開業のお知らせ ラーニングカレッジ 代表 中村俊也
こんにちは、ラーニングカレッジ代表の中村俊也(なかむらとしや)です!
2021年3月をもって、東京の私立大学を退職し、地元静岡で独立開業しました!
おそらく僕の人生の中でも最大の挑戦になると思います。
これまでお世話になってきた友人・元同僚・これから関わる皆様に向けての抱負とともに、今の気持ちを記録しておこうと思います。
起業して何するの?
「起業して何するの?」とよく聞かれますが、
一言でいえば「世の中にもっと価値ある学びを届ける事業」です。
具体的な事業は3つ。
1つ目がキャリア教育、
2つ目がお金の教育、
3つ目が戦略的学習を世の中に届けることです。
この3つの学びは、学校で教えている国語や数学といった「基礎学力を身に着ける学習」とも、大学に合格するための「受験勉強」とも違います。
「生きていくために必要な学び」です。
大学院卒業後、憧れの高校教師になった僕ですが、
学校で教えているのは「大学に合格するための勉強」ばかり…
生徒はめちゃくちゃ可愛かったし、教師として子供たちの成長に関わることはすごくやりがいがあったのですが、
自分がやってる教育にだんだんと自信が持てなくなってしまったんです。
国語や数学といった勉強は確かに大切。
でも、
社会の仕組みとか、
生き方とか、
お金の仕組みとか、
生きていくために本当に必要なことって学校じゃ教えないんです。
だから、もっと役立つ学びを届けたい!
そんな想いから、「今の学校では学ぶことが難しい、価値ある学びを若者に届けていく事業」を始めることにしました。
起業のきっかけは?
「起業したきっかけは何?」と聞かれたら、
「教育を変えたいという使命感!!」・・・と答えたいところですが、
本音を言うと、そんなに格好良いものじゃないんです。
僕が起業したきっかけは、変わらない教育に対する『危機感』なんです。
いま、世の中ってめちゃくちゃ変化してるじゃないですか。
でも、学校ってびびるぐらい変化してないんです。
学校で教えている教育は何十年も昔に作られたものだし、
「進路指導」とか「キャリア教育」なんて、100年以上も昔に考えられた方法を使ってるんです。
学校で教えている教育や進路支援が、どんどん時代遅れなものになっていく…
こうした環境に、ものすごい危機感があったんです。
誤解のないように言うと、現場の先生たちが何もしてないわけじゃないんです。多くの先生は、子供たちのために必死に働く人ばかり。
でも、現場は忙しすぎるし、結局は公務員だから、変化しなくても食っていける。
だから、このままじゃ変わらない。
このままじゃやばい。
だれかが変えないといけない。
そんな想いがどんどん強くなっていきました。
僕が起業したのは、こうした危機感がもとになってるんだと思います。
キャリアの世界で見えたもの
「教育を変えたい!」とは言っても、
自分の力で変えられるものなんてほとんどありませんでした。
だから、「まずは自分が変わらないといけない」と思って、
教師を辞め、キャリアの世界に飛び込みました。
(教師が夢だった僕にとっては、転職は身を切るような想いでした)
東京で「私立大学の職員」になった僕は、学生に対するキャリア教育の授業や就職支援を行い、
「国家資格キャリアコンサルタント」の養成講座では、カウンセリングやキャリアの専門的な知識を身に着けました。
キャリアの現場に飛び込んで驚いたことは、
高校教師だった自分には全く知らないキャリアの世界があったってことです。
僕のような高校教師って、教科の専門的な知識は持っているけれど、
世の中のことなんて全然知らないし、
キャリア支援に関する訓練は一切受けていないんです。
先生は、キャリア支援に関しては素人なんです。
でもこれって、僕がキャリアの現場に飛び込んだからこそ気付くことができたことで、
多くの先生は、自分自身が素人だとすら思っていないんだと思います(昔の僕がそうだったように)。
心理学では、これを「ダニング・クルーガー効果」って言います。
学びたてのAさんは、自分にはできると「勘違い」しがち。
さらに学習や経験を深めたBさんは、「あ、自分って全然すごくないんだ」ってことに気づくことができます。
さらに学習を深めたCさんが「専門家」です。
27歳くらいの自分は、完全に「勘違い野郎のAさん」でした。
高校教師として就職や進学に関わっていたから、「自分には子供たちを導くことができる」と思っていたんです。
だから自分の価値観を生徒たちに押し付けるだけ。
でも、大学のキャリアセンター、キャリコン講座、多くの人事の方々と関わる中で、自分なんてザコだって気づくことができたんです。
そこからは悔しくて猛勉強し、自分でもキャリア教育の本を執筆しできるくらいのレベルになり、やっと「C 専門家」の入り口くらいには立つことができました。
「A 勘違い素人」→「B 自信喪失」→「C 専門家」として成長してきた自分だからこそ感じることは、
学校現場に専門家がいないってやばくない?ってこと!
当然ですが、学校にいる先生っていうのは教科の専門家であって、キャリアの専門家じゃないんです。
現場では素人だけで、子どもたちのキャリア教育をしてるってこと。
これって、子どもにとっても、先生にとっても、社会にとっても良くないことだと思います。
だから、キャリア教育に関われる専門家の存在が、今の教育現場には必要だって思ったんです。
これが、私がキャリア教育に取り組む理由です。
学校現場は悲鳴をあげている
みなさんは、「学校で〇〇を教えて欲しかった」と思ったことはありませんか?
