算があるそうです。
外部人材を呼び込む仕組みがある自治体の制度を活用するのは、1つの手ですね。
ただし注意点は、税金で運営されていること。
つまり、県や教育委員会の方針によっては、その予算が突然カットされることもあるということです。
予算はどんどん「減るもの」らしいので、
この予算に完全に頼って事業を行うのは難しい。そんな情報をいただきました。
3つ目の方法は、入社前教育や入学前教育として実施すること。
例えば高校3年生なら、合格が決まったあとの高校生活は結構時間が余っていますよね。
この空いた時間をうまく活用して、将来の準備することには価値がありそうです。
ここに、人材開発のビジネスチャンスがあります。
IT・金融や、大企業であれば、入社前の教育や研修はいたって普通のことで、実際にそれなりに大きなお金が動きます。
キャリア教育も、こことうまく絡めて実践すれば、企業からお金をいただいて実施することもできるそうです。
キャリア教育でお金を生み出す方法を整理してみた
今回のトークで上がった3つの方法に加え、
今までに教えていただいた方法を整理してみました。
キャリア教育でお金を生み出す方法
- 学校から直接いただく
- 受益者本人(生徒・保護者)からいただく
- 総合的な探求・SDGsと絡めて実施する
- 小論文や面接など、受験対策の一環として実施する
- 大学や企業から広報費としていただく
- 県や教育委員会からいただく
- 入社前教育・入学前教育としていただく
- NPOなど寄付でいただく
- 出版物で利益を生み出す 例:蛍雪時代
いま思いつくのは一旦こんな感じですね。大変勉強になりました。
私は、「高校キャリア教育を変えたい!」
そんな想いで活動していますので、共感していただける方は、
ご意見・アドバイスなどいただけると嬉しいです。(プロフィールはこちら)
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では、ありがとうございました!