仕事のこと、結婚や子育てのこと、お金のこと、社会のこと・・・
もっと早く知りたかった!ってことが、きっとあるはずです。
「〇〇は学校で教えるべきだ!」って言うのは正論なんですが、そうやって文句を言うだけの人は嫌いです。
っていうのも、学校って忙しんです。
僕も、サービス残業月200時間、最高90連勤という超絶ブラックな働き方をした経験がありますが、
忙しすぎて悲鳴を上げている先生がたくさんいるんです。
しかも、先生の仕事は増えるばかり。
- プログラミング教育
- 英語教育
- アクティブラーニング
- 主体的で対話的で深い学び
- 大学入試改革
- ポートフォリオ
- ICT教育
- キャリアパスポート
- 給付型奨学金
- 総合的な探求
- SDGs
- 学際融合
- 地域探求
など、やらなきゃいけないことはどんどん増えています。
しかも、少子化で生徒数が減れば、先生の数や教育の質は当然下がっていくので、新しいことをやる余裕がどんどん無くなっていきます。
だから、「先生がやるべきだ」じゃくて、
「なんとかして学校を助ける!」ってスタンスじゃないと、変えるのは難しいんじゃないかなって思ってます。
専門家を使って先生の負担を上手く減らしていくことができれば、
先生にとっては働き方改革になるし、
生徒にとっては質の高い話が聞けるし、
社会全体にとっても良いことですよね。
外部人材と学校が連携して一緒に教育を作ることができれば、今よりもっと良い教育ができるんじゃないか
そんなことを考えています。
事業1 キャリア教育
僕が手掛けたい事業の1つ目が、キャリア教育です。
現場の先生方や企業の方とコラボしながら、キャリア教育を少しずつ変えていきたいと思っています。
高校様対象に、キャリア教育講座などを用意していますので、先生方で興味があれば御覧ください。また、学校業務を助けるサービスを準備中なのでお楽しみに。
そのほか、キャリアコンサルタントしての活動もしています。
オンラインで個別での進路相談・キャリア相談ができるので、
進路に迷ったとき、転職に迷ったとき、ぜひ相談してくださいね♪
事業2 お金の教育
2つ目が、お金の教育です。
「お金の知識ってすごく大事なのに、お金の勉強ってなんで学校では教えないんだろう…」
そんな想いから作った有料のオンライン学習講座です。
「お金のこと、何も知らないってやばいかな?」なんて思った人は、よかったら覗いてみてください。
また、「奨学金プラットフォーム」を手掛ける株式会社crono様の活動を応援しています。
経済的な理由で進学を諦める子供をたちを、奨学金で救おうと活動されています。ぜひ覗いてみてください。
事業3 戦略的学習
3つ目が、戦略的学習(ラーニングストラテジー)の提案です。
実は、僕が一番やりたい事業がこれ。
まだ世の中にはあまり認知されていない言葉ですが、要するに学び方が変わるぞってこと。
みなさんも、「何学部に行こうかな?」「なんの資格を取ろうかな?」「どんな本を読もうかな?」と迷ったことがあると思います。
こうした学びを選ぶとき、学ぶ方法や学ぶ内容を意図的に選ぶことを、戦略的学習といいます。
今の時代、「働き方の変化」や「生き方の変化」について書かれた書籍や考え方はずいぶんと登場しています。
有名なのが、リンダグラッドンさんの「WORK SHIFT」「LIFE SHIFT」です。
でも、学び方がどう変わるのか?それに対するすっきりした答えのようなものがまだ登場していません。
でも、人の生き方や働き方が変わり、社会が変われば、学び方や学ぶ内容だって変わるのは間違いありません。
ですから、これからの時代では、学び方や学ぶ内容を選ぶ「戦略的学習」という考え方がすごく重要なんです。
こちらの記事でも解説しています→戦略的学習力(ラーニングストラテジー)とは?これからの時代に必要なスキル第1位
具体的にどんな事業にするかはまだまだ妄想段階ですが、キャリア教育やお金の教育を届けることも、戦略的学習の1つに当たります。
いつかみなさんに分かりやすい形で届けたいと思っています。
応援よろしくお願いします
ここまで見てくださってありがとうございます。
GW前後には、初めての書籍出版が実現予定。タイトルは「もし高校生にこれからの生き方を聞かれたら(仮)」
5月からは静岡駅前の1室をお借りしてオフィスを構える予定です。(まだ審査前ですが…笑)
駆け出しでどのようになるかまだまだ分かりませんが、1つずつ前に進んでいきたいと思っています。
昨日、大学の卒業式で「卒業はスタートラインだ」と学生からのメッセージがありました。私も教え子たちに負けずに新しいスタートを切りたいと思います。
正直、びびっていますが(笑)
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何を隠そう、僕は「mixi世代」なのでプライベートの投稿はほとんどしたことがないのですが、やらねばならぬぅ。
応援よろしくお願いします!
2021年3月 家族との1枚です。富士山がきれい